【明慧日本2025年1月30日】(カナダ・トロント=明慧記者)2025年旧正月が近づく中、カナダ・トロントの法輪功学習者(以下、学習者)は1月25日、ネイサン・フィリップス・スクエアで法輪功の創始者・李洪志師父に旧正月のご挨拶をした。新しい年を迎えるにあたり、学習者たちは師父が伝授された正法に感謝し、真・善・忍の法理を学んで自分自身を絶えず向上させ、大いなる善、大いなる忍の精神を持ち、無私に奉仕する生命になれたことを感謝した。また、数人の学習者が、法輪大法(法輪功ともいう)から得た啓発と、修煉の過程で魔難を乗り越えた体験を分かち合った。
李洪志師父に旧正月のご挨拶をするカナダ・トロントの学習者 |
うつ状態から私を救い出してくださった師父に感謝
李洪志師父に旧正月のご挨拶をする学習者のアンカさん |
アンカさんはルーマニア出身のエンジニアで、カナダに移住してから、仕事を見つけて家族を養うことに不安を感じていた。さまざまな技術講座を受講した後、ようやく仕事を見つけることができたが、職場でのいじめや過重な仕事のプレッシャーに耐えられなくなった。その結果、彼女は疲労感と失望に苛まれ、うつ病と不安障害を患っていた。
治療を受けても、アンカさんのうつ病は悪化し続け、彼女は悲しみに暮れ、ベッドから起き上がることさえできなくなった。彼女は年老いた父親に、「私のうつ病は良くなるのでしょうか?」と尋ねた。父親は「治癒は心から始まる」と答えた。その瞬間、彼女は精神的な領域で治す方法を探さなければならないと思った。
2005年、アンカさんが中国領事館の前を通りかかったとき、1枚のチラシを手にした。家に帰った後、そのチラシに「法輪功が心身の健康に良い」と書かれているのを見て喜んだ。すぐにインターネットでさらに詳しい情報を調べ、学習者が修煉を通じて健康を取り戻した体験談を読んだ彼女は、心を動かされ、功法を学ぶことを決意した。
アンカさんはチラシに書かれていた電話番号に連絡し、煉功点の情報を教えてもらった。初めて煉功点を訪れたとき、英語を話せない数人の高齢者が、手取り足取りで彼女に煉功の動作を教えてくれた。翌日再び訪れると、ある年配の女性が彼女を自宅に招待してくれたという。彼女は「その方の家に行くと、その女性が英語版の『轉法輪』を私にくれました。その女性の娘さんは、『これは法輪功の主要な書籍で、あなたへの贈り物です』と説明した。親子の親切さにとても感動しました。現代社会では、見知らぬ人を自宅に招くなんて、なかなかできることではありません」とアンカさんは振り返った。
アンカさんは毎日欠かさず学法と煉功を続けた。彼女は、「『轉法輪』という本は、私に生命と宇宙の真理を理解させてくれました。それは私の人生に、より深い意義と責任を与えてくれたのです。そして、どうすればより良い人間になれるのかを教えてくれました。私の感情は前向きで安定したものへと変わり、夫との関係も改善されました。その結果、夫は私が法輪功を続けることを応援してくれるようになったのです」と述べた。
法輪大法の修煉を通じて、アンカさんは不平不満を抱く性格から、健全で明るい性格へと変わった。彼女は「かつては、物事が自分の思い通りにいかないと、すぐに不満や恨みを抱いていました。でも今では、苦しみや試練には理由があると理解しています。師父は私たちに、自然や偶然は存在せず、すべてが因果関係の必然だと教えてくださいました。もし私が苦しみに直面するなら、それはかつて自分が誤ったことをして業力を生じさせたからなのです。不思議なことに、真・善・忍の原則に従って人と接し、物事を行うようになってから、私は困難や挫折にとらわれなくなりました。楽観的な心で困難を乗り越え、何度も希望の光を見いだすことができました」と語った。
あふれんばかりの豊かな文才にしてくださった師父に感謝
李洪志師父に旧正月のご挨拶をする学習者のマダリナさん |
アンカさんの娘のマダリナさんは作家であり編集者でもある。母親が中国発祥の功法を修煉していると聞き、彼女はとても驚いた。なぜなら、母親はこれまで東洋文化に全く関心を示したことがなかったからだという。マダリナさんは、「この功法は、西洋で私が見たり学んだりしたものとは全く異なっていました。だから、しばらく時間が経ってからようやく母が何をしているのか理解できました。母が『轉法輪』を読むとき、学んだ道理を私にも共有してくれました。その話は新鮮で興味深く、私もインターネットで調べ始めました」と話した。
理解を深めるうちに、マダリナさんは法輪功が心性と自己の向上を重視する精神的な修煉方法であることが分かった。しかし、彼女はなかなか修煉を始める決心がつかなかった。彼女は、「法輪功は普通の功法ではないと思います。私は全身全霊の誠意を持たなければ、修煉を始めることはできないと感じていました」と述べた。
ある日、マダリナさんはとても落ち込んでいて、自分の人生の方向性がわからなくなっていた。その時、母親が『轉法輪』を渡してくれた。マダリナさんは、「ついに私はこの本を読む決心をしました。本を開いた瞬間、強いエネルギーが全身を貫くのを感じました。そしてすぐに、師父がずっと私を見守ってくださっていたのだと理解しました」と振り返った。
「私には一つの願いがあります。それは、混乱した社会の中で道徳を高め、流れに逆らって進むことです。物質的な世界では生命の本質に触れることができないことを深く理解しています。そしてついに、『轉法輪』の中でその願いを実現する鍵を見つけました。この本の簡潔で明快な文章は、宇宙の真理を明らかにしてくれます」
