【明慧日本2025年1月31日】1月15日、ドイツのゲッティンゲン市に本部を置く人権団体「被迫害民族協会(GfbV)」と、ドイツのカールスルーエ市にある映画館(Kinemathek)が共同で、受賞映画『馬三家からの手紙(SOSの手紙)』の上映会を開催した。この映画は、中国共産党(以下、中共)が法輪功学習者(以下、学習者)に対して25年以上にわたり犯してきた国家犯罪を観客に伝えた。
同人権団体の理事長であるブルクハルト・ガウリー氏と映画館のマネージャーであるマルク・トイシャー氏が上映会に出席した。また、地元の学習者である丁楽斌(てい・らくひん)氏がゲストとして招かれ、自身の両親が法輪功を修煉しているために中共から残酷な迫害を受けた経験や、現在も続く学習者への組織的な迫害の実態を観客に語った。
「脅かされる民族の人権を守る協会」と映画館による映画上映イベントの宣伝ポスター
さらに、映画館は公式のウェブサイトやソーシャルメディアを通じて上映会の情報を発信し、地元の人々が映画を通じて学習者への迫害を理解し、その停止に協力するよう呼びかけた。
「学習者のために声を上げるのは当然のこと」
同人権団体の理事長であるガウリー氏は次のように述べた。「私たちは、長年脅かされ、迫害されている人々の人権を守るために尽力してきました。中共が法輪功を迫害し続けていることは、何年も前から知っています。学習者のために声を上げることは、私たちにとって当然のことです」
「私たちの協会の原則は、自身の信仰のために迫害されている人々のために立ち上がることです。中共による学習者への迫害を止めるために尽力することは、私たちがすべきことだと考えています」
観客が学習者の忍耐と勇気に敬意を示す
弁護士で税務コンサルタントのアンゼルム・シュミット氏は、受賞ドキュメンタリー映画『馬三家からの手紙』を観た後、次のように述べた。「この映画は非常に深い印象を私に与えました。それは、法輪功という仏教系の修煉法を初めて知ったからだけではありません。この映画は、中共が学習者を極めて残酷に迫害していることを非常に明確に示していました。無差別な弾圧、拷問、虐殺が行われているのです。ドキュメンタリーの主人公が見せた非凡な勇気には、非常に感銘を受けました」
シュミット氏はさらに続けて「これまで私は、中共による法輪功への迫害についてあまり知りませんでしたが、これを機にもっと深く調べてみようと思います。そして重要なのは、私たちの地域の人々が行動を起こすことです。例えば、議員にこの問題を伝えたり、中国大使館に抗議文を送ったりすることです」
主催者が中共の海外浸透を非難
映画上映会の準備過程で、同人権団体の理事長であるガウリー氏と映画館マネージャーのトイシャー氏は、中共がここ半年間で、特に海外の学習者に対する越境弾圧やスパイ活動を強化し、西側メディアを利用して世論を操作し、法輪功への迫害をさらに激化させていることを知った。
これに対し、上映会が安全かつ円滑に行われるよう、映画館マネージャーのトイシャー氏は、バーデン=ヴュルテンベルク州刑事捜査局に連絡を取り、支援を得た。
同人権団体の理事長であるガウリー氏は、インタビューで次のように強調しました。「私たちは長年、中共がドイツやヨーロッパで影響力を行使し、ここで越境弾圧活動を行おうとしていることを非常に認識しています」
EUおよび加盟国に中共の迫害責任者への制裁を呼びかける
同人権団体の理事長であるガウリー氏は、観客との交流の中で次のように述べた。「ほぼ1年前、欧州議会は中共による法輪功迫害を非難する緊急決議を採択し、EUおよび加盟国に対し、学習者への迫害に関与した個人や団体に制裁を課すよう求めました。この決議の採択は重要な一歩であり、非常に心強いものです」
「中共は、中国国民の人権を極めて耐え難い方法で体系的に侵害しています。EUおよび加盟国は、中共のような専制政権に対して、非常に真剣に対応すべきです。そして、中共政権に対し、迫害を受けているすべての人々を直ちに解放するよう一貫して促すべきです」