16年前の馬三家労働教養所で集団で法を実証した瞬間
文/遼寧省の大法弟子
【明慧日本2024年10月9日】「法輪大法は素晴らしい! 法輪大法は正法である! 師父、中秋節おめでとうございます!」。この言葉は、200人以上の法輪功修煉者が、中国共産党(以下、中共)の労働教養所で、集団で法を実証するために声を上げた時のものです。16年前の出来事ですが、まるで昨日のことのように覚えています。甲辰(きのえたつ:2024年)の中秋節を迎え、この体験を師父への特別な贈り物として書き記します。
師父の慈悲深い教えとご加護の下、私たちが集団で法を実証できたあの瞬間がありました。歴史に残る貴重な瞬間でした。共に参加した同修の中には、すでに元神が肉身を離れた人もいれば、海外に移住した人もいますが、あの時のことを思い出して、私たちも三つのことをよく行い、師が法を正すことをお手伝いし、多くの衆生を救いましょう。
それは、2008年に中共がオリンピックを開催していた時のことです。私と他の同修たちは、悪名高い遼寧省の馬三家労働教養所に不当に拘禁されていました。当時は、馬三家には三つの大隊があり、各大隊に三つの小隊、そして各小隊には200人以上の収容者がいました。その中の3分の1が法輪功修煉者でした。私と同修のAさん、そして同修のCさんは、みな同じ大隊に拘禁されていました。
中秋節の前日、同修のAさんが私に『Cさんが言っていたんだけど、労働教養所の食堂は魔窟だって。その魔物には角が二つもあるらしい」と話しました。私は「それなら、その魔物を浄化してしまおう」と答えました。Aさんは、「Cさんによると『法輪大法は素晴らしい!』と叫べば浄化できるらしいです」と言いました。そこで私たちは、みんなで一緒に「法輪大法は素晴らしい!」と叫び、その魔物を打ち砕くことを決めました。Cさんが最初に、Aさんがそれに続き、そしてみんなが一斉に「法輪大法は素晴らしい! 法輪大法は正法である!」と叫ぶことにしました。時間は中秋節の午前9時、場所は作業場に全員が集まることにしました。そして、他の同修たちにこのことを知らせに行きました。
中秋節の午前7時頃、作業場で作業していた時、布にたくさんの文字が重なり合って書かれていて、何が書いてあるのかよく分からなかったのですが、「12」という数字だけははっきりと見えました。私は近くの同修に「師父は私たちに、時間は12時にするようお示しになっているのではないか。ちょうど世界中で大法弟子が正念を発する時間だし、場所は食堂で、三つの大隊が一緒に食事をするところだから、みんなを一つにできます」と話しました。しかし、当初の予定は9時だったので、9時までに全員に時間変更の連絡をしなければなりませんでした。9時まで1時間ちょっとしかなく、どうやって全員に伝えればいいのか。あの邪悪な環境下では、同修同士で自由に動き回ったり、話したりすることはできませんでした。各大法弟子は2人の受刑者に監視されており、中には3人に見張られている人もいました。それに、邪悟者たちがいつ刑務官に報告するかわからない状況でした。少しでも不注意をすれば、すぐにバレてしまう状況でした。しかし、不思議なことに、それほど時間が経たないうちに、ほとんどの同修が12時に食堂で集まって叫ぶべきだと悟っていました。考えてみてください。師父が一人一人の同修に直接教えを示さなければ、あのような状況下で、しかも時間が限られている中で、200人以上の人にどうやって連絡できるでしょうか? 皆は、師父が、私たちが法を実証する道で、すでに私たちのために万全の準備を整えてくださっていたことを悟りました。
11時半に作業を終え、みんな食堂で食事をとりました。普段は、食事を急いで済ませ、食器を洗い、12時の世界同時発正念に間に合うように監房に戻るのが日課でした。しかし、この日は、食事や食器洗いのペースを遅らせました。水汲みの番になった人は受刑者と交代し、みんなが席に戻って静かにその瞬間を待ちました。