しかし、マダリナさんにとって予想外だったのは、精神性を向上させたことで、彼女の文章力も飛躍的に向上したことでした。完璧を追い求める性格のマダリナさんは、素晴らしい文章を書くためにいつも頭を悩ませていたが、思うようにいかないことが多くあった。文章の細部への過度なこだわりは、常に緊張と不安でいっぱいになったという。
修煉を始めた後、彼女は法理から「無理に自分を追い込む必要はない」ことを悟り、リラックスしてインスピレーションが自然に湧き出るのを待つべきだと気づいた。マダリナさんは、「結果に執着せず、執筆の過程で自分自身の器を広げることを意識するようになったら、気持ちが穏やかでおおらかになりました。その結果、次々と素晴らしい文章をスムーズに書き上げることができたのです」と語った。
私をイライラから立ち直らせてくださった師父に感謝
李洪志師父に旧正月のご挨拶をする学習者のマシさん |
イラン出身のマシさんは、トロントでフロントエンドエンジニアとして働いている。幼いころから精神的な世界に強い興味を持ち、さまざまな宗教やスピリチュアルな修行法を試してきた。しかし、それらは宇宙や人生の究極の問いに答えを与えるものではなく、彼の心身の健康にも助けにならなかった。そのため、彼は失望感を抱いていた。
2016年、マシさんの姉が彼に『轉法輪』を勧めた。しかし、彼は仕事やドイツへの引っ越しに忙しく、姉の言葉を深く受け止めなかった。2017年になり、姉が再び『轉法輪』を読むように勧めた。彼は姉の勧めに応じた。
本を読み始めたマシさんは、『轉法輪』が簡潔な言葉で宇宙と人生に関する彼の疑問を全て解き明かしていることに気づいた。本を読み終えたその夜、彼は心の中で師父に向かって「私はあなたの弟子になりたいです。法輪大法を修煉したいのです」と言った。このように考えた瞬間、マシさんは下腹部で法輪が回転するのをはっきりと感じた。彼は感動のあまり涙が溢れ、そして修煉の道を歩み始めたという。
修煉後、マシさんの性格は大きく変わった。彼は「修煉を始める前、私はせっかちで自己中心的でした。物事が自分の思い通りに進まないと、我慢できず激怒することがよくありました。しかし、修煉を始めてからは、真・善・忍の原則に従って自分を律し、人に優しく接するようになりました。善良が無私無欲であることを理解したことで、私は純粋で穏やかな心を持つようになりました。今では、たとえ忙しくプレッシャーの多い状況でも、心を静かに保つことができます」と話した。また、「修煉を始めてからの7年間、私はずっと健康な体を保っています。新型コロナウイルスのパンデミックの間も、一度も感染することはありませんでした」と付け加えた。
マシさんは、現在の境地に至るまでに大きな修煉の試練を経験したと明かした。ドイツに住んでいたころ、彼は言語の壁に苦しみ、英語圏の国に移住したいと強く願っていた。ちょうどその時、カナダの企業から仕事のオファーが届いた。
しかし、初めてカナダの就労ビザを申請した際、1年以上の長い待機期間を経て、ビザ申請が却下されたという。彼は、「長い間待ち続けた末に、痛みを伴う不許可という結果を受け取りました。当時、私は結果に非常に執着しており、その追求と執著の中で苦しんでいました」と話した。
2回目の申請を提出した後、マシさんはある夢を見た。彼はバスに乗ろうとしたが、身分証明書がないため運転手に乗車を断られた。しかし、次のバスがやって来て、運転手は彼に優しく乗車を許してくれた。目が覚めたとき、マシさんは師父が彼に啓示を与えてくださっていると悟った。彼は、「たとえ今回の申請が拒否されても、次のチャンスで通るだろう」と考えた彼は、「それまでの私は、自分の人生をすべて掌握しようとして、物事が自分の思い通りに進むことを過度に求めていました。しかし、思い通りにならないときに虚しさを感じていました。でも、人生には定められた運命があると悟ったとき、私は執着心を放下することができました」と話した。2回目の申請も再び却下されたが、マシさんは失望することなく、穏やかな心で3回目の申請をした。
しばらくして、中国人留学生がマシさんの隣人を訪ねてきた。マシさんがその学生に出会ったとき、自分が法輪功を修煉していることを話したが、相手は中共による法輪功への虚偽宣伝を深く信じていた。そこで、マシさんは自分が法輪功を修煉してきた体験を共有し、さらに天安門焼身自殺事件の矛盾点を分析し、それが中共の自作自演であり、法輪功を中傷するための偽りであることを証明した。最終的に留学生は態度を変え、マシさんの話が理路整然としていることを認めた。その数日後、マシさんは無事にカナダのビザを取得し、ドイツを離れカナダに渡った。
マシさんは、前の2回のビザ申請が拒否された経験が、ただの試練ではなく、自分の短気な性格を改めるきっかけとなっただけでなく、この留学生との出会いをもたらし、彼女に法輪功が受ける迫害の事実を伝える機会を与えたことに気づいた。彼は、「人生のあらゆる挫折には深い意義があります。師父は常に私を見守り、結果を事前に示してくださり、私の不安を取り除いて、忍耐強く待つよう教えてくださいました。私は神に守られており、最も幸運な生命です」と語った。
新年を迎えるにあたり、マシさんは、「師父への感謝の気持ちは言葉では表せません。師父が弟子に求める基準に達するため、これからも絶えず精進します。どんな試練が訪れようとも、私は師父についていきます」と決意を述べた。