文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年11月25日】
1999年7月20日、中国共産党による大法に対しての迫害が発動されてから、私は同修たちと一緒に北京に陳情に行きました。帰ってきたと同時に、職場は私たちに10日間の洗脳クラスに行くように強要しました。さらに、「修煉をやめる」という保証書も書かせようとしましたが、私は書きませんでした。職場は夫を呼んで私を説得させようとしましたが、私は泣きながら「私は書くことができません」と言いました。会社の幹部も仕方なく私を職場に戻しました。
その後、職場は私たちの給与等級を降格しました。その時、私は「彼らが勝手に私たちの給与を減らすことを許してはいけない」と思いました。同修に「一緒に話しに行こう」と提案しましたが、同修は「行けないよ。もし『これからも修煉を続けるか』と聞かれたら、どう答えるの?」と言いました。私は「彼らは質問できません」と答えましたが、同修は同行しませんでした。私は一人で部署、会社、さらに「610弁公室」まで話をしに行きました。北京に行った理由、法輪大法の素晴らしさ、修煉後の心身の変化について説明しました。最終的に、会社の課長は「所長から報告があったからだ」と言いました。私は所長にも真相を伝え、彼は真相を理解した後、「課長に話して、無断欠勤ではなく有給休暇にしてもらう」と約束してくれました。数か月後、私の給与金額は元に戻りました。
幼稚園で響く朗読の声
その後私はリストラされました。私は自分で幼稚園を開設しました。この幼稚園を通じて園児の親に真相を伝えることを目指しました。私と一緒に働く保育士も大法弟子で、私たちはよく協力し合い、幼稚園には強い正念の場がありました。幼稚園を訪れる親たちには、入園するかしないかにかかわらず、園の説明をする際に真相も伝えました。ある親は「あなたたちが法輪功を学んでいることを知っているから、安心して子どもを預けられます」と言いました。一方で、法輪功のことを聞くと去っていく親もいました。それでも、私たちは常に真相を伝える努力をし、自分たちの言動に特に注意を払いました。私たち自身が大法弟子のイメージを表しているからです。
私たちは「真・善・忍」の理念を用いて子どもたちを教育し、慈悲の心と思いやりの心をもって、すべての子どもと保護者に接しています。子どもたちには伝統的な教育を受けさせ、伝統文化の物語を話したり、修煉に関する映像を見せたりします。また、師父の詩集『洪吟』や伝統的な『三字経』、『弟子規』などを教えています。毎日授業が始まる前に、子どもたちは立ち上がって「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と声を揃えて叫びます。幼稚園の門の外では、保護者がその声を聞くことがよくあり、皆が法輪大法の素晴らしさを知っています。幼稚園の中は非常に和やかな雰囲気に包まれています。
お昼にお昼寝をしない子どもたちは、私たちが正念を発しているのを見ると、自分たちも小さな足を組んで私の真似をし、手を立てます。時には、彼らに煉功(功法を練習すること)を教えたり、大法の歌を聞かせたりすることもあります。一部の保護者は会うと笑いながら、子どもが家で足を組んで座禅を組んでいる様子を真似してみせてくれました。
保護者にさらに真相を理解してもらうために、私は真相を伝える小冊子やカレンダーを子どもたちのリュックに入れて家に持ち帰ってもらいます。また、真相が書かれたお守りやペンダントを子どもたちに首にかけてもらいました。時々この幼稚園は「明慧幼稚園」と呼ぶべきではないかと思ったりします。
私たちは正しい道を歩んでいる
ある日、日曜日に休んでいると、親たちから電話がありました。「610弁公室の人が家に来て、『先生が法輪功を修煉していることを知っているか? 法輪大法は素晴らしい、真・善・認は素晴らしいと子どもに教えているが、子どもをそこに通わせて安心できるのか?』と聞かれました」と言うのです。一人の親は「私たちはとても安心しています。幼稚園の先生たちは皆親切で、教育も素晴らしいし、食事も良く、環境もいい。家からも近いし、誰が通わせたくないと言うのですか?」と答えました。別の親は「あなたたちは役に立たないことばかりしています。電柱にも『法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい』と書いた紙が貼られています。誰でも知っています。一人っ子を預けるのですから、良くないところなら誰が通わせますか?」と反論しました。「610弁公室」の人は「上からの指示で来た。他所から来て人を捕まえようとしている。私たちは関わらない」と答えたそうです。