12時になると、Cさんが突然席から立ち上がり、心の底から「法輪大法は素晴らしい!」と大きな声で叫びました。続いてAさんが「法輪大法は素晴らしい!」と叫びました。食堂の刑務官や他の受刑者が2人に向かって駆け寄る中、他の同修たちも立ち上がり、一斉に「法輪大法は素晴らしい! 法輪大法は正法である!」と大きな声で叫びました。そして、200人以上が手を合わせて「師父、中秋節おめでとうございます!」と声を合わせました。その宇宙を震わせるような声が、闇深い収容所の食堂から飛び出し、宇宙に向かって響き渡り、労働教養所の邪悪は灰燼に帰しました。
その時、大隊の刑務官たちは全員、まるで動きを止められたかのように反応しませんでした。しばらくしてから、CさんとAさんだけが刑務官のオフィスに連れて行かれ、他の同修は全員監房に戻されました。私を監視していた受刑者は監房の室長で、刑務官から最も信頼されていた受刑者でした。彼女は私に「今日は中秋節だから、師父にお祝いの言葉を送りたいという気持ちはよくわかる」と言いました。私は、衆生が救われることを妨げる悪い物質を師父が取り除いてくださったのだと悟りました。
午後に作業場に行くと、AさんとCさんはまだ戻ってきていませんでした。そこで、大隊長である李明玉に真相を伝え、2人を解放してもらうよう頼もうとしていたところ、Aさんが戻ってきました。私は彼女に「Cさんはどこですか?」と尋ねると、彼女は「Cさんとは別の部屋に連れて行かれた」と答えました。さらに「刑務官に殴られましたか?」と尋ねると、彼女は「殴られませんでした」と答えました。Aさんは、尋問室で刑務官の大隊長が「座禅できるか」と尋ねてきたので、床に座って両足を組んで座禅して見せたと言いました。
隊長の刑務官は、Aさんになぜお祝いの言葉を叫んだのかと尋ねました。Aさんは涙を流し、刑務官たちに「2004年、私はひどい交通事故に遭い、頭を強く打ち、死を目前にしていました。その時、大法に出会い、師父に命を救われたのです。しかし、私は『三書』に署名させられ、臆病になってしまい、師父に申し訳なく思いました。だから、今日は心の声を叫んだのです」と自らの修煉体験を話しました。隊長の刑務官はAさんの話を聞き、Aさんに「三書を返してあげよう」と言いました。Aさんはまた「法輪大法は素晴らしいと叫んだ時、他の空間で邪悪なものが私の頭を覆い隠そうとしたのですが(人間界では、刑務官や監視役の受刑者がAさんに飛びかかり、頭を抑えつけた)、その瞬間、師父が私の頭を鋼のように強固なものに変えてくださったのです。私が頭を振ると、すべての邪悪は灰になりました」と言いました。
その時、Cさんの消息はまだつかめませんでした。そこで、食事の時間になってもCさんが解放されなければ、大隊長に直接Cさんの解放を要求しに行こうと決めました。夜、仕事が終わって食堂に行くと、Cさんと彼女を監視していた受刑者、そして大隊長の刑務官が食堂の椅子に座っていました。今回、刑務官がCさんを問い詰めることはありませんでした。
前の晩、私はとても鮮明な夢を見ました。どこか他の空間に行ったのですが、太陽が暖かくて、とても近く、まるで触れられそうでした。人間界の太陽のような眩しい光はなく、慈悲深い父親が微笑んでいるかのようでした。そこの植物や作物はエメラルドグリーンで、空気は浄化されているようで、呼吸がとても爽やかでした。目が覚めて、これは師父が弟子を励ましてくださっているのだと思いました。
特別な日のたびに師父を思う気持ちがいっそう募りますが、特に中秋節の今、師父が懐かしく、慈悲深い偉大な師父と中国で再び会える日を心から願っています。師父が弟子を地獄から救い出して浄めてくださったことに心から感謝申し上げます。弟子はどこにいようとも、師父の慈悲深い教え、ご加持、そしてご加護から離れることはできません。
師父の慈悲深いお導きとご加護に深く感謝申し上げます! 同修の皆さんの団結した協力に心から感謝いたします!
合掌。