【明慧日本2024年10月6日】広州市天河区の80代の法輪功学習者・趙頴さんは2021年4月26日、天河区棠下派出所の警官によって不当に連行されたが、「保釈」で家に帰った。しかし、保釈期間が満了した後、居住監視となった。今年の初め、趙さんの「保釈」と居住監視が解除された。しかし、今年8月1日、天河公安分局の警官が趙さんを再び連行し、天河区留置場に拘禁した。9月5日、海珠区裁判所は趙さんに対して不正裁判を行った。
人助けをしたが、連行された
2021年4月26日の午前、趙さんは上社の路上で、部屋を借りたいという女性と出会った。女性は不動産屋がどこにあるか知らないので、趙さんは好意的に彼女をあるマンションの不動産屋に連れて行った。男性1人が趙さんとその女性を5階に連れて行って部屋を見た。そして、女性と趙さんはマンションから大通りに出たところで、突然現れた男性2人に阻まれ、マンションの中に引きずられた。
趙さんは強盗に遭遇したと思い、「なぜ、この白昼で堂々とバッグを奪うのですか?」と厳しく問いただしたが、2人は黙っていた。その後、男性2人は棠下派出所の警官だと名乗り、パトカーを呼んできて、趙さんと女性をパトカーに乗せようとした。趙さんは「私は法律を犯していません」と言い、パトカーに乗ろうとしなかった。しかし、警官は趙さんを無理やりパトカーに押し込んだ。警官は趙さんのバッグの中に住む小区の出入りカードを見つけ、その夜、趙さんの家に押し入り、家宅捜索した。
連行された趙さんは体調不良になり、留置場の入所基準を満たさなかった。しかし、区棠下派出所は趙さんを迫害し続け、留置場に無理やり5日間勾留し、その後、広州市の第八人民病院に送った。2021年5月11日に警官が「保釈」で、趙さんの帰宅を許可した。
証拠を捏造され、起訴される
2022年7月24日、25日、趙さんは海珠区検察院から突然の電話を受け、「あなたの案件」が検察院に送られたと知らされた。同年12月8日、趙さんの家族は海珠区裁判所から電話を受け、海珠区検察院が趙さんを裁判所に起訴したことを知らされた。
2023年2月22日、海珠区裁判所の裁判官・葦小明と劉嘉苑は趙さんの自宅に行き、起訴状を渡した。起訴状で趙さんに濡れ衣を着せたとされる証拠には、(1)2021年4月21日午前10時ごろ、趙さんは天河区楓葉路棠雅苑小区E2棟の前で、『天からの福』という小冊子を電気自動車の前に置いたこと(2)同月26日午前、趙さんは法輪功資料を配布しようとし、天河区上社易夢苑マンションの入り口に行ったこと。また、趙さんが載っている自転車のかごに置いてあるかばんの中に法輪功資料があったこと。
趙さんを有罪にするための上記のいわゆる「証拠」は不合理である。(1)について、趙さんとその家族は警官に関連証拠を提出するよう求めたが、提出されなかった。(2)について、趙さんは広州に定住して10年以上になるが、自転車に乗ったことがなく、乗り方も知らないし、家に自転車もない。また、趙さんが法輪功資料を配ろうとするのは、警官の憶測に過ぎないことである。
再度連行され 不正裁判が行われる
2023年3月、趙さんは親族の弁護人を選任した。弁護人は、海珠区裁判所に出向いて関連手続きを行い、案件の閲覧を求めたが、裁判所に拒否された。裁判所は、弁護人が案件を閲覧していないのに、状況も把握できないまま、趙さんを出廷させようとした。裁判官は、家族に対して嫌がらせを繰り返し、「裁判所で裁判を行うか、自宅で裁判を行うか」を横柄に要求した。趙さんと家族はこのような不当な要求を拒否した。
今年8月1日、天河区公安分局は、趙さんが無実であり、健康状態が悪いにもかかわらず、再び趙さんを連行し、天河区留置場に拘禁した。9月5日、海珠区裁判所は趙さんに対して裁判を行った。
1944年8月生まれの趙さんは、江蘇省淮安市(旧淮陰市)の中国銀行の会計士で営業部副部長だった。退職後、10年以上子供と広州に住んでいる。趙さんは1997年1月末から法輪功を学び始め、心身ともに恩恵を受けた。1999年7.20、江沢民グループが法輪功への迫害を開始して以来、趙さんは連行、家宅捜索、拘禁などの迫害を受けてきた。
趙さんは未だに天河区留置場に拘禁されている。