その後、何人かの親から「明日は幼稚園を開けない方がいい。彼らは人を捕まえに来るそうです。」と電話がありました。私は「大丈夫です。明日も通常通り開園します」と答えました。電話を切った後、私は全ての親を思い返し、誰が通報したのかと考えました。そして保育士に電話をして一緒に発正念をしました。私は内に向かって自分を探しました。
「私たちは最も正しいことをしているのに、どうしてこのようなことが起こったのだろう?」と思い返すと、自分の顕示心や歓喜心、自分を証明しようとする心、理智不足だったことに気づきました。また、親たちに真相を伝える際に表面的な対応で終わり、真相を十分に伝えられていなかったことにも気づきました。その夜、私は長時間発正念をし、師父の写真の前に立ち「私は幼稚園を閉じるわけにはいきません。閉じたら、これらの子どもたちはどうなるのですか?」と話しました。すると、全身に正のエネルギーが満ち溢れるのを感じました。
翌日、幼稚園は通常通り開園しました。いつも通り忙しく過ごしていました。門を閉めるため外に出た時、何人かの親たちが門の外で話し合っているのに気づきました。「どうしてまだ帰らないのですか?」と尋ねると、親たちは「ここで見張ってるんです。警察が来ても中に入れないようにします。子どもたちを怖がらせたくないからね」「私たちがあなたを守ります!」と言いました。瞬間、心に暖かい感情が込み上げ、思わず涙が溢れました。なんて素晴らしい親たちなんだろう、と感動しました。彼らは自分たちの正しい位置を取っていました。
子どもたちの教育に忙しい午前中はあっという間に過ぎましたが、警察の動きはありませんでした。昼になり、子どもたちが昼寝をしている間に、保育士と話し合い、「610弁公室」の人々に真相を伝えに行くべきだという結論に達しました。彼らが真相を知らず、大法に対して罪を犯さないようにするためでした。師父は次のように説かれました。「問題が現れたところは、すなわち皆さんが真相を伝え、救い済度する必要のあるところです。困難にぶつかったらそれを避けて通ろうとしてはいけません。」(『各地での説法二』「二〇〇二年ワシントンDC法会での説法」)師父の説法は私たちに強い正念を与えました。私たちは恐れる心を捨てました。
その時、夫がやって来ました。私たちが「610弁公室」に行こうとしていると聞いて、「二人とも先に行かないで、昼ご飯を食べた後、まず俺が行って話をする。それから行けばいい」と言いました。夫は修煉者ではありませんが、大法の素晴らしさを固く信じています。私が修煉を始めてからの心身の変化を目の当たりにして、いつも私を強く支持してくれます。肝心な時には必ず立ち上がり、大法を擁護し、私を守ってくれるのです。
夫は「610弁公室」の責任者を訪ねて言いました。「一体どういうつもりですか? もしうちの幼稚園を潰したり、妻を連行したりしたら、ただでは済まないぞ。俺の暮らしを台無しにするなら、お前たちも覚悟しろ! お前たちは今日この人を、明日あの人を捕まえて、簡単に扱えると思っているだろう。俺は法輪功を修煉していない、甘く見ないでください。」その責任者は夫の名前を呼びながら、「落ち着いてくれ、これは通報があったからだ。私たちも本当はかかわりたくない。上からの指示なんだ」と言いました。夫は次のように厳しく言い返しました。「そんな言い訳は通用しない。上がどうとか言うな。こんなことをしているのはお前たちだ!」。責任者は「怒るな、今回は俺が何とかする。でも次にまたこんなことが起きたら、どうにもできない」と答えました。
一方で、私と保育士は通報者を探し出しました。彼は会社の保安課の職員で、大法に関する真相を知らず、これまで大法弟子に対する迫害に関わってきた人物でした。私は彼に「善悪には報いがある」という道理を話しました。すると彼は「隣の家の子どもがあなたの幼稚園に通っていて、毎日『法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!』と叫んでいる。それは幼稚園の先生が教えたと聞いた」と言いました。私は彼に法輪大法の素晴らしさと多くの真相を語りました。彼は真相を理解し、申し訳なさそうにずっと私の顔を見ず、「もうこの件には関わらない」と約束しました。
