【明慧日本2024年12月31日】安徽省馬鞍山市の法輪功学習者・楊毓萍さん(77)は2024年8月、市花山区裁判所において懲役1年6カ月、罰金5000元(約10万円)の不当な判決を宣告され、12月上旬から安徽省女子刑務所に拘禁されている。
楊さんは1997年から、世界で1億人が学ぶ気功である法輪功を学び始め、「真・善・忍」の教えにより良い人になることを目指し、心身ともに恩恵を受けた。
警察による度重なる不当連行、強制身体検査、濡れ衣
2024年5月13日前夜、楊さんは自宅がある小区のゲートで警官2人と小区係員2人により不当に連行され、その後不法な家宅捜索をされた。連行された楊さんは病院に移送され、身体検査を強制的に受けさせられレントゲンを撮られたところ、肺に白い影が見つかった。結果、楊さんは釈放され帰宅した。
翌日、2024年5月14日の午前、楊さんは姉の家から自宅に戻ったところを、馬鞍山市公安局雨山支局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の4人の警官に小区の入り口で呼び止められた。警官らは楊さんを楊さんの家まで連行し、家財を不当に押収した。
楊さんは安民派出所に連行され、再び病院で身体検査を受けさせられた。
身体検査終了後、警官らは楊さんを公安局に移送し、取り調べを行った。警官は楊さんにこう言った「我々は6カ月以上お前を尾行しているのだ。お前が法輪功に関する資料を配っていたところも、監視カメラが撮っていた」。警官の林は楊さんにその資料はどこから持って来たものかと聞いたが、楊さんは答えなかった。
林警官はまた『新経文』を手に取ると、「読んだことがあるだろう? 誰からもらったんだ?」と楊さんに聞いた。楊さんは「法輪功を修煉することは合法であり、法輪功の本を所持することも合法です」と答えた。
身体検査の結果、楊さんは心臓病と高血圧であった。警官は楊さんを留置場に連行してから「保釈」の手続きを行い、夜に楊さんは娘に連れられて家に帰った。
検察庁と裁判所は結託して濡れ衣を着せた
2024年6月13日、馬鞍山市花山区検察庁の胡暁波検事(女性)は、楊さんが自宅に法輪功の書籍と関連資料を持っているという理由で、「邪教を利用しての国内法および行政法規の措置を破壊した罪」(注:中国共産党こそが実は本物の邪教)により不当に起訴した。胡暁波は楊さんに罪を認めるかどうかを尋問した。
楊さんは「私には罪はありません。法輪功を学ぶことは罪ではありあせん。法輪功を修煉することは合法であり、私の行為によってどのような法的措置が破壊されたというのでしょうか? 『真・善・忍』を修め、道徳を向上させ、善良な人になることが罪だとしたら、どんな人なら無罪なのでしょうか?」と答えた。
胡は返す言葉もなく、「あなたと議論するつもりはない」と言いながら、足早にその場を立ち去った。
その後8月2日に馬鞍山市花山区裁判所で開かれた法廷で、法輪功を修煉することの合法性を固く信じる楊さんは、罪を認めず刑罰を受けることも拒絶した。
だが8月20日に馬鞍山市花山区裁判所から楊さんが受けた判決は不当なものであり、懲役1年6カ月、罰金5000元の有罪判決であった。
10月24日、社会保険局の職員が楊さんに電話をよこし、年金の支払いを停止することを告げた。
11月4日、楊さんは再び身体検査の受診を余儀なくされた。結果が基準に満たなかったため、収監されなかった。
しかし、12月初旬に楊さんはやはり安徽省女子刑務所に監禁され、迫害されている。
かつての労働教養処分と合計7年の不当な判決
今年の迫害以前にも、楊さんは2001年3月に懲役1年6カ月の労働教養処分、2007年7月に馬鞍山市雨山区裁判所で懲役2年、2014年3月には馬鞍山市雨山区裁判所で懲役3年6カ月の判決を下され、安徽省女子刑務所で迫害を受けていたところ2016年9月30日、楊さんは解放され帰宅していた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)