【明慧日本2024年9月21日】吉林省長春市の法輪功学習者(以下、学習者)田玉春さん(75歳)は、4月18日、長春市二道区金銭堡派出所に不当に家宅捜索され、連行された。そして、長春第一留置場で拘禁された。田さんは、同市朝陽区検察庁に不当に起訴された。7月24日、迫害によって死亡した。その後、朝陽区裁判所の裁判官は、さらに田さんに懲役3年の判決を下すと述べた。
拘禁される前、高齢の田さんには高血圧と硝子体剥離が見つかり、ほとんど目が見えず、身の回りのことができない状態だった。しかし、金錢堡派出所(電話:+86-431-84713982)の荘警官は、「留置場が引き取るということは、大丈夫だということだ! ネットで暴露しても無駄だし、あなたたちのホームページも私たちは見ることができる」と脅した。
6月20日まで、留置場の職員は家族に、彼に腸閉塞が見つかったが、面会は許可されず、病院で治療も受けてはならないと知らせた。8日後にまた、総胆管癌が見つかったので、すぐに引き取る手続きをするようにと言ってきた。7月3日にやっと手続きが完了し、田さんが釈放された。その時、彼は一人で歩けないほど体が弱っていた。
田さん自身の証言によると、最初に拘禁されたのは第五監区で「座板」(正座の姿勢で一日中、座らされ、少しでも姿勢を変えると体罰が課される)の拷問を受けたという。一週間もたたないうちに、臀部から出血し、その後、分厚いタコができた。しかも6月20日に検査を行われず、早くも1カ月前の5月には医療刑務所に送られていた。一日中ベッドの上で手錠と足かせをかけられ、一人で歩くことができず、一日中、ベッドの上で手錠と足かせをかけられ、(下着のパンツとズボン1組のみ)服を着てはならなかった。ひいては食べ物も飲み物も与えられず、毎日注射を打たれるだけで、(何の薬かを聞いても答えてくれない)、周囲には3人の警察官が監視していた。
中国東北部の5月初めはまだとても涼しく、上半身裸の田さんは、何度も看護士や警察官に服を支給してくれるように懇願したが、無視されていた。さらに、留置場の警察官は、家族に訴えられないよう、医療刑務所に送られてまだ間もないと嘘をついていた。その結果、1カ月半の大切な治療期間を逃し、田さんは釈放されてから21日後に、冤罪が晴れないまま死亡した。
田さんは、1949年10月に生まれた。1997年春に『轉法輪』という本を読み、その奥深い法理に深く感銘を受けた。人は自分のために生きているのではなく。返本帰真するためであること、何事に遭っても他人を思いやり、徳を重んじ善行を為すこと、真・善・忍の法理に基づいて良い人になることが分かった。以前は、心臓病、腎炎を患っていたが、法輪功を学んだあと、すぐに良くなり、それからはタバコやお酒に触れることはなくなった。
1999年7月、中国共産党の元凶である江沢民は、手中の権力を発動して、法輪功への全面的な弾圧と迫害を行った。田さんは何度も不当に拘束され、迫害された。
2002年3月11日、尾行されていた警察官によって南街派出所に連行され、朝陽溝労働教養所で不当に1年間労働教養を強いられた。労働教養所に入ってすぐ集中的に7日間迫害を受けた。
毎日、朝5時に起床してから、食事の時間を除き、夜10時の就寝まで、小さなプラスチックの椅子に座らされた。その上、少しでも動けば叩かれる。これが1週間続き、臀部は腐った。
この集中的な拷問の後、田さんは第四班に入れられた。入った直後、班長と受刑者の2人に、鉄ベッドのはしごの間に頭を入れられ、手を後ろに回され、受刑者に木の棒で臀部をひどく殴られながら、「まだ法輪功をやるのか」と言われた。長期間の拘束により、彼の体には疥癬ができ、膿が流れ、耐えがたい痒みがあった。毎日、茹でたキャベツと(飼料用の)コーンミール、饅頭(マントウ)を食べていた。
拷問の再現:長時間、小さな椅子に座らされる |
2024年4月18日、高齢の田さんは長春市二道区金錢堡派出所の警察官4人に自宅から不当に連行され、法輪功の書籍など私物を奪われた。当時、警察官は家族に「5月1日前に市政局が定員募集を出し、彼は記録を取りに行くだけでいい」という「理由」を伝えた。翌日、彼は拉致された。翌日、彼は長春市第一留置場に不当に連行され、健康診断をされた。家族に送られた診断書には、高血圧、脳梗塞、網膜剥離(光は感じるが、ほとんど見えず)などが書かれ、拘留条件を満たしていなかったが、葦子溝留置場は彼を強制的に収監した。
その後、田さんの家族は留置場に訴えに行き、中国障害者連合会にも助けを求めたが効果がなかった。弁護士に代理で面会してもらおうとしたが、留置場は「法輪功は政治犯に属すため、家族は面会できないし、弁護士が来ても面会できない」と拒否した。ひいては、弁護士資格を取り消すと脅された。
共産党の司法部門は亡くなった人も見逃さない。7月24日、長春市朝陽裁判所の裁判官は、田さんが冤罪で亡くなった後もなお、まだ田玉春に懲役3年の判決を下すと告げた。
2024年4月から5月にかけて、長春市の法輪功学習者40人が相次いで葦子溝留置場に不当に連行され、8月から9月にかけて、長春市裁判所の判決を受ける。また、長春市派出所の警察官は、地元の弁護士を脅迫し、「法輪功の案件を引き受ける者は、弁護士資格を剥奪する」と言い放った。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)