文/メルボルンの大法弟子
【明慧日本2024年2月17日】
尊敬する師父、こんにちは!
同修の皆さん、こんにちは!
私は法輪大法を修煉して5年半になります。師父の教えのもと、特にメルボルンのベトナム人グループの協調人になってから、私の生活には大きな変化がありました。この機会に、協調人となってからの修煉の道のりをシェアし、自分自身のさらなる向上につなげたいと思います。
一、協調人としての修煉
ある日、中国人の協調人から電話があり、「協調人になりたくないのか」と聞かれました。当時、私はすでに一年以上修煉していました。私は「協調人になるとはどういうことですか?」と尋ねました。そして自分は積極的な性格であり、言語の壁もないため、必要な際にベトナム人同修へ最新情報を伝えることができると考え、承諾しました。
最初の数カ月間は、主にベトナム人グループ向けの情報翻訳を行い、それ以外のことには関与しませんでした。その後、他のプロジェクトの協調人たちが私に助けを求めるようになりました。最初は、提示されたプロジェクトのリストを見て戸惑い、「自分は仕事で忙しく、ほかのことに時間を割く余裕はない。ただ、情報をベトナム語に翻訳することしかできない」と内心で不満を抱いていました。しかし、修煉を続け、師父の経文を読む中で、他のプロジェクトの同修と協力することも師父が私に用意してくださった道であり、それが修煉の一部であることを理解するようになりました。
私は次第にさらに多くのプロジェクトを引き受けるようになり、ベトナム人同修との協力も順調に進み、多くのプロジェクトが円滑に完了しました。同修たちからも高い評価を受けるようになりました。しかし、しばらくすると、良くない他の協調人の振舞いを目にすると、不満を持つようになりました。さらには、彼らを見下し、自分ならもっと上手くやれるとさえ思うようになってしまいました。
この時、私は師父の説法での教えを思い出しました。「大法弟子の責任者は実は、ただ協調を取る人であり、連絡をする人、情報を伝達する人に過ぎず、彼らに対して師父のように対処してはなりません。責任者に大きな希望を託し、彼らが皆さんの修煉の頼りとなり、どんなことをも一番良く行わなければならないということではありません。そうではありません。もし責任者が本当に師父のようになり、または全体から物事を考えることができ、決して間違いを起こすこともなく、この情況であれば、この地区の多くの人は修煉が成就できなくなります。なぜならば、責任者が行き届かないところなく物事を考えているため、あなたは何も考える必要がないからです。責任者が行ったことが最も素晴らしいため、あなたの素晴らしさが現れてこなくなるからです。こういう道理ではありませんか?」 (『各地での説法六』「アジア太平洋地区学習者会議での説法」)
私が執着心を持ち始めると、師父は必ず何かの形で気づかせてくださいます。例えば、他の同修の心得や文章を目にすることで、自分の問題を認識し、執着を克服するよう導いてくださるのです。師父に心から感謝します!
