【明慧日本2024年11月18日】(サンフランシスコ=明慧記者・王英)カナダの受賞ドキュメンタリー映画『国有臓器』が11月8日、サンフランシスコ近郊のパロアルト市にあるカバリーコミュニティセンターシアターで上映された。上映後、観客は次々と中共による法輪功学習者(以下、学習者)からの生体臓器収奪の暴虐を非難した。
11月8日、カバリーコミュニティセンターシアターで行われた映画『国有臓器』の上映 |
映画上映後、観客の質問に答える映画監督の章勇進氏と時事評論家の蘇南氏 |
映画『国有臓器』は、2023年にカナダのレオ賞で最優秀監督賞と最優秀音楽賞を受賞し、2024年にはアメリカのゴールデン・メダル映画コンクール賞、アートフィルムスピリット賞、マンハッタン映画祭の最優秀人権ドキュメンタリー賞など、数々の賞を獲得している。また、モントリオール独立映画祭とヨーロッパシアター映画祭にもノミネートされており、現在は2025年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門の候補にも挙がっている。
この映画は、大量の一次資料や証言、生体臓器収奪に関与した医師への独占インタビュー、被害者が失踪する前の音声記録などに基づいて制作されている。これにより、中共による学習者からの生体臓器収奪という残虐な黒幕が再び明らかにされている。
映画監督「真実の出来事を観客に伝えたいのです」
映画『国有臓器』の監督の章勇進氏 |
映画監督の章勇進氏は、2006年に初めて中共による生体臓器収奪の話を耳にしたとき、特に驚きはしなかったという。彼は中共がこれまでの数々の政治運動で行ってきた暴虐について、以前から聞いたことがあったからだ。しかし、「2016年に生体臓器収奪に関わった医師にインタビューした際、彼が生体臓器収奪の全過程やそのときの心情について語ってくれました。それは私にとって非常に大きな衝撃でした」と語った。
ドキュメンタリー制作の原点について、章氏は、これは重要な歴史の一部だと言い、「生体臓器収奪の証人や被害者の家族の視点を通して、この事実を映し出され、観客に真実を伝えたいと思っています。観客には映画を観たあと、自分で結論を出してほしいのです」と述べた。
ベイエリア半島共和党会長:中共の残虐行為に衝撃を受ける
映画『国有臓器』を鑑賞したベイエリア半島共和党会長エリザベス・スタークスさん |
ベイエリア半島共和党会長エリザベス・スタークスさんは、友人らとともに映画『国有臓器』を鑑賞し、映画で明らかにされた中共による学習者からの生体臓器収奪の犯罪に強い衝撃を受けたという。彼女は、「とても恐ろしいことです。共産主義が行っていることは非常に悲劇的です。彼らは臓器を摘出し、多くの人々を傷つけています」と語った。
ペルー出身のスタークスさんは、映画を鑑賞した後、「私たちは共産主義を受け入れることはできません。法輪功に対する迫害は非常に忌まわしいものです。人々はそのまま行方不明になってしまい、しかもその人たちはとても良い人たちだったのです」と話した。
「私はショックを受けました、本当にショックを受けました」と話すスタークスさんは、「こんなことが起きているとは知りませんでした。非常に非常に悲しいことです」と語った。
「六四天安門事件」学生運動元リーダー:中共の犯罪組織の人類に反する本性を反映している
「六四天安門事件」学生運動元リーダー封從德氏 |
「六四天安門事件」学生運動元リーダー封從德氏は、映画『国有臓器』を鑑賞した後、中国人が20世紀に多くの苦難を受けたことに言及し、「平和な時期においても、中共の迫害によって命を奪われた中国人は戦争時期の犠牲者よりも多い。これは中共の邪悪さ、特に法輪功学習者に対する迫害を示している」という。同氏はさらに、「中国国内の人々はこれを『人鉱(人を「消耗品」として扱うこと)』と呼んでおり、「人間の臓器は国家の所有物であり、いつでも死に至らしめることができる。これは中共の犯罪集団が人類に反する本質を十分に反映しています」と強調した。
中共による学習者からの生体臓器収奪という犯罪について、封氏は「とても悲しい気持ちになります。世界はこの問題に十分な関心を払っていないと思います。私はこの臓器収奪の事実を疑ったことは一度もありません」と述べた。同氏また、「アメリカもようやく世界の最大の脅威は中共であることに気づき始めました。この悪性の腫瘍である中共に対して集中して取り組むべきです」と語った。
