【明慧日本2024年10月27日】江西省南昌市の高齢の法輪功学習者・葉菊蘭さんは2019年9月4日、江西省撫州市東郷区の国内安全保衛部門(以下、国保)の警官らにより連行され、不当に2年の刑を宣告された。その後、江西省女子刑務所に送られ、引き続き迫害を受け、2021年9月4日に帰宅した。葉さんは2年間行方不明となり、親しい友人や家族は葉さんの所在を知らなかった。
以下は葉菊蘭さんが当時、撫州市国保に連行され、不当に刑務所に送られた際の経緯である。
2019年9月4日の午前11時頃、葉菊蘭さんが自宅(江西省南昌市)に戻ったところ、江西省撫州市東郷区国保大隊の7~8名の警官が突然不法に家に押し入った。警官らは葉さんが持っていたバッグを奪い、葉さんの両手を手錠で拘束し、ソファに座らせたまま1人の警官が見張り、話すことも動くことも許されなかった。警官らは約2時間にわたり葉さんの家を捜索し、法輪功の書籍すべて、創始者の写真、パソコン1台、携帯電話、500元以上の現金などの私物を押収した。
その後、葉さんは東郷区国保大隊に連行され、十数時間にわたって刑事取り調べを受けた。警官らは、全ての物がどこから来たのか、誰が提供したのか、誰と連絡を取っているのか、真相紙幣を誰からもらったのかなどを強引に尋問した。夜11時過ぎ、警官らは葉さんを病院に連れて行き、検査を受けさせたが、医師は葉さんの血圧が非常に高く、直ちに入院が必要だと言った。しかし、警官らは葉さんの健康を顧みず、無理やり撫州市の留置場に連行し、不当に拘禁した。
葉さんは不当に2年の刑を宣告され、撫州市の留置場から江西省女子刑務所の第二区第二大隊に送られ、迫害を受けた。刑務所の刑務官は囚人たちに葉さんを侮辱することを黙認し、ある囚人は毎日葉さんに「自分は罪人だ」と言うよう強制した。葉さんが言わないと、囚人は刑務所の規則を暗唱するよう強要し、葉さんに何度も平手打ちをした。監視役の囚人は毎日葉さんに罰として立たせ続け、日中は十数時間も立たせ、夜中の12時になって初めて寝かせた。この拷問によって葉さんの血圧は200以上に上昇した。
普段、監視役の囚人たちは葉さんに食事の際、1種類のおかずしか食べさせず、顔を洗ったり風呂に入ったりすることも許さなかった。また、毎日「転向」するよう迫り、修煉を放棄しないと刑務所の「特別作戦班」へ送って迫害すると脅した。
「特別作戦班」は法輪功学習者を専ら迫害する施設で、そこでは数多くの拷問が行われている。警官と監視役の囚人たちはさらに邪悪で、彼女たちは葉さんに対して、師父や大法を侮辱する内容の紙に署名させようと強制した。葉さんが従わなければ、4~5人の囚人が葉さんに暴力を振るい、頭髪を掴んで葉さんの手を強制的に押さえつけ、署名させようとした。さらに、警官の1人が葉さんの頭を何度も殴った。刑務官や囚人たちは全く人道的でなく、法輪功学習者がトイレに行くことさえ許していない。
ある時、葉さんは腹痛を訴え、「トイレに行きたい」と言ったが、刑務官は「自分は罪人だと言え」と要求した。葉さんがそれを拒むと、警官はトイレに行かせず、皆トイレに行く時間が来るまで葉さんを苦しめた。その時には葉さんの下腹部は激しく膨れ上がり、もう少しで失神しそうになっていた。
明慧ネットの報道によると、2023年下半期、江西省の法輪功学習者が受けた迫害の件数は52件に上り、その内訳は精神異常に追い込まれた者1名、不当に刑を宣告された者19名、不当に収監された者5名、不当な裁判を受けた者5名、不当に起訴された者1名、不当な刑事拘留を受けた者3名などとなっている。今年上半期には、江西省の法輪功学習者に対する迫害件数は42件に上り、その中には冤罪で命を落とした者1名、不当に刑を宣告された者12名、不当に起訴された者1名、不当に刑事拘留された者5名、不当に拘留された者3名、連行された者14名、不当に洗脳班に拘禁された者2名が含まれている。
上海で働いていた江西省撫州市東郷区の法輪功学習者・張南平さんは、2023年7月頃に撫州市東郷区の国保当局により上海から江西省の地元に連行され、その後、不当に5年以上の刑を宣告された。現在、張さんは江西省豫章刑務所に不当に監禁されている。