二、家庭での修煉
私は共産党文化の影響を強く受けた家庭に生まれました。党文化は、私たちの生活の中に習慣的に根付いており、切り離すことが難しいものでした。私は普段、人前では冷静で礼儀正しく振る舞うことができますが、家ではしばしば気が荒くなり、特に夫や子供たちに対して怒りをぶつけてしまうことがありました。私は夫を支配しようとする傾向があり、この行動は法輪大法を修煉し始めた後も続いていました。私は夫に一緒に法を学ぶよう勧め、「きっと大きなメリットがある」と説得しました。しかし彼は、「もし本当に大法が素晴らしいものであるなら、まずあなた自身が向上すべきだ」と言いました。彼は、私の行動が前向きに変わるのを見て初めて、大法の価値を完全に受け入れられると考えていたのです。
私は、自分がグループの良い協調人である一方で、家庭では同じように協調人としての役割を果たせていないことに気付きました。もし家族全員が修煉者になれば、家庭内でも良い協調人になれるはずだと思いました。しかし、それは簡単なことではありませんでした。特に、私の夫は実証的な推論を信じる科学博士であるため、私は「まず家庭環境でしっかり修煉し、師父の教えに従って実践すれば、きっとやり遂げられる」と自分に言い聞かせ、努力し続けることを決意しました。
私は小さなことから変化を起こし始めました。例えば、朝、子供たちが学校へ行く準備をする際、急かしたり大声で叱ったりするのをやめ、靴を履いたり準備をするための時間を5~10分余分に与えるようにしました。同修や周囲の人々からは、「時間をきちんと管理しないと、仕事や学校に遅れてしまう」と助言されましたが、私はこの焦りの根源が自分本位な執着心にあることに気付きました。大人は往々にして、物事を早く終わらせようと急ぐあまり、子供が服を着たり学校の準備をしたりするのを待つ忍耐が足りなくなります。私は、同修たちが師父に似たような質問をたくさんしてきたことを思い出しました。その際、師父は常に慈悲深く、忍耐強く回答されていました。
そこで、子供たちが同じ失敗を繰り返したり、準備に時間がかかる場合、私は早起きをして、忍耐強く、思いやりのある態度で彼らと交流し、子供たちに十分な時間を与えるようにしました。すると、子供たちは次第に良い習慣を身につけるようになり、私も彼らのペースに合わせて予定を調整する必要がなくなりました。その結果、私は子供のせいで仕事に遅刻することもなくなりました。
私の娘は現在17歳です。私が修煉を始めた5年半前、彼女はよく師父の説法を聞いていました。しかし、私は英語版の大法の書籍を読めず、彼女はベトナム語版の大法の書籍が読めなかったため、一緒に学法を続けることができませんでした。私は何年も彼女に大法を学ぶよう勧めましたが、彼女はずっと拒否していました。
最近、娘は学校の課題に悩み、ひどく落ち込んでいました。私は、師父と大法がどのように私を助け、多くの困難を乗り越えさせてくれたかを、辛抱強く話しました。自由な国で育った子供たちは、親の教えを素直に受け入れないことが多いと私は認識していました。そこで、私は具体的な例を挙げながら、どのように日常生活で大法の教えを実践しているのかを説明し、師父と大法こそが、本当に彼女を助けられるのだと強調しました。すると、彼女は再び学法を始めることに同意しました。現在、私たちは毎週一度、一緒に学法をしています。それほど頻繁ではないようにみえますが、学ばないよりははるかに良いのです。娘は大法についての前向きな考えを友人たちと共有し、大法はとても有益な功法だと話しています。
大法の修煉を始めて、私と夫の関係も大きく改善しました。しかし、ある時期、彼が準備できていないにもかかわらず、私は夫に無理やり煉功を勧めてしまい、彼は大法を三度も離れたり戻ったりしました。その三度目の時、私は師父に助けを求め夫が修煉を始めるよう願って、夫への執着を手放しました。
最初、私は法に対する理解と家庭生活の私に対する要求を調整しようと努力しました。しかし、私は極端に走ってしまい、夫に対して非常に高い基準を設けていることに気付きました。私は夫の行動をコントロールしようとし、彼が毎日学法や煉功をしないと落胆してしまいました。表面的には友好的な関係を保っていましたが、私たちの間には明らかな溝がありました。
