【明慧日本2024年9月30日】(ベルギー・ブリュッセル=明慧記者)毎年9月21日は「国際平和デー」である。今年の9月20日と21日の2日間、国際平和デーを前に、ヨーロッパの10カ国以上の法輪功学習者(以下、学習者)が、ヨーロッパの政治中心地であるブリュッセルで、25年以上続いている中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害を制止するために、欧州各国に対して引き続き行動を起こすよう呼びかけた。ベルギー連邦議員のアニーク・ポンティエ氏はパレードの最初から最後まで歩き、集会で中共による法輪功への迫害を非難するスピーチを行った。
パレードで「法輪大法は素晴らしい」というスローガンを掲げ、中共による残酷な迫害と生体臓器収奪の犯罪を訴えた |
学習者はG7諸国に対し、中共による生体臓器収奪が人道に対する犯罪であり、世界の医療倫理に対する脅威であることを認識するよう呼びかけた |
パレードはベルギー王宮の南東にあるマルニクス通りから出発し、欧州議会や各国大使館、さまざまな国際機関の高層ビルが並ぶ通りを通って、欧州議会と欧州連合理事会の間にあるジャン・レイ広場に到着した。学習者や要人、人権団体の代表が集会を開き、5人の発言者が中共による法輪功への迫害を非難し、法輪功は真・善・忍の原則に従い、心を変えることで道徳を高め、平和を守ってきたと称賛した。
ベルギー連邦議員「私はあなた達と共にいる」
9月20日、学習者のために何度も声を上げているベルギー連邦議会議員アニック・ポンティエ氏は、パレードの最初から最後まで歩いた。
パレードに参加するアニック・ポンティエ連邦議員(中) |
集会でスピーチを行うアニック・ポンティエ連邦議員 |
アニック・ポンティエ氏は、集会で中共による法輪功への迫害を非難した。同氏はまず、ベルギー法輪大法学会が今日の印象的で感動的なパレードを企画したことに感謝し、次のように述べた。「私たちはここに、支持を表明するだけでなく、(中共による)法輪功への弾圧を非難するために来ました。この迫害はもはや迫害の範囲を超えています。私たちはこれを完全にジェノサイドと呼ぶことができます。法輪功は信仰団体であり、民族ではありませんが、中共政府が用いる手段は100%ジェノサイドです」
「今こそEUおよびその加盟国が目を覚まし、行動に移すべき時です。私たちは、中共による系統的な弾圧から解放されて平和に暮らしたいと願う少数民族の人々に対して責任があります。私は引き続き人々の意識を高めるために努力し、あなたたちと共にいることを保証します」
臓器収奪に反対する看護師組織「すべての関心は貢献である」
NAFOHのヨーロッパ協会の責任者、ジェラルディン・モンティ氏 |
NAFOH(中国の強制臓器収奪に反対する看護師組織)のヨーロッパ協会の責任者、ジェラルディン・モンティ氏は、8ページにわたるスピーチの中で法輪大法学会の招請に感謝した。同氏は、「今年の国際平和デーのテーマは『平和文化の促進』です。中国(中共)政府は、まず中国での強制的な臓器摘出を停止すべきです。それが人間の尊厳を守り、世界の平和を促進するために必要な第一歩です。真・善・忍を基準に生きようとした法輪功の修煉者が信仰のために命を奪われていることは本当に恐ろしいことです!」と述べた。
また、「私たちは毎日、より良い世界のために自分のできる小さな貢献をすることができます。暗闇、戦争、暴力、拷問のない世界を目指す努力は、すべての人の関心によって成り立っています」と人々の関心を呼びかけた。
国境なき記者団(HRWF)の副会長「法輪功は全世界に広がるべき」
国境なき記者団の副会長、ハンス・ノート氏 |
国境なき記者団の副会長、ハンス・ノート氏は集会で次のように述べた。「中共のような政府が、自ら守るべき国民に対してこのように扱うのは本当にひどいことです」
「誠実、善良、忍耐(真・善・忍)の価値観を広めることは非常に重要です。法輪功は素晴らしい価値観を持っており、世界中に広めるべきであり、それは人類全体に適用される健康的な価値観です」
ドイツ国際人権協会理事「法輪功学習者の平和と慈悲に感動した」
ドイツ国際人権協会の理事、ウー・ウェンシン氏 |
ドイツ国際人権協会の理事、ウー・ウェンシン氏はスピーチの中で、「法輪功学習者の集会に参加するたびに、彼らの平和と慈悲に心を打たれます。真・善・忍のエネルギーが周囲を満たしています。今回も例外ではありませんでした」と述べた。
臓器移植濫用反対国際連合代表「中共による臓器収奪は人道に対する犯罪」
エルケ・ヴァン・デン・ブランデ責任者 |
臓器移植濫用反対国際連合(ETAC)を代表するベネルクス地区のエルケ・ヴァン・デン・ブランデ責任者は、中共の人道に対する罪を非難した。
同責任者は、少なくとも20年間、中国政府が良心の囚人から強制的に臓器を摘出し、その過程で犠牲者を殺害しているとの指摘があると述べた。中共が法輪功に対して採った方法は、「その経済を断絶させ、その名誉を腐らせ、その肉体を消滅させる」という絶滅政策であると説明した。
また、2000年以降、中国の臓器移植率が急上昇していることにも言及した。2020年に人権弁護士のジェフリー・ニース卿が主催した独立人民法廷が、「中国(中共)が長年にわたり、大規模に良心の囚人の臓器を強制的に摘出していることに疑いはない」と結論づけたことを紹介した。この法廷では、「法輪功修煉者が臓器供給の一つの供給源であり、主要な供給源である可能性がある」と認定し、これは人道に対する罪に該当するとしている。
同責任者は、G7諸国に対し、中国の強制的な臓器摘出が人道に対する罪であり、世界の医療倫理に対する脅威であることを認識するよう呼びかけた。そして、G7諸国がこの暴行を終わらせるために行動し、終止符を打つ手助けをする道義的義務があると強調した。
ベルギー法輪大法学会の会長 立法者に行動を起こすよう呼びかける
ベルギー法輪大法学会会長のニコ・バイネンス氏 |
ベルギー法輪大法学会会長のニコ・バイネンス氏は、「私たちの今日の集会の場所は、欧州議会と欧州理事会の間に位置しています。今年初め、欧州議会は法輪功に対する迫害を非難する決議を可決しました。今こそ、私たちの立法者が行動を起こし、前進する時です。私たちは、政治家や人権団体に対して明確に伝えなければなりません。彼らは行動を起こし、現状を変えなければなりません」と述べた。
今年1月、欧州議会は再び法輪功への迫害を停止するよう求める決議を可決した。この決議には、ドイツに住む学習者・丁楽斌さんのケースが取り上げられた。丁さんの両親は中国で法輪功を学んでいるという理由で中共に拘禁されている。
丁楽斌さん(左) |
丁さんは、「私の父を中国の不当拘禁から解放させるのを助けてください」と題するスピーチを行った。丁さんの父親・丁元徳さんと母親・馬瑞梅さんは、2023年5月12日に中国の山東省日照市で不当に連行された。母親は海外からの救助活動により解放されたものの、村で監視下に置かれている。一方、父親は現在も拘禁されている。
丁さんは、「中共は国際社会の制裁を非常に恐れています。皆さんがソーシャルメディアで法輪功への迫害の真実を発信することは、私の両親を解放するだけでなく、中共による法輪功への残酷な迫害を終わらせる助けにもなります」と呼びかけた。