【明慧日本2024年10月9日】「スペイン法輪大法修煉体験交流会」が9月22日、バルセロナで成功裏に開催され、スペイン各地の法輪功学習者(以下、学習者)がこの盛会に参加した。中国人と西洋人を合わせて15人の学習者が、法輪大法を広め、そして中国共産党(以下、中共)による迫害の実態を伝えるさまざまなプロジェクト、および個人の生活や仕事において『真・善・忍』に同化し、人心や観念を取り除き、心性を高める修煉体験を分かち合った。
スペイン法輪大法修煉体験交流会の会場の様子 |
自らの修煉体験を分かち合う学習者 |
若い西洋人学習者:修煉後、生活が一新
若い西洋人学習者のシェイラさんは、2年半の修煉過程で経験した変化を語った。大法に出会う前、彼女の頭の中に突然「中国に一つのダイヤモンドがある」という考えが浮かんだ。当時、彼女はそれが何の意味なのか分からなかったという。数日後、彼女は署名活動を行っている学習者に出会った。ある学習者から迫害の実態を伝えられた後、彼女は迫害の残酷さに恐怖を覚えつつも、中国由来のこの修煉法に興味を抱き、そこから修煉の道を歩み始めた。
修煉を始める前、彼女は持続的な精神面の苦痛で正常な生活を送れなくなっており、このまま死んでしまおうかと考えたこともあった。そこで、彼女は苦痛を軽減するために心理療法を探し回っていたが、修煉を始めた後は探すことをやめた。なぜなら、大法から彼女は真の救いを得ることができたからだ。
当初、大法を学ぶことは彼女にとって難しいことであった。しかし、いざ真剣に学び始めると、彼女は人生における多くの疑問が解けて、大法の法理に従って修煉し続けていくうちに以前あった苦痛が消え、人生の意味まで見出せたと気づいた。
健康面でも改善が見られ、彼女の日常生活に影響を及ぼしていた生理痛もなくなり、物事に対する彼女の態度も変わった。気に入らないことがあれば口答えをしたりキレたりしていたのは、自分の魔性の表れだったと彼女は気づいた。今では、同じような状況に遭遇すれば、彼女は冷静に向き合い、手放していない執着や欲望が何なのかを内に向けて探し、できる限り「真・善・忍」に沿って物事を見るように努めている。
周囲の人々は彼女の変化に驚いた。母親は彼女に、修煉してから彼女が穏やかで健康になったと言った。親友も驚きながらも、「シェイラさんのように明るく前向きになりたい」と心を込めて言った。
中国人学習者:夫婦の情に対する執着を放下する
中国人学習者の魏さんは、夫婦の情を手放す過程について共有した。理想的な結婚生活を渇望してきた彼女は、現実の中で夫から愛情を感じることが少なく、冷たい言葉をかけられ無視されることが多かった。こうした関係が何年も続いた。
修煉によって向上していくにつれて、彼女は夫婦の縁には因縁関係があり、借りがあれば返さなければならないことを悟り、そして修煉者として、すべての人に対して善をもって接し、見返りを求めるべきではないと考えた。正念があると、夫の冷たい言葉に傷つけられることもなくなった。さらに、彼女は夫に対して怒りや怨みを抱くことなく、夫の良さと家庭への貢献を考えるようになった。
また、魏さんは夫に良くしてきたのは、見返りを求める気持ちが根底にあり、その見返りが得られないと、すぐに怨みが生じてしまうことに気づいた。情を手放し、見返りを求める気持ちや怨みを放下すると、夫の態度も変わり、冷たさが和らいだという。夫婦間で正常なコミュニケーションが生まれ、お互いを思いやる関係になった。今では、彼女は夫の言動に感情を左右されることなく、常に「真・善・忍」の基準で物事の良し悪しや正誤を判断しているという。
心が平穏になった魏さんは、善を施すことから得られる喜びを感じ、幸せな結婚への執着も手放し、師父がおっしゃった慈悲や情に縛られず、求めずとも自ずから得るという境地の奥義を味わうことができた。
