【明慧日本2024年10月10日】(カナダ・トロント=明慧記者)中国共産党(以下、中共)組織からの脱退ホットラインは、開設されて既に20年が経過し、ボランティアが24時間体制で対応している。ここでの「三退」(中共組織の党員、青年団、少年先鋒隊からの脱退)を記録する名簿は、一冊、また一冊といっぱいになっている。中国の中国人は、小額紙幣に印刷された脱退に関する情報を読み、または法輪功学習者(以下、学習者)がポスティングした資料を読み、さらにはネット封鎖を突破してインターネットにアクセスすることで、脱退ホットラインの電話番号を知る。
以下は、このホットラインのボランティアが共有してくれた「三退」のエピソードである。
無神論者が観念を変えて「三退」
若い男性がホットラインに電話をかけてきた。法輪功や共産党について、さらには「三退」する理由について多くの質問をした。ボランティアは一つ一つの質問に丁寧に答えた。しかし、最後に彼はこう言った。「私はネット封鎖を突破して『共産党について九つの論評』を読みましたが、無神論者なので、脱党しなくても何の影響もないと思います」
ボランティアはこう話した。「釈迦牟尼、イエス、老子はすべて実在の人物です。チベット密教のラマ僧が虹化(密教で悟りを開いたラマ僧が入寂する際、肉身が虹に化していく現象)する様子は、中共の幹部である張国華が目の当たりにしています。また、1994年に李洪志先生がフランスの少年の不治の病を遠隔治療したという新聞報道もあります。これは不思議だと思いませんか? さらに董宇紅博士の研究では、「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」という言葉を念じることで、武漢肺炎の改善率が100%という結果が出でいます」
わだかまりが解けた彼は、「三退」に同意した。また、家族にも「三退」の重要性を伝えると言った。
「私は退党します、共産党が私たちに災いをもたしています」
ホットラインのボランティアは、ある男性から電話を受けた。「紙幣に電話番号が書いてあったので、電話しました。どういう意味なのか聞いてみたいです」と言った。
ボランティアは、こう説明した。「新型コロナウイルスのパンデミックが深刻なとき、私は武漢に電話をかけました。電話に出たのは女性で、彼女の夫は病床に横たわっており、食事をとることもできず、話す力もなく、目を開けることもできませんでした。私は、ご主人が『三退』を望んでいるかどうか尋ねました。そして『この疫病は中共の党員を対象しているので、悪質な共産党から離れ、彼らの味方でなくなれば、命を守ることができます』と説明しました。その女性は『主人は党支部の書記です』と答えましたが、私は『今は病気で何もできないでしょうが、元気になって働きに行けます』と話したのです」
この話を聞いたその男性が、「彼は脱党したのですか?」と尋ねた。ボランティアは当時を回顧して話し続けた。
「私はその時、この女性に言いました。『もしご主人が脱党に同意するのであれば、瞬きをして同意を示してください』。間もなくこの女性は、喜んで『瞬きをした』と言いました。私は一緒に『法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい』と念じるように告げました。法輪大法は仏法であり、この言葉を誠心誠意念じることで、多くの人々が素晴らしい効果を得ていると伝えました。この女性はご主人に同意を確認し、彼は再び瞬きしたのです。20分ぐらいすると、ご主人の声は徐々に微弱でかすれた状態から、最終的には話す能力を取り戻し、目も開くことができました。その夫婦と私は皆、感動し、喜びの涙を流しました」
この話を聞いたその男性は、すぐに「私は脱党します、共産党が私たちに災いをもたしています」と脱退に同意した。
ボランティアが「そうですね。中共は今、ネットを封鎖しており、国民が共産党の悪事を知ることができないようにしています」と言うと、その男性は「分かりました。私も周りの人に教えて、あなたに連絡して『三退』するように勧めます。ありがとう」と感謝した。
疑問が解けたネット警察が「三退」に同意
若いネット警察官が電話をかけてきた。そして電話に出たボランティアに「あなたはどこの組織ですか?」と尋ねた。ボランティアは「私はただのボランティアで、人々の『三退』を手伝っています」と答えた。警察官は「かけてきた電話で罵る警察官はいますか?」と尋ねた。ボランティアは「いますよ。中には素質の低い警察官もいて、ひどい言葉で罵ります。でも、私は憎んでいません。可哀そうに思っています。中共に洗脳されてしまって、惨めなのです」と答えた。
