文/米国の西洋大法弟子
【明慧日本2025年2月21日】ここ数カ月の修煉の体験を共有したいと思います。個人の修煉に関する体験に加え、法輪功や神韻に対する西洋メディアの攻撃に直接反撃するプロジェクトに協力した経験についてもお話ししたいと思います。
一、個人の修煉はすべての成果の根本である
師父は、「本当に表裏が全てきれいな覚者になって、はじめて圓満成就できるのです。多くの解決されないこと、多くの借り、怨みなどを償わなければ、どのようにして圓満成就するのでしょうか? しかし、これらのことをあなたは知らず、解決もできません。あなたが苦痛の中で一生執着しても解決できません。既に大法に出会ったので、もう構わないでください。安心して、まだ生きており、まだ正念があるのではありませんか? ただひたすら大法の中で修めます」(『ニュージーランド法会での説法』)と説かれました。
この純粋な思い――「ただひたすら大法の中で修めます」――が、確かに私をこの期間支えてくれました。
私の妻は2カ月前に娘を出産しました。誕生時にいくつか小さな身体の問題があり、医師は彼女に何らかの問題があるかもしれないと懸念しました。そのとき、私は深く考えませんでしたが、心は重かったのです。私は師父の写真の前に跪き、心の中で「私はただ、彼女が法を学び、修煉を理解できることを願います。師父がどのように按排されようと、私はすべてを受け入れます」と思いました。
その後、彼女がダウン症候群という遺伝的疾患を持っていることが判明しました。この病気は通常、ある程度の認知的な困難を伴います。この知らせは私たち家族にとって大きな衝撃でした。特に私自身、娘への情が深く、父親として彼女の人生に対する多くの考えや期待、夢を抱いていたためです。数日間、私は本当にたくさん泣きました。しかし、それは修煉者の状態ではないと気づき、私は学法を通じて自分の心を調整し、この状態から抜け出そうとしました。
師父は『二〇〇三年元宵節での説法』の中で、弟子の質問にこう答えられました。弟子:「最近大法弟子の夫婦が産んだ子どもに魔性が強く、生まれつきの不具もいます。どのようにこの現象に対処するのでしょうか?」
師:「今はとても複雑です。自分の子どもに対して優しく守り、できるだけ面倒を見てあげるべきです。しかし、皆さん安心してください。あなたが圓満成就まで修煉することができれば、どんなことも最も素晴らしくなります。(拍手) これは修煉者、大法弟子に切り開かれるものです。あなたが圓満成就できなければ、全てはゼロになります」
この法は私に大きな啓示を与えました。師父はまさに、「私の修煉が娘の無事に直結している」と示されているのではないでしょうか? 私が救うべき無量の衆生の未来も、私の修煉の成功と密接に関係しているのではないでしょうか? 私は感情にとらわれず、しっかりと修煉し、衆生を救う道に戻るべきではないでしょうか?