封氏は、ドキュメンタリー映画の最後に学習者が平和的なパレードの方式で中共の解体を呼びかけていることに強く賛同し、「天が中共を滅ぼすというのは非常に心を鼓舞するものです。この非暴力的な中共からの脱退を通じて、多くの人々を目覚めさせているのです」と述べた。
観客「中共の迫害がこんなにも深刻だとは思いませんでした。法輪功を支持します」
法律関係の仕事をしているダニエル・グッドウィンさんは、2018年に法輪功を知ったという。ドキュメンタリー映画を観た後、彼は、「中共による臓器収奪の犯罪をもっと多くの人々に知らせるべきです」と述べ、「多くの人がまだこのことを知りません。彼らはこの暴行を知るべきです。私自身は2018年にこの問題を知りました」と述べた。
法律関係の仕事をしているダニエル・グッドウィンさん |
「中共は法輪功だけを迫害しているわけではありません」と話すダニエルは、「今や中共は他の団体の人々も迫害していますが、その中でも法輪功学習者が最も多く迫害されています」と話した。
「キリスト教徒として、私は法輪功学習者の信仰の自由を支持します」とダニエルさん述べた。
心臓内科の医師である李さんは夫と一緒にドキュメンタリー映画を鑑賞し、「中共が法輪功を迫害しているのは知っていましたが、こんなに深刻だとは思いませんでした。億を超える人々が迫害を受けているなんて知りませんでした。中共が法輪功を標的にしていることも知らなかったです。中国にはこんな大きな問題が存在していますが、中共のやり方は間違っています」と語った。
定年退職者:「生体臓器収奪」は受け入れられない
シリコンバレーのコンピュータ会社を定年退職したパティ・ウィレットさんは、中共による学習者からの生体臓器収奪の暴虐を描いた映像を見て、悲しみのあまり涙を流したという。彼女は、「法輪功については初めて知りました。彼らが迫害を受けている姿を見て、とてもつらく、涙がこぼれました。彼らの親御さんがどれだけの苦しみを味わっているかが感じられて、ときには目を背けたくなるほどでした」と語った。
パティ・ウィレットさん |
ウィレットさんは、法輪功は自分にとって全く新しいものであると言い、「私は真・善・忍の原則が好きです。それは私の心に響きました。彼らは精神的な信仰を持っています。彼らに起こったこと(生体臓器収奪)は、到底受け入れられません」と述べた。
「特に彼ら(学習者)はとても善良なのに」と話すウィレットさんは、「彼らがまだ生きているうちに体を切り開くなんて、到底受け入れられません。彼らの親たちは子供を探しているのに、どうしても見つけることができない。それは本当に胸が痛みます」と話した。
コンピューターエンジニア「共産主義は邪悪だ」
ウクライナ出身のソフトウェアエンジニアのデニスさんは、「これまで法輪功について聞いたことはありませんでしたが、今日は法輪功について知るだけでなく、中共が犯した罪についても知りました。それは人道に対する罪です」と述べた。
ウクライナ出身のソフトウェアエンジニアのデニスさん(右)とハンナさん |
ハンナさんは、「中共は邪悪であり、共産主義もまた邪悪です。ソ連と同じように、共産主義はどこであっても邪悪です。この映像が効果を発揮し、(中共の犯罪に対する)暴露の助けになることを願っています。共産主義の邪悪を暴露することで、中共の解体につながるでしょう」と述べた。
ペット保育士「迫害が早期停止することを願っています」
ペット保育士として働いるエリカ・ヘザーウェイさんは。中共の法輪功迫害や、学習者から生体臓器収奪をして利益を得ている犯罪について、以前から耳にしたことがある。彼女は中共の迫害を題材にしたドキュメンタリー映画を観た後、その犯罪行為の規模についてさらに深く理解したという。彼女は「中共が臓器収奪をしていることは知っていましたが、こんなに大規模で、多くの人々が拘束され、彼らの臓器が利益のために摘出されていることは知りませんでした」と述べた。
エリカ・ヘザーウェイさん |
ヘザーウェイさんは学習者が信念に対して非常に強い姿勢を持っていることに敬意を表している。彼女は、「彼らは信仰のために迫害されて命を落としている。これは、彼らが信仰に対して非常に強い確信を持っている証です」と語り、さらに「彼らのために祈り、迫害が早期停止することを願っています」と述べた。
ヘザーウェイさんは、映画『国有臓器』について、「この映画は素晴らしい作品で、非常にリアルで信頼性があり、すべての資料が信頼でき、製作もこまかに行き届いてすぐれています。その内容は非常に直感的な方法で描かれており、見る人に『何かしなければならない』という強い気持ちを抱かせます」と述べた。