文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年10月9日】邪悪な迫害に直面した時、私は正しい念と行いで法輪功の良さと迫害の実態を伝え、師父の見守りのもと、何度も邪悪な妨害と迫害を解体しました。そして、多くの警察官が法輪大法について正しく理解しました。これらの経験を通して、私は師父が説かれた「真相を伝えることは万能の鍵である」という法を体得しました。(『各地での説法四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」)
一、警官は「外で気を付けて」と言ってくれた
2019年初め、私は上海から電車に乗って帰省するために電車に乗り込んだところ、すぐに2人の警官に見つかりました。というのも、電車のチケットは実名で購入するため、私がチケットを買ったことがすぐに彼らに知られたのです。彼らは私の持ち物を調べ始め、しばらくして私のタブレットから電子版の大法書を見つけました。その後、彼らは私を強制的に電車から降ろしました。私が警官に「警察の誤った執法に対する追責規定をご存知ですか?」と尋ねると、彼は「どういうこと?」と聞き返しました。私は「規定には、警察が明らかに違法な命令を実行した場合、異動や退職後であっても一生追及されると書かれています」と答えました。近くにいた警察官は「それはあなたたち法輪功の人が言っていることだろ?」と言いました。私は「あなたは警察官なのに、誤った執法に対する追責規定を知らないのですか? それは習近平があなたたちのために制定したものですよ」と説明しました。彼は一瞬驚いたような表情を見せ、何も言い返しませんでした。
鉄道警察の当直室に着くと、誰かが私のタブレットをコンピューターに接続して確認を始めました。私は彼らのリーダーのような人物とソファに座り、その機会を利用して大法について話しました。「政府は本当におかしいですね。多くの犯罪行為を放置しておきながら、真・善・忍に基づいて良い人間になろうとしている人々をいじめるなんて。良い人が増えることは良いことじゃないですか? なぜ政府はそれを恐れているのでしょうか?」
リーダーのような警官が私に「それで、法輪功はどういうもの?」と尋ねてきました。どうやら彼は本当に真実を理解していないようだったので、私は「法輪功は、修煉者が真・善・忍に基づいて良い人間になることを求めるものです」と話しました。彼が「その『真・善・忍』ってどういうこと?」と再び尋ねてきたので、私は「『真』は、真実のことを話し、嘘偽りのないことをし、心性を養うことを重んじ、正直な人間になることです。『善』は、他人に親切であり、善意を持って接し、悪い事を行わないことです。『忍』は、対立や衝突に直面したときに寛容であり、忍耐することです」と説明しました。私は彼に「これって良いことだと思いませんか?」と問いかけると、彼は聞きながら頷き、「そうだ」と答えました。
私はその機会を逃さず「こんなに素晴らしい善良な人たちを、政府が弾圧しているんです。おかしいと思いませんか?」と言うと、彼も「確かにおかしい」と同意してくれました。しばらく話を続けた後、彼はコンピューターの前にいる警察官の方に歩いて行き、何かを確認してから「彼の帰りのチケットを手配して」と指示しました。
帰る時、リーダーの警官は私に「外で気をつけてね。何かあったらまた私のところに来てね」と言ってくれました。私は「ありがとうございます」と言い、さらに「これからはぜひ法輪功学習者(以下、学習者)を迫害しないでください。必ず良い報いがあります」と伝えました。このようにして、大法を伝えることで、今回の迫害を解体することができました。
二、「早く列車に乗りなさい、もうすぐ出発しますよ」
私の妻は法輪功を伝えたため、中国共産党(以下、中共)に連行され、判決を受けました。ある日、私は省都の女子刑務所にいる妻を見舞いに行き、列車で帰ろうとしていたところ、ホームで2人の私服警察官に呼び止められ「あなたは劉さんですか?」と質問されました。私は「そうです」と答えると、「我々について来てください」と言われました。彼らは私を鉄道職員の詰所に連れて行きました。小さな部屋で、机が一つあり、私たちは机を挟んで向かい合って座りました。彼らは私のバッグを調べ始め、師父の説法録音が入った小さなプレーヤーを見つけました。すると、その中の一人は「政府が法輪功を禁じているのを知っているか?」