警察官は「あなたは、いつから共産党に反対しているのですか?」と続けた。ボランティアは「本当の中国人は、共産党が設立された時からそれを認めていません。共産党は外国からのもので、マルクス・レーニン主義の産物であり、中国を代表するものではありません。今に共産党が崩壊しますが、それは自らの行いの結果です。今、『天は中共を滅ぼす』のカウントダウンが始まっています。貴州省平塘県掌布郷にある石のことをご存じですか? その石に『中国共産党亡(中国共産党は滅ぶ)』という文字が刻まれています。専門家によると、これは自然に形成されたものだと鑑定されています。ぜひ一度見に行ってください。インターネットで調べることもできます」
警察官はさらに「2001年の天安門焼身自殺を知っていますか?」と尋ねた。ボランティアは「もちろん知っています。でも、あの焼身自殺者らは学習者ではなく、中共によって騙された人たちです。例えば、王進東が座っている姿を見てください。両足を高く上げていましたが、これは武装警察の座り方です。彼らは学習者ではありません。海外では、中央テレビの映像をスロー再生し、多くの疑問点を発見しました。それを基に作られた映画『偽りの炎』は世界中で放映され、コロンバス国際映画・テレビ祭で大賞を受賞しています。あなたはインターネットでこの映画を見られる環境にいるのですから、一度見てください」
その後に続く会話で、警察官はボランティアを「おばあさん」と呼び始め、「三退」したいと告げ、法輪功を学びたいとも言った。ボランティアは「インターネットで『轉法輪』を読むことができます」と告げた。
中共の洗脳を受けた小学生が目覚めて「三退」
小学生が電話をかけてきた。最初、小学生は毛沢東と共産党が良いものであると考えていた。電話に出たボランティアが、いくつかの実例を挙げて説明した。
まず一つ、抗日戦争は蒋介石が指導する中華民族が日本に勝利し、国民党軍は約200万人の犠牲者を出している。一方、毛沢東は漢民族の裏切者であり、彼の側近である潘漢年は日本と直接連絡を取っていたと知られている。
その二、中共は中国を代表することはできない。中共は歴史上、数々の政治キャンペーンを通じて約8000万人の中国人を殺害している。例えば、1989年の天安門学生事件でも、多くの人々が中共によって命を奪われた。
最終的に、この小学生の毛沢東と中共に対する認識が変わり、少年先鋒隊を脱退した。この小学生は中共の本質を理解し、正しい選択した。
法輪功の学習を希望
中国の南方に住む人が電話をかけてきて、法輪功を学びたいという。その人は台湾に連絡を取り、法輪功の書籍を送ってもらうように頼んだが、まだ受け取っていないとのこと。その後、公安局が話を聞きに来たという。
その人は、法輪功の書籍や、法輪功の迫害に関する情報を切実に得たいと話した。ボランティアは、ある方法を思いついた。李洪志先生の講法の録音や煉功音楽、さらに多くの情報、例えば偽りの天安門焼身自殺、中共による学習者から強制臓器収奪、中共による殺人の歴史などをSDカードに保存して、それをトイレットペーパーで包み、手紙の形で中国に送ることだった。そしてその人はそれを受け取り、とても喜んでボランティアに感謝の電話をかけてきたという。
しばらくして、その人は再びボランティアに電話をかけてきた。心から『轉法輪』と『大円満法』の書籍を手に入れたいという。ボランティアはこう答えた。「私は国外にいるのであなたを助けることができず、中国国内にも連絡先がありません」
後にその人は再び電話をかけてきて、ボランティアに伝えた。粘り強く探し続けた結果、ついに『轉法輪』と『大円満法』の2冊を手に入れ、法輪功の学習を始めたとのことだった。
中共の災いを知った大学生が脱党
ある大学生が電話をかけてきた。中共のネット封鎖を突破したいという。その大学生の使っていたネット封鎖を突破するソフトはうまく機能しなくなっており、ボランティアは新しいダウンロードのリンク先を教えた。その大学生は「中共の指導の下、今の中国は強大だ」と言った。
ボランティアは尋ねた。「何が強大なのでしょうか? どれだけの中国人が世界の貧困ライン以下の生活をしているのでしょうか? 中共の腐敗官僚らは、国民の厳しい労働で得た金銭を横領しています。それはすべて納税者のお金です。共産党の本質は、邪悪そのものです」
ボランティアは、共産党がどのように虚言を使って中国人を欺いているのかを詳しく説明した。理解した大学生に「三退」を勧めると、「脱党します、ありがとうございました」と中共組織からの脱退に同意した。