【明慧日本 2024年12月18日】NPO法人日本法輪大法学会は 12月10日の世界人権デーに、東京都文京区の文京シビックセンターで、法輪功学習者による証言会を開いた。在日法輪功学習者10名が発表に臨み、臓器狩りの被害に遭った米国在住の程佩明さんもオンラインで証言に参加した。
参加者たちは自身や家族が中国で受けた迫害や拷問の経験を語った。そして、世界のより多くの人々が法輪功学習者に対する中国共産党の非人道的な残虐行為を目を向け、迫害停止に協力するよう呼びかけた。
日本法輪大法学会は 12月10日の世界人権デーに、シビックセンターで、法輪功学習者による証言会を開いた |
法輪功学習者と家族 迫害体験を語る
拷問について語った法輪功学習者の周斌さん |
「本来健全だった体が暴行により後腰の肋骨1本が骨折し、前胸の左右2本の肋骨にヒビが入り、左側の睾丸が粉砕、右手親指の腱が裂け、耳は平手打ちで約半年間膿が出続けた」と周斌さんは語った。「その間、何度も採血を強要され、収監時には警察に突き飛ばされて左鎖骨が粉砕骨折し、現在も歪んだまま治癒している。12年にわたる迫害の間、修煉を続け信念を守り通したため、少なくとも100回以上の暴行を受けた」
拷問の経験を話した孫俊さん |
「妻は断食による抗議中に、監獄で歯を全て抜かれ、毒物を注入された。この毒物により、思考が混乱し、以前の記憶もほぼ全て失った」と孫俊さんは述べた。さらに監獄でビニール袋を頭からかぶせられ呼吸ができない状態にされ、靴の底で頭部と顔面を殴打されたという。独房で頻繁に暴行や拷問を受けたことも明らかにした。
「竹の棒と警棒で何度も叩かれ、竹の棒は何本も折れた。警官たちは打つのに疲れると、スタンガンで頭を攻撃した」と張樹莉さんは語った。「(電気ショックで)両足は黒くなり、両側は紫色になり、石のように硬くなった。尿も血の混じったピンク色だった」
母親への迫害について話す法輪功学習者の龔さん |
証言した学習者たちに共通しているのは、中共による弾圧開始により、幸せだった家庭が不幸のどん底に突き落とされたということだ。
「母は信念を守り通したため、重点的な弾圧対象とされた。拷問を受け、12年間も不当に監禁され、何度も逃亡生活を強いられた。母のように信仰を理由に迫害を受けた法輪功学習者は数え切れない」と龔さんは語った。さらに母親が監獄で電気ショックや吊り刑などの拷問を受け、精神病院に強制送致され、不明な薬物を注射されたことも明らかにした。これらの迫害により、母親は全身の力が抜け、頭も上げられない状態に追い込まれた。今年9月、母は再び連行され、現在も拘束中だという。
「1999年から今日までの25年間、母は法輪功を学び修煉したことにより、何度も不当に逮捕、監禁された。そのため、9歳以降、母と共に過ごせた時間は5年にも満たない」と張一文さんは語った。
劉月さんは、中国にいる妹夫婦が監禁されていることを述べた。「監獄で強制労働をさせられただけでなく、多くの人が生きたまま臓器を摘出されている」と劉さんは指摘し、「拷問やその他の非人道的行為は中国国民だけでなく、全世界の人々にとっての惨劇だ」と付け加えた。より多くの人々がこの問題に関心を持ち、迫害阻止への支援を呼びかけた。
NPO法人日本法輪大法学会の稲垣健太郎会長は、問題の注視を呼びかけた |
NPO法人日本法輪大法学会の稲垣兼太郎会長は、「一人でも多くの人に、この法輪功の迫害の事実を知ってもらい。そして、将来こんなことが起きないように、今みんなはどうすべきか。そういうことを改めて考えて欲しい。周りの人にも伝えて欲しい」と訴えた。
臓器狩りの生存者 オンラインで証言
米国に亡命した法輪功学習者の程佩明さんは、中共による臓器狩りの被害から生還した唯一の生存者だ。オンラインを通じ、自身の体験を語った。2004年11月16日、黒竜江省大慶監獄に収監中、警察に大慶第四病院へ連行され、肝臓の一部を摘出された。米国に到着後、複数回の医学検査によって、肝臓と肺の一部が摘出されていることが分かった。
程佩明さんにレントゲン、MRI、CTスキャンを実施した医師の一人もオンラインで証言した。これらの検査により、程さんの左肺が上昇し、左下葉の半分が切除されていることが明らかになったという。「肝臓には再生という特徴があり、一部を切除すると他の部分が成長して失われた部分を補う。そのため、程さんの肝臓は両葉が左側に、右葉が下側に伸びている状態が確認できる」と説明した。
公聴者「迫害終結に向け力を尽くしたい」
元衆議院議員・中津川博郷氏(大紀元) |
中津川博郷・元衆議院議員は「中国の問題であるが、世界の他の国にとっても、みんな同じ問題だ。人権という言葉は、子供の人権もあるし、障害者の人権もあるし、つまり普通の市民の人たちの人権で。人間として生まれた権利だ」「まだ、こんなことが行われている、絶対許されない」と語気を強めた。
日本の多国籍企業に勤務する澤岡さんは、証言を聞きながら涙があふれたという。「法輪功学習者の迫害の情報について見聞きしてきましたが、(今回のように)強制収容所での経験を持つ当事者の声を聞くのは初めてです。このような生々しい証言を聞き、心が痛みます。中共政権による非道な迫害に、衝撃を受けました」
主催者の張さんは、真相を伝える活動を続けてきた結果、国際社会が中共の邪悪な本質をますます認識するようになったと述べた。