と詰問しました。私は「知っていますが、政府が禁止しているからといって、法輪功は違法であるわけではありません。学習者は、真・善・忍に従って良い人間になろうとする人々であり、心から善を求める修煉者です。このような人々を弾圧している政府に問題があります」と言いました。もう一人が私に「あなたは中共を信じるのか、それとも法輪功を信じるのか?」と尋ねると、私は「もちろん法輪功を信じます」ときっぱり答えました。彼は「中共を信じなければならないんだ」と言うと、私は「中共が法輪功を弾圧しているのはすでに過ちです。それなのに、悪行を犯した中共を信じろというのですか。それはあり得ません」と反論しました。
二人は私を説得できないと見て、少し相談した後、立ち上がって「ついて来い」と言いました。「どこへ行くのですか?」と尋ねると、彼らは「支局だ」と言いました。彼らが私を連れて行こうとしているのを見て、私はすぐに「私はあなたたちについて行くわけには行けません。私は法を犯していませんし、犯罪もしていません。何の理由であなたたちについて行くのですか?』2人の私服警官は一瞬戸惑い、互いに顔を見合わせましたが、やはり私を無理やり連れて行こうとしました。彼らが強引に出たのを見て、私は頭の中で「それなら支局に行って大法を伝えよう」と思いました。そうしてドアを出て彼らと一緒に十数歩歩いたところ、突然一人が「列車に乗れ!」と言いました。私は一瞬戸惑って周りを見ましたが、すでにドアが閉まり、発車直前の列車しかありませんでした。その時、もう一人の警官が「早く乗れ、もうすぐ出発するぞ」と促しました。その時、私は彼らが私を家に帰らせようとしているのだとやっと分かりました。
三、彼は親指を立てて「君の信仰、感服するよ」と言った
2018年5月、私は不当に拘禁された妻を見舞に行った際、駅の待合室で警察に連行されました。彼らは私が持っていた鍵を使って家のドアを開け、大法に関連する物品をすべて押収し、私を隣県の拘置所に拘束しました。
拘置所で、私は朝起きるとすぐに煉功しましたが、犯人のリーダーはそれを許さず、汚い言葉で私を罵りました。私は彼に「あなたは犯罪の容疑者ですが、私はそうではありません。私が何をするかをあなたが干渉する権利はないのです」と厳粛に言いました。彼は私が自分に従わないのを見て、すぐに凶悪な顔をして「お前、なかなか強気じゃないか。犯人じゃないって? じゃあ、どうしてここに来たんだ? ここに来た奴はみんな犯人だ」と言いました。「私は良い人間であるがために迫害されてここに来たのです。私たちは何も違法なこともしていません。そもそもここに来るべきではなかったのです」と私は答えました。リーダーは目を丸くして私に向かって「そんなことを言っても無駄だ。今日はお前に煉功はさせない!」と言いました。「あなたには私を管理する資格はありません」と言うと、彼は怒鳴って「俺がお前をどうにかできないと思っているのか?」と脅しながら、目を真っ赤にして手を出そうとする構えでした。私は恐れずに「それなら、やってみろ!」と毅然とした態度でした。彼は口汚く罵り続けましたが、結局手を出すことはありませんでした。そして私は引き続き煉功しました。
朝、警官が交代してパトロールを始めた後、所長が入口の小窓から私を呼びました。私が近づくと彼は「国が修煉を禁止しているから、対抗してはいけない。あなたたちは政府の言うことを聞かなければならない」と言いました。私は「国が法輪功の修煉を禁止しているのではなく、江沢民が国家の権力を利用して、国家の強権機構を動員し、法輪功を迫害しているのです」と言うと、彼は「中共に反対してはいけない」と言いました。私はさらに「憲法は国家の根本的な法です。憲法には、中華人民共和国のいかなる組織や個人も、憲法を超える特権を持つことはできないと明確に規定されています。中共は組織ではありませんか? 江沢民は個人ではありませんか? 彼らは憲法に違反して、善良な人々を迫害しており、真の犯罪者は彼らなのです。私たちは誰かに反対しているわけではなく、ただ真実を世の中に伝えているのです。大法が迫害されている実態を伝え、人々がその迫害に加担せず、自らに害を及ぼさないようにし、悪い報いを避け、良い未来を自分たちに残せるようにしているのです」と説明しました。
私が話を続けるにつれて、所長は笑顔を見せ、「あなたは本当に口が立つね。勝てる気がしないよ」と言いました。ちょうどその時、犯人のリーダーが所長に媚びへつらって「法輪(注:拘置所では、学習者を『法輪』と呼ぶ)が煉功している」と告げ口しましたが、所長は彼を不快そうに見て「法輪のことは君には関係ない」と言いました。
