　【明慧日本2024年11月24日】河北省滄州市の法輪功学習者・劉在雲さんと蘇春風さんは、2022年1月に不当に連行され留置場に拘禁された。その後、濡れ衣を着せられた劉さんと蘇さんは、それぞれ3年と2年6カ月の判決を受け、今年8月16日に滄州市留置場から石家荘市鹿泉区にある河北省女子刑務所に送られ、継続的に拘禁・迫害されている。

　劉さんは第14区に拘禁され、8月から11月までの3カ月間、強制「転向」が行われた。劉さんは法輪功を学ぶことを堅持し、無実を主張したため、刑務所は劉さんが家族と面会する権利や買い物する権利を奪った。劉さんの弁護士は、11月11日に女子刑務所で劉さんと面会することを予約した。

　11月10日夜9時、劉さんの娘は刑務所から電話を受け、劉さんと弁護士の面会をキャンセルするようにと言われた。刑務所側は、「もし、その面会をキャンセルすることに同意すれば、お母さんとの電話で話すことができる。お母さんはもうすぐ『転向』するだろう」と娘に告げた。刑務所の理不尽な要求は、娘に拒否された。娘は「なぜ弁護士を母に会わせたくないのか」と聞き、刑務所側は、「もし弁護士がお母さんに会えば、公的なことになる。面会が許されるかどうか俺らは会議で決めなければならない」と言った。弁護士が面会することで刑務所内が急に緊張したのは、違法行為を隠そうとしているからだと思われる。

　10月11日、弁護士と家族は正午に石家荘女子刑務所に到着した。弁護士が刑務所管理課に連絡したところ、面会はキャンセルされたと告げられた。弁護士は、「その連絡を受けていません。事前に予約しました。私は遠いところから来たのに、面会を中止するとはどういうことですか」と話した。弁護士の強い要求で、刑務所側は面会を手配しなければならなかった。

　弁護士が劉さんと面会したとき、刑務所側は非常に神経質に振る舞った。劉さんの隣には刑務官が座り、弁護士の後ろには2人の若い女性受刑者が座っていた（２人の女性受刑者は劉さんを監視役だと思われる）。劉さんは明らかに痩せていたが、元気だった。弁護士と劉さんが話したとき、劉さんは「私は大丈夫だ」と言って、他のことは言わなかった。

　劉さんは2025年1月11日に刑期満了で、残り2カ月を切ったが、刑務所は劉さんを他の監区に移さなかった。蘇さんの状況の詳細は不明である。

　河北省女子刑務所は、長年にわたり河北省の女性法輪功学習者への迫害に関与してきた。同省秦皇島市撫寧県の法輪功学習者・李桂彬さんは、2019年7月、秦皇島市昌黎県裁判所から懲役4年の判決を言い渡され、罰金1万元を強要された。李さんは2021年5月、同刑務所に送られたが、2023年4月16日に迫害され死亡した。河北省遷安市の法輪功学習者・聞慶芳さんは、遷安市裁判所から懲役3年の判決を受け、2023年12月に同刑務所に拘禁された。「真・善・忍」の信念を放棄しなかったため、刑務官や受刑者から激しい暴行を受け、今では両足が不自由になっている。しかし、聞さんは今でも毎日奴隷労働を強いられ、食事も少ししか与えられていない。

　11月9日、劉さんの娘は河北女子刑務所に政府の情報公開請求書を郵便で送り、同刑務所が法律に基づいて母・劉在雲さんの刑務所での行政上の「処遇レベル」を開示するよう求めた。9月11日、女子刑務所管理部門事務室はこの郵便物に署名して受け取った。

　11月13日、劉さんの娘は河北女子刑務所に情報公開請求書を郵送し続けた。全部で7通で以下の内容である。

　1、劉在雲を「転向」する法的根拠を開示すること。

　2、劉在雲の「転向」に使われた資金の出所を、法律に従って開示すること。

　3、劉在雲を「転向」する具体的な内容、具体的に使っている「転向」する方法、「転向」基準がどのようなものであったかについて、法に基づき開示すること。

　4、法律に基づき、劉在雲を「転向」する具体的な期間と1日当たりどれだけの時間を使っているか開示すること。

　5、法律に従い、劉在雲の「転向」に関わったすべての警官の個人情報を開示すること。これには、氏名、警察番号、役職、給与、家族構成、本人名義の財産などの情報が含まれる。

　6、劉在雲の「転向」に関与した14区の監区長と副監区長の個人情報を法律に基づいて開示すること。これには、氏名、警察番号、役職、給与・収入、家族構成、本人名義の財産などの情報が含まれる。

　7、劉在雲の「転向」に関与した河北女子刑務所の所長の個人情報を法律に基づいて開示すること。氏名、警察番号、役職、給与・収入、家族構成、本人名義の財産を含む。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）