グループ学法の中で、彼女は大法に同化され、主意識がより明晰になり、自らの生命全体の昇華を感じたという。彼女は世間の騒がしさに困惑しなくなり、すべての人や事には因縁関係があり、それが業力の輪廻でもあり、自らの魔難は自分が造った業から来ているため、修煉には苦しみが伴い、苦を嘗めてはじめて業を消すことができることが分かった。
家庭生活の中で法を実証し、大法プロジェクトの中で皆と一体をなす
西洋人学習者のパコさんは14年前に修煉の道を歩み始めて、法を得た興奮から歓喜心が生まれ、家庭関係を正しく扱うことができなかった。妻は彼を理解できず、三度も離婚を切り出して、自分と大法の間で選択するよう彼に迫った。一度は子供や不動産の分配について議論する事態にまで至った。
その時、離婚を望まず、修煉も決して諦めたくないパコさんは、師父に助けを求めた。師父から啓示を受けた彼は心を開いて妻と話し合い、家庭の大切さ、神の前での婚姻の神聖さ、および家庭が決して壊れてはならないという自らの考えを伝えた。2人は涙ながらに抱き合い、すべての怨みが消えた。
それ以来、夫婦関係はより強固になり、妻もすっかり変わった。2人は互いを思いやり、子供たちは伝統的な価値観のもとで理解力と優しさを身につけ、修煉しない家族も「真・善・忍」の原則に従って生活するようになった。時には、彼が気を緩めたり、十分に精進できていないとき、妻は彼の不足を指摘した。彼が修煉における向上と心性の昇華を遂げていくにつれて、家族も恩恵を受けた。友人たちもしばしば、彼の家庭の和やかでリラックスした雰囲気が羨ましいと彼に言った。
彼はまた、神韻の裏舞台での仕事や、同修と一体をなす経験についても共有した。ある高度で正確な協力が必要な仕事において、彼は指示を聞き間違え、要求通りに実行できなかったため、心が苦しかったという。しかし、次の数分で同じ仕事を実行する必要がある時、彼は冷静になって内に向けて探し、先ほど失敗した原因は指示を受けた際に集中しておらず、聞き間違えたことにあると気づいた。同修の励ましによって、彼は自分が全体の一部であることを実感した。
職場で「真・善・忍」を実践し、心性を高める
今年60歳になる欧米人学習者のモンセさんは、実験室の臨床分析の仕事を通じて心性を高める過程について共有した。生計のために勤務時間を夜勤に変更する必要があった彼女は、上司から「それは不可能です」と言われた。労働基準法に基づいて権利を主張することもできたが、『轉法輪』にある師父の教えを思い出した彼女は「無為」を選択し、人と争わないことにした。その後、人員調整があって、彼女は夜勤を務めることになった。このことから、修煉における信念の試練は様々な形で現れるが、心に法があればきっと正しい判断ができ、試練を乗り越えることができるのだと彼女は悟った。
病院で新技術が導入された際、1人の同僚がいつもその仕事を独占し、自分から資料を奪うことさえあることから気持ちがくさくさとしてしまうモンセさんは、心が動じた原因を内に向けて探してみた。それが同僚に軽視されることへの恐れだと気づいた後、モンセさんは新技術に関わる仕事をする機会がある度に、まず同僚にしたいかどうか尋ねることにした。徐々に、軽視されることへの恐れは消えた。
会社には、ベテラン社員が先にやりたい仕事を選び、それ以外の仕事を新人に回すという暗黙のルールがある。修煉者であるモンセさんは、この文化に従うべきではないと考えた。彼女は自らの優越感を捨てて新人の若者たちを指導し、35年間の仕事の経験を伝授することにした。
彼女は、修煉者として、職場でも「真・善・忍」の原則を実践し、人間の観念に縛られるべきでなく、失うことへの恐れも捨てるべきだと悟った。同僚たちは彼女に「少なく働いて多く得る」という考えを広め、15分早く退勤するよう勧めたが、モンセさんはそれが修煉者である自分への正念を強めるための試練だと捉え、定時に退勤することにした。
法会は同日の午後4時に無事終了した。交流会を通じて、学習者たちは多くの恩恵を受け、師父の慈悲深い済度に感謝し、同修とともに修煉の機縁を大切にし、全体を成して絶えず向上し、「法を正す師に手伝い、衆生を救う」という使命を全うすることを誓った。