不法に拘束されて8日目、鉄道公安処の幹部のような人物が私の取り調べを行いました。接待室で、彼は書類を手に取り私を見ながら、後ろに私を拘置所に送った女性警官が座っていました。ガラス越しに彼は「名前、年齢、職業は?」と尋ねました。私は彼を見て「あなたは執法者ですよね?」と聞きました。彼は「そうだ」と答えました。「執法者は法に基づいて行動するべきですよね?」と私は続けました。彼は「その通りだ」と言いました。私は「では、法輪功に対するあなた方の法律文書はどこですか? 法的効力を持つ証拠は何ですか? 一切ありません! 今まで、法輪功への迫害で行われたすべての行為は、法律を無視した執法違反です。法の名の下で、無数の学習者が不当に連行され、拘束され、判決を受け、労働教養を強いられ、さらには命を奪われています。あなた方こそが本当の犯罪者です。警察が誤った執法をした場合、責任を追及されるという規定があるはずです。警察が明らかに違法な命令を執行した場合、その責任は転任、異動、引退しても生涯追及されます。これは習某某があなた方に定めた法律です。法輪功は邪教ではありません。それは江沢民がフランスの記者に対して即興で言ったことに過ぎず、その後、全国の報道機関がその言葉に従い、執法機関も法輪功を邪教と見なしているのです。これは法律を無視した執法違反です。さらに、公務員法では、違法な命令を執行した場合、相応の法律責任を負うべきだと明確に規定されています。もしあなたが法輪功を迫害し続けるなら、それは法に逆らう行為であり、善良な人々を迫害することになります。いつの日か、法輪功が名誉回復される時が来たら、あなたはどうしますか? あなたの子どもはどうなりますか? 自分のことを考えなくても、妻や子どもの将来を考えなくてはならないでしょう。私たちがここで出会ったのも何かの縁なので、この話をしなければ、あなたに対して申し訳ないし、あなたの人生に対して責任を持たなければならないのです。よく考えてください。私の話が理解できることを願っています。心から、あなたたちが今後の困難に巻き込まれないことを願っています」と話しました。
私の話を聞き終えた彼は、前に置かれていた書類を整理しながら、穏やかな口調で「君の信仰を信じるかどうか、また君の信仰を支持するかどうかは別として」と言い、親指を立てて「君の信仰には敬服するよ」と言ってくれました。
彼が立ち去った後、彼の後ろに座っていた女性警官は私に「どうすればあなたを助けられますか?」と尋ねました。彼女が本心からそう思っているのがわかりました。私は彼女に「もし本当に私を助けたいと思うなら、あなたが中共の各組織からすぐに脱退してください。天が中共を滅ぼす時、あなたが助かります。それが私を助けることになるんです」と言いました。彼女は急いで手を合わせて「ありがとうございます、ありがとうございます」と繰り返し言いました。
数日後、私は拘置所の食堂で料理を作る仕事に回されました。私は修煉者としての基準に従って自分を厳しく律し、心を込めて仕事をしました。その結果、所長、副所長、指導員など皆が私に満足していました。ある時、所長が私に「冷蔵庫に惣菜などもあるから、食べたかったら食べていいよ」と言ってくれました。私は「ありがとうございます」と返事しましたが、一度も取って食べたことはありませんでした。
解放される2日前、所長が私の前に来て、ため息をつきながら「君がいなくなったら、君みたいな人、どこで見つけられるかな?」と言いました。私は「法輪功は素晴らしいでしょ? 私を手放したくないんじゃないですか?」と言いました。指導員や副所長も、次々と私の前で「どこで君のような良い人を見つけられるんだろう」と言ってきました。
私は「今後、学習者が来たら、彼らを大切にすれば、きっと福に報われますよ」と伝えました。通常、拘置所で人を解放するのは、警官が交代した後の朝9時過ぎですが、私が解放される日は、所長が朝6時過ぎには手配してくれました。所長は若い警官に「彼に荷物をまとめさせて、出て行かせなさい」と指示しました。警官が「班交代が終わってからじゃないんですか?」と尋ねると、所長は「今すぐ放せ」と指示しました。副所長も「さようなら」と声をかけてくれました。私は笑顔で「さようなら。でも、次はここでは会いませんよ」と言うと、彼らも笑いました。
(続く)