【明慧日本2024年10月20日】 河北省巨鹿県(きょろくけん)在住の法輪功学習者・路剛さん(37歳男性)は、法輪功を実践していたとして、当局に秘密裏に懲役5年の不当判決を宣告された。路さんに関する起訴、裁判、判決の詳細は明らかではない。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
事件の経緯
2023年7月17日、路さんは巨鹿県の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と閆疃派出所の警官らに不当に連行された。
2024年5月7日、路さんは冀東刑務所管理局第四刑務所に拘禁された。20日後の5月27日、路さんは第五刑務所に移動となった。
6月14日、閆疃派出所の所長は路さんの家族に電話をかけ、懲役5年の判決と冀東刑務所(9つの支所がある)への拘禁について伝えた。しかし、所長は路さんがどの刑務所に拘禁されているのか明らかにしなかった。
路さんの父親は刑務所の9つの支所すべてに電話をかけたが、最後の支所を除いて誰も電話に出なかった。そのとき初めて、父親は息子の居場所を知った。
7月28日に、路さんは家族に電話し、2024年5月7日に車に押し込まれ、冀東刑務所の第四刑務所に連行されたと話した。路さんは刑務所内に入ることを拒否し、数人の警官が路さんの足を踏みつけ、スタンガンでショックを与えた。刑務所内に入ると、路さんは催涙スプレーを浴びせられ、再びスタンガンでショックを受けた。
拷問のイメージ図:スタンガンによる電気ショック |
9月20日午前、路さんの弁護士は2024年冀東刑務所第五刑務所を訪れ、面会を要請した。看守たちはその場でその要請を拒否し、午後、弁護士が戻った後もさまざまな言い訳をして面会を許可しなかった。弁護士は看守たちに、法律違反で彼らを訴える法的権利を留保していると警告し、その後ようやく路さんとの面会を許された。
当初、路さんは弁護士との面会の際に、看守が面会を監視していたため、路さんは刑務所で受けた迫害を話す勇気がなかった。弁護士は、路さんに自ら立ち上がるよう促した。路さんはその後、刑務所に入所した日に受けた拷問について語った。看守は即座に、路さんを2日間独房に監禁すると脅した。
過去に受けた迫害
2016年3月9日に、路さんは当局に連行された後、懲役5年の不当判決を宣告された。2020年に、路さんは1年早く釈放された後、路さんと妻は離婚し、息子の単独親権を得た。路さんの母親は息子を心配する精神的苦痛から病気になり、無力になった。
2023年7月17日、路さんは再び不当連行された後、路さんの母親は拘禁中の息子のハンガーストライキと危険な状態を知り、非常に取り乱し、飲食も拒否した。もともと虚弱だった路さんの母親の健康状態は急速に悪化し、現在は重篤な状態にある。