【明慧日本2024年11月9日】広州市天河区の法輪功学習者・趙頴さんは今年8月1日、天河公安分局の警官に連行され、天河区留置場に拘禁された。10月29日、趙さんは広州市海珠区裁判所から懲役3年6カ月の判決を言い渡され、罰金5000元を強要された。現在、天河区留置場に拘禁された趙さんは、さまざまな病気を発症し、毎日8種類の薬を服用しなければならないほど迫害されており、生命が危険な状態にある。
1944年8月生まれの趙さんは、江蘇省淮安市(旧淮陰市)の中国銀行で会計士、営業部副部長、一級監査役を務めた後、定年退職した。その後、10年以上広州で子供たちと暮らしている。趙さんは1997年1月末から法輪功を学び始め、心身ともに恩恵を受けた。しかし、1999年7月、中国共産党江沢民グループが法輪功への迫害を開始して以来、趙さんは連行、家宅捜索、拘禁などの迫害を受けていた。
一、人助けをしたが、連行され、心身ともに傷つく
2021年4月26日の午前、趙さんは天河区上社の路上で、部屋を借りたいという女性と出会った。趙さんは好意的に彼女を易夢苑マンションに連れて行った。そして、女性と趙さんはマンションから大通りに出たところで、突然現れた男性警官2人に阻まれた。警官は趙さんが法輪功の資料を配ったと言い張った。
2021年4月27日、趙さんは天河区留置場に送られたが、病院での身体検査で重病を患っていることが判明したため、留置場に入所を拒否された。4月28日と29日、趙さんは2回も天河区留置場に送られたが、200mmHgの高血圧などの原因で入所を拒否された。2021年5月11日、天河区公安分局は趙さんを「保釈」で家に帰した。
趙さんが帰宅後、2021年5月末と2021年8月、区棠下派出所の警官・張は二度にわたり趙英さんの自宅を訪れ、嫌がらせと取り調べを行った。
趙さんは、区棠下派出所の警官による暴力的な連行にひどくショックを受けたため、心身に傷ついた。その後の嫌がらせが続く中、趙さんの健康状態は悪化していった。2021年12月12日未明、趙さんは自宅で倒れ、病院に運ばれたが、膀胱癌であることが判明した。その後、趙さんは8回の入院、2回の手術、6回の化学療法、8回の免疫療法を受け、極度に衰弱した。
二、証拠を捏造され、起訴される
趙さんが重症の状態の中、広州の公安、司法関係者たちはいわゆる司法手続きを続けていた。
2022年7月24日、25日、趙さんは海珠区検察院から突然の電話を受け、「あなたの案件」が検察院に送られたと知らされた。同年12月8日、趙さんの家族は海珠区裁判所から電話を受け、海珠区検察院が趙さんを裁判所に起訴したことを知らされた。
2023年2月22日、海珠区裁判所の裁判官・葦小明と劉嘉苑は趙さんの自宅に行き、起訴状を渡した。起訴状で趙さんに濡れ衣を着せたとされる証拠には、(1)2021年4月21日午前10時ごろ、趙さんは天河区楓葉路棠雅苑小区E2棟の前で、『天からの福』という小冊子を電気自動車の前に置いたこと(2)同月26日午前、趙さんは法輪功資料を配布しようとし、天河区上社易夢苑マンションの入り口に行ったこと。しかし、これらは警官の憶測に過ぎないことである。
法輪功が人に善を教え、信仰は合法であり、たとえ、趙さんが法輪功資料を配布したとしても合法である。
三、権利を守る
2023年3月、趙さんは親族の弁護人を選任した。弁護人は、海珠区裁判所に出向いて関連手続きを行い、案件の閲覧を求めたが、裁判所に拒否された。
裁判所は趙英さんを迫害するため、趙さんに法律援助弁護士を任命したが、趙さんはこれを拒否した。趙さんは、「自分が無罪なので、告訴や告発を代理できる正義の弁護士が必要だ。司法関係者と協力して濡れ衣を着せるだけの弁護士は必要ない」と考えた。
その後、親族の弁護人は、広州市政法委員会書記の孫太平と天河区公安分局長(当時)の郭華に趙さんを無罪で釈放する法律意見書を郵送し、法輪功学習者が列車一台分の真実の資料を配布しても合法であると伝えた。
四、不当判決を受ける
裁判所は、弁護人が案件を閲覧していないのに、状況も把握できないまま、趙さんを出廷させようとした。裁判官は、家族に対して嫌がらせを繰り返し、「裁判所で裁判を行うか、自宅で裁判を行うか」を横柄に要求した。趙さんと家族はこのような不当な要求を拒否した。
今年8月1日、天河区公安分局は、趙さんが無実であり、健康状態が悪いにもかかわらず、再び趙さんを連行し、天河区留置場に拘禁した。9月5日、海珠区裁判所は趙さんに対して裁判を行った。法廷で人権弁護士は法律に基づき、趙さんの無罪を主張した。
しかし、裁判官は法律を無視し、今年10月29日、趙さんに判決を言い渡し、罰金もした。
現在、広東省政法委員会の人はひどくのさばって、広東省の司法関係者を操り、高齢の法輪功学習者に重い刑罰を宣告し、刑務所に入れている。広東省揭陽市に住む85歳の法輪功学習者・姚静嬌さんは、2022年11月に揭東区裁判所から懲役3年の判決を受け、2023年7月に広東省女子刑務所に送られ、危篤まで迫害された。現在、姚静嬌さんは漢方病院の集中治療室に運ばれ、すべての費用は家族が負担しているという。
趙さんは3カ月以上天河区留置場に拘禁され、健康に深刻なダメージを受けた。現在、膀胱癌、冠状動脈性心臓病、心筋梗塞、心不全、糖尿病、高コレステロール血症など十数種の重病を患い、毎日8種類の薬を服用する必要で、生命の危機に瀕している状態である。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)