文/黒竜江省の大法弟子
【明慧日本2024年11月6日】私と夫(大法弟子)は日用品を販売する店を開きました。新しい仕事なので、私たちにとってすべてが新しいのです。複雑な商品やさまざまな人々と向き合うことは、毎日私たちの心に大きな影響を与えています。
毎日、さまざまなお客様が店に来ます。ルールを守る人もいれば、守らない人もいます。品質を考えずに価格に文句を言う人もいますし、商品を傷つけて黙って返品する人もいます。また、購入したものの、梱包が壊れていたので返品したいという人もいます。質問をたくさんして、何も買わずに店内をうろうろする人もいます。そして、すべてを見てからオンラインで購入することを決める人もいます。また、私たちがモップで掃除したばかりの床に足跡を残す人もいます。私はこれらのお客様と口論はしませんが、彼らの行動に不快感を覚え、夫に不満をぶちまけました。
私はまだ心の中で執着心を手放しておらず、大法の真・善・忍の原則に基づいて自分を律していないことを知っていました。私は師父の説法を何度も読み、法の原則から、何かに遭遇したときは他人の欠点を見るのではなく、自分の内面を見るべきだと悟りました。なぜなら、それらの問題は私たちの修煉を助けるために生じるからです。彼らの問題を見てから自分の内面を見ると、驚いたことに、彼らの中にすべて自分の反映があることに気付きました。そして、私は自分に「私は間違っている」と言いました。人々の悪い行為を見ると、自分の欠点に気づき、それを手放すことができるように目覚めます。
師父は私たちに「…大志を懐きながら細かいことに配慮し」(『精進要旨』聖者 )と教えられました。
私たちがこれらの小さなことに注意を払わなければ、私たちはどのように自分をよく修めることができるでしょうか。そして、私たちのすべての言葉と行為が人々にどのように評価されるでしょうか。
私はこれらの人々の行動を改めて観察し、彼らがそのような行動をとったのは、彼らの生活環境、経験、個人的な要因によるものだと気づきました。さらに、無神論の教化により、彼らは伝統から離れ、考えや行動も正道から外れました。これらの衆生は知らないうちに業を造り、輪廻の中でそれを返済しなければなりません。私は今生で大法を修煉する縁に恵まれ、とても幸運です。これらの衆生とその行動を考えると、どうして文句を言ったり批判したりできるでしょうか。彼らを見て、私は本当に同情を感じました。
物を盗む客もいます。防犯カメラの映像を確認すると、盗んだ客はきちんとした服装をしていて、商品を自然な感じでポケットに入れていました。中には複数個盗んでいる人もいました。私は少し腹が立ったので、悪意のある客を抑止するために、その映像を用意して店内で繰り返し流すことを検討しました。しかし、よく考えてみると、それは不適切だと気づきました。私たちは修煉者であり、悪徳を止めるために悪徳を使うべきではありません。しかし、このようなことが続くことを許すことはできません。どうしたらいいでしょうか。そして、私は目を大きく開いて、入ってくる客を一人一人見つめました。とても緊張したので、これもよくないと思いました。すべての客を容疑者扱いするのも、客に対して失礼です。
師父は「失と得」(『轉法輪』第四講)の理を説かれました。私は悟りました。物を盗んだ人は自分の徳と物を交換しています。あるいは輪廻の過程で私が彼に借りがあったのかもしれません。師父が説かれたこの理は理解できましたが、心は慈悲深くありませんでした。私は法を学び、自分と比べました。名利への執着を少し捨て、自分の損得に集中しなくなったとき、突然、盗む人に対して同情心が湧きました。彼らは表面的には何かを得たように見えますが、もっと大切なものを失っていることに気づいていないのです。彼らの行為は自分自身に悪いものをもたらし、次の世代の教育にも影響を与え、他人と自分自身を傷つけています。
棚になくなった商品が再びあるのを見たとき、私は夫が売ったのかと考え、誰かが持っていったのではないかと考えるのをやめました。なぜなら、このように考えるのはまず第一に客に対して失礼だからです。
利己心への執着を捨て、自分の損得に集中するのをやめ、自分の損得の期待に基づいて物事の善し悪しを判断するのをやめ、問題に遭遇したときにまず他人のことを考えるようにしたら、物を盗んだ人に対して恨みを抱かなくなったことに気づきました。恨みに代わったのは、彼らに対する哀れみと同情の気持ちでした。
法輪大法は私を絶えず正してくれています。私は徐々に様々な人間の悪い観念や利己的な人間の執着心を取り除き、様々な人と対面しても動揺せず、誠実に冷静にお客様と向き合うことができるようになりました。お客様に対して文句や批判、恨みを言うことから、同情、共感、哀れみを抱くようになり、私の心と精神は大きく変わりました。実際に自分の心の奥底にあった執着心を見つけたのです。私の心は広く寛容になりました。大法は私を変えました。私の笑顔は心から湧いてきます。お客様の中には、「あなたの店に来るととても気持ちがいいです。環境は良く、整頓されていて清潔です。買い物の気分も良くなります」と言ってくれる方もいます。「あなたの店で買い物をするのが好きで、あなたの家族はみんな態度が素晴らしいです」と言ってくれる方もいます。
私たちの変化は小さな店にも影響を与え、店は平和で満たされました。これが大法の力だと私は知っています。私は言葉と行動を通じて大法の良さを人々に伝え、より多くの人々がその恩恵を受けられるようにしたいと思っています。