私たちはさらに子どもたちの親を訪ね、真相を詳しく説明しました。そして、なぜ子どもたちに真相の書かれたお守りを首にかけてもらっているのかも話しました。ある親は「子どもに良いことなら何でもいい」と言い、別の親は「お風呂の時にお守りを外そうとしたら、子どもが嫌がって濡らしてしまいました。それって失礼なことですよね。」と言いました。この話を聞いて、親たちが真相を理解していることに嬉しくなりました。家庭訪問を終えて戻ると、私の心はとても喜びに満ち溢れていました。この出来事に私たちが正しく対応したのだと確信しました。
家庭訪問を通じて、実際にはまだ真相を十分に理解していない親たちがいることに気づきました。このような出来事がなければ、一軒一軒訪問して真相を伝えることはできなかったかもしれません。
師父のご加護と私たちの強い正念のおかげで、この邪悪な計画は解体されました。
後にある小学校の一年生の教師がこう言いました。「私たちはあなたの幼稚園の子どもたちを教えるのが大好きです。品性が良く、喧嘩もしないし、悪口も言わないし、勉強もよくできています。これから学校に行く子供たちの名前を教えてください。」彼女は私たちの幼稚園の子供たちを教えたかったのです。
私は心から嬉しくなりました。大法の偉大な法理のおかげで、人としての道理を理解し、十数年の幼児教育を通じて、多くの子どもたちの心に「真・善・忍」の種を植えつけることができたのです。
利益への執着を手放し、より大きな責任を担う
幼稚園の子供たちが増えるにつれ、私は毎日ますます忙しくなり、学法の時間が少なくなってしまいました。また、保育料も以前より多く上がり、その結果、私の利益への執着心が表面化してきました。同修たちはそれを見抜き、私に利益への執着を手放し、地域の協調役としての仕事を引き受けるよう勧めました。最初は利益への執着をなかなか捨てることができず、提案を受け入れることをためらいました。
その後、同修たちと一緒に師父の経文を学びました。「皆さんに教えますが、早期の大法弟子、歴史上私と縁を結んだことのある弟子、または師父に付いてきた大法弟子、どの人も常人社会で何かをすれば、みな億万長者になり、この社会の有名人、階級の高い人になります。皆さんは今生、大法弟子になり、これらのことをすべて放棄しました。金持ちになりたければ、とっくになったのですが、このちっぽけな利益のために自らの生命の宿願を台無しにしないでください。」(『各地での説法十二』「世界法輪大法デーの説法」
私は目が覚め、自分の利益への執着心に気づきました。そして最終的に幼稚園を手放し、地域の協調役を引き受けることを決意しました。その後、また一つの小さな資料拠点を設けることができました。
2004年、私たちの地域の同修が真相資料を配布していた際に連行されました。同修を救出するため、私たちは地元の同修と一丸となり、警察署に何度も出向いて真相を伝えたり、公安局に行き拘束された同修の解放を求めたりしました。また、拘置所に電話や手紙を送りました。その結果、最終的に拘置所側が私たち3人の同修に、拘束されている同修との面会を許可し、その同修に正念を添えることができました。
初めて家族と共に公安局に真相を伝えに行った際、非常に緊張感のある状況でした。警察官は怒り狂い、私たち全員を逮捕すると叫んでいました。しかし、私たちは恐れることなく、慈悲を持って真相を伝えました。同修の80歳を超える母親も非常によく協力してくれました。その後、警察署の署長は「できるだけ協力する」と言ってくれました。
裁判の日、警察は「法輪功の人が一人でも来たら逮捕する」と言いふらしました。当日の現場は非常に緊張感が漂い、多くの私服警官がいました。しかし、多くの同修たちが裁判所の外で近距離から正念を発してくれました。私たち数人の同修と家族は知恵を使って法廷に入ることができました。連行された同修は法廷に姿を現した際、私たちの姿を見ると、すぐに背筋を伸ばし、元気を取り戻しました。同修は高ぶらずへつらわず、大法弟子の善良さと中共の邪悪さを語り、法廷で堂々と無罪を主張しました。
また、私たちはその事件を通報した人物の名前を覚え、その人物の悪行をチラシにまとめ、真相冊子と共にその人物の住む村に配布しました。これにより、通報者の行為を明らかにすると同時に、真相を知らない人々にも事実を伝えることができました。
20年以上にわたる法を正す時期の修煉の道を振り返ると、感慨深いものがあります。師父の計り知れない慈悲によって、私はここまで歩んでくることができました。その過程で、困難や挫折、しりごみもありましたが、喜びや法を実証する輝かしい瞬間もありました。また、同修との間に隔たりが生じることもありましたが、全体としての修煉の向上に伴い、私は自らを絶えず正してきました。これからも、どのような状況に直面しても、私は毅然と迫害に反対する活動を続け、真相を伝え続けていきます。