この間、私は夫に対して厳しく、よそよそしい態度を取っていました。特に、新型コロナウイルスのロックダウン期間中は、その態度が顕著でした。夫は公園へ行ったり、地元での家族ハイキングに参加したりすることに関心を持っていましたが、私はそれらの活動には全く意味がないと考え、参加を拒否しました。私は頑なに外出を拒み、結局、夫と娘だけが参加することになりました。私と夫の関係は次第に悪化し、お互いに離婚を考えるまでになってしまいました。
私は絶えず師父の説かれた法理で自分に注意を促しました。「あなたが煉功していても、あなたの配偶者は煉功していないという場合、煉功が原因で離婚してしまってはいけません。」(『轉法輪』)
私は自分を変え、家族の関係を改善することを決意しました。夫が朝の煉功に参加しなかったり、自分の都合の良い時間に学法を選んだりしても、私は不満を表すことをやめました。また、彼の修煉方式に対して否定的なコメントをしないよう注意し、言動にも気をつけるようになりました。私は夫に対してより同情心を持つようにし、大法を伝える活動に参加するよう励ましました。こうすることで、彼が他の同修と交流し、彼らの修煉体験を聞く機会を持てるようになりました。そして、私が夫に対する強制するという執着を完全に手放した時、私は彼の修煉における進歩を感じ取ることができました。
最近、夫は何度も私に「以前より気分が良くなった」と話してくれました。なぜなら、彼は自由に自分の修煉方式を選択できるようになったからです。彼は、私が彼のことに干渉しなくなり、特定の修煉方式を強要しなくなったことに感謝していました。そして、私自身も「夫を導くのは私ではなく、師父だけなのだ」と理解できるようになりました。
私の修煉が向上するにつれ、母とベトナムにいる二人の姉妹も法輪大法を修煉し始めました。父はまだ修煉を始めていませんが、母と姉妹たちの健康状態が改善されたのを見て、彼女たちに「もっと精進しなさい」と励ましています。私たち家族の関係も以前より大幅に改善されました。
三、より良い会社のリーダーになる
私は、師父が私の生活中の様々のことを按排してくださったのは、私をリーダーとして成長させるためだったと信じています。子供の頃、私は音楽グループのリーダーを務めました。大学時代には、クラスには50人の男子学生の中に6人の女子学生しかいませんでしたが、私はクラス長に選ばれました。オーストラリアに来てからは、自分の会社を設立しました。以前の私は、短気で独裁的な経営者でした。しかし、大法の修煉を始めてから、私の心性は大きく向上し、それがビジネスにも大いに役立ちました。特に、健康関連の業界では、障害を持つクライアントと関わることが多いです。私は、怒りやすい経営者から、人の話をよく聞き、共感できるリーダーへと変わりました。
私が職業療法、言語病理学、心理学のサービスを提供する会社を経営している中で、我々の臨床医は様々理由で離職してしまいました。私の会社では、最低4週間前に離職の通知をすることが求められていますが、すべての臨床医が少なくとも6か月から1年前に退職の意向を伝えてくれ、私は非常に幸運だと思っています。彼らはよく私が他の会社の経営者とは全く違うと言います。なぜなら、私の会社では、社員が不満や懸念を伝えたとき、私は決してそれに反論しないからです。私は社員たちに、「私は法輪功の修煉者であり、会社の経営は『真・善・忍』の原則に基づいている」と説明しました。このことは、会社のウェブサイトにも明記しています。
多くの企業の経営者と同様に、私も様々な課題に直面しています。しかし、大法の導きのもと、私は師父が説法の中で示された教えを理解しました。
「日頃いつも慈悲の心を保ち、善をもって人に接し、何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません。」 (『轉法輪』)
そのため、社員が離職を決めるのは、彼らが自分に最適な環境を探しているからであり、私がそれを尊重すべきだと分かっています。
最近、何人かの臨床医が、多国籍企業や30年以上続く老舗の会社へ転職しました。しかし、彼らは再び私の会社に戻りたいと申し出ました。なぜなら、私たちの会社の独自の理念を評価しており、それは一般の会社では見つけられなかったからです。この経験を通じて、私は師父が私に与えてくださったすべての役割は、より良い協調人となるためだったと理解しました。そして、自分にはまだ取り除くべき執着があることも認識しました。そのために、私は毎日さらに学法に精進し、より慈悲深い協調人となり、より多くの衆生を救う必要があります。
師父、ありがとうございました!
同修の皆さん、ありがとうございました!
(2023年豪州法輪大法修煉心得交流会の発表原稿)