この期間、内に向かって探してみると、私は多くの執着を手放していないことに気づきました。例えば、利益への執着、安逸への執着、良い生活を求める執着、そしてさまざまな欲望です。
私は悟りました。娘の人生の道について、私は人間の視点で物事を見てはいけない。人間の善悪の基準や、世間の成功の概念で判断してはいけない。
もし、これが師父の按排であるなら、それには必ず理由があり、それが最善の按排なのです。もしかすると、彼女は守られており、誤った道に進まないようにされているのかもしれません。そして、彼女が修煉に専念できるようにするための布石かもしれません。結局のところ、私は真の理由を知ることはないかもしれません。しかし、それは重要ではありません。大切なのは、すべてを修煉者の視点で見ることです。
現在、彼女はとても健康で、一般的なダウン症の子供に見られる身体的な問題も特に現れていません。もちろん、大法は全能ですので、彼女が成長する中で何らかの問題が出るか、それとも何も問題が起こらないのかは、今後見ていくことになります。最終的に、何が起ころうとも、私は師父と大法に揺るぎない信念を持っています。私の役割は、ただ彼女の今世の父親として最善を尽くすことです。
この数カ月間、私は感情面で生死に関わるような試練を経験しました。同時に、西洋における中共の法輪功と神韻への前例のない攻撃に反撃するプロジェクトにも関わりました。
私は深く悟りました。私の真相を伝える活動の成果は、私がどれだけ人心を放下し、真に、厳粛に、そして法を正す時期の大法弟子としての修煉の道を歩めるかにかかっているのです。
二、私たちは一つの全体として団結する必要がある
師父は、「こまさにこのこぶしを突き出すように、五本の指は固く握って初めて威力が発揮できます。(こぶしを握るしぐさをする) 各指がそれぞれ自分のやりたいことをやっていれば(五本の指を広げ、各指を示して)、力が入らず、威力が発揮できません。そうではありませんか? 皆さんは企画を立て、段取りをすべきであり、しっかり協調し、互いに良く協力しあうべきです」(『各地での説法九』「二〇〇九年大ニューヨーク国際法会での説法」)とおっしゃいました。
ここ数カ月間、私が関わるプロジェクトはまさに風雲急を告げる状況でした。これまでの年月で私たちがプロジェクトの中で培ってきた成熟と経験は、まさに今、この試練のためにあったのだと実感しています。西洋のメディアや法制度が直接的に使われ、師父や神韻、さらには西洋で法輪功学習者によって発足された主要なプロジェクトほぼ全てが標的となっています。この前例のない圧力の中で、私は今こそ、これまで以上に一つの全体を形成することが必要だと深く認識しました。
この期間、さまざまなプロジェクトが攻撃を受けた際に、私は内に向けて探し、いくつかのプロジェクトに対して無意識のうちに批判的な考えを持っていることに気付きました。それは正されるべき心でした。私は、「この問題は、関わった人自身が招いたものではないか」「彼らの行動が原因で、この困難が生じたのではないか」と考えてしまうことがありました。しかし、こうした考え方は正しくないと感じました。
もちろん、私たちは心の中で決して師父や神韻に対して批判的な思いを抱くことはありません。しかし、他のプロジェクトに関しては、マイナスの考えが知らず知らずのうちに生じていることがあり、それをどのように取り除くかが私には明確でなかったのです。また、私たちは成熟した集団として、個人や団体に隙が生じないよう学び、会社運営を含む西洋社会での活動を正しく行うことが必要です。したがって、プロジェクトの問題点に対する改善意識を持つこと自体は間違いではないのです。
しかし、これらのプロジェクトが攻撃されているとき、もし私の心に少しでもマイナスの要素があれば、それが他の空間において邪悪に利用される可能性があるのです。私は、正式に発正念し、自分を正すことで、たとえ直接関与していないプロジェクトであっても、自分が全体の一部としてしっかりと結びついていることを実感できました。
師父は『轉法輪』の中で、「わたしは根を宇宙に下ろしているので、あなたを動かせる人がいれば、このわたしをも動かすことができることになり、はっきり言って、その人はこの宇宙を動かすことができることになります」と説かれています。
私は、長年プロジェクトに携わりながらも、過去の経験から不満や意見を抱えている同修に伝えたいです。今こそ、そうした執着を手放し、一つの全体として団結するときです。そうすることで、より多くの衆生を救うことができるからです。
外部からの攻撃は強大に見えるかもしれませんが、実際には非常にもろいものです。私は唯一の真の障害は、正念が足りない学習者、そして私たちが一つの全体としてまとまらないからうみだしたのだと考えています。
私たちは全体として一つになり、協力し合い、努力をより強く、より効果的なものにしていかなければならないのです。
三、この前例のない機会を掴み、衆生を救い済度しましょう
この迫害は西洋の主流社会において不正なものであり、私たちはその背後にある邪悪な勢力を解体すべきです。しかし、別の視点から見れば、この状況は大法と神韻をアメリカ、さらには世界の舞台の中心へと押し出したのではないでしょうか? もし今、それがスポットライトの下に置かれているのであれば、私たち修