　【明慧日本2024年10月4日】黒竜江省建三江前進鎮の法輪功修煉者である劉秋玲さんは、2023年8月末に娘を大学へ送るためにハルビン市に行った際、山東省の警官に連行され、その行方が分からなくなってからほぼ1年が経過した。様々な手段で調べた結果、彼女は迫害を受けて実刑判決を宣告され、現在は山東省女子留置場に不当に拘禁されているという。

　1. 法輪功を修煉して3カ月足らずで健康を取り戻す

　1999年元旦、偶然の機会に劉さんは友人の家で法輪功の本『転法輪』を目にし、読み進めるうちに人生の迷いが解けた。彼女の若い心には長い間、なぜ人は生きるのかという疑問があった。両親や先輩たちの道をただ繰り返すことに不満を感じていたが、出口を見つけられずにいた。しかし、『転法輪』を通じて、彼女は人生の本当の意味を理解し、教えに従って心を修め、「真・善・忍」の基準に従って人として努力しようと決意した。そして、修煉を始めてたった3カ月で、彼女の体には驚くべき変化が起こった。

　当時23歳だった劉さんは、皮膚が荒れて、顔中ににきび跡があり、さらに増え続けていた。暗い肌色にも悩んでおり、他の女の子の白くてきめ細かい肌をひそかに羨ましく思っていた。しかし、法輪功を修煉し、人として良くあろうと努力したことで、3カ月足らずで肌が白く赤みを帯び、小さな顔は輝くようになり、彼女自身が長い間夢にも思わなかった変化を遂げた。

　家族や友人はまるで生まれ変わったかのような彼女の変貌に驚いた。劉さん自身もとても喜び、毎日法を学び、煉功を続け、感動と幸福に包まれていた。

　2. 迫害で仕事を失う

　修煉を始めてわずか7カ月後の1999年7月20日、迫害が始まった。その日から、彼女のすべての幸福と喜びは恐怖に取って代わられた。法輪功に対する中傷と虚偽の報道に直面し、彼女は戸惑った。テレビでは毎日、法輪功を中傷するニュースが放送されていたが、彼女は「本にはそんなことは書いていないのに、なぜ彼らはこんなことを言うのだろう？」と感じていた。

　2001年の旧正月の9日、劉さんが通常通りホテルに出勤すると、責任者は彼女に「もうここで働けない」と告げた。彼女は理由が分からず、まじめに仕事をしてきたのになぜ解雇されるのかと混乱した。原因は、虚偽の「焼身自殺」の報道を受け、戸籍地である方正県大羅密鎮の派出所の警官がホテルに彼女の動向を調査しに来たため、ホテル側が彼女をトラブルの元とみなし、解雇したのだ。

　2002年、劉さんは山東省の陽谷県に出稼ぎに行き、ホテルのウェイトレスとして働いていた。客にお茶を出したりする仕事だったが、現地の人々は東北地方出身の女性を良く思っておらず、彼女はよく無理難題を押し付けられることがあった。ある日、支店で二人のチンピラに出会い、彼らは東北の女性に対して良くない印象を持っていたため、何も言わずに無理やり手を出そうとした。劉さんは恐怖で大泣きし、その場から逃げ出した。しかし、逃げ出した先でも危険が待ち受けていた。普段信頼していた同郷の東北出身の男性（後に彼が逃亡犯であることが分かった）が、保護を装って彼女を人けのない場所に連れて行き、脅しと説得で彼女を従わせようとした。その時はすでに夜の11時過ぎだった。劉さんは教師のようにその逃亡犯に理を説いた。すると、さっきまで強気だったその男は、まるで間違いを犯した学生のようにおとなしくなった。最後に彼女が「早く帰りましょう。家で姉妹たちが私を待っています。私が帰らないと心配するでしょう」と言うと、男は何も言わずに彼女を住んでいるアパートの下まで送り届けた。バイクを降りた瞬間、劉さんはようやく恐怖を感じ、急いで階段を駆け上がった。その夜、彼女は怖くて一睡もできず、朝になってもなお恐怖が消えなかった。

　 3. 「建三江事件」で不当に拘禁される

　2014年3月20日、4人の人権派弁護士が黒竜江省の建三江法制教育基地（実際は違法に設置された洗脳施設）に不当に拘禁されていた法輪功学習者に法的援助を提供したため、連行され拷問を受けた。同時に、石孟文さん、孟繁荔さん、王燕欣さん、李桂芳さんら7名の法輪功学習者も連行された。この事件は中国の弁護士界や社会に衝撃を与え、その後、多くの人々が建三江に救援団を組織し、静座抗議や断食抗議を行う「建三江事件」として国際的に注目を集めた。

　2014年4月2日、劉さんは「建三江事件」に関連するニュースをネットで転送したため、建三江の「610弁公室」から公安局に連行され、10日間の不当拘禁を受けた。

　2023年8月末、劉さんは娘を大学へ送りにハルビン市に行った際、山東省の警官に連行され、実刑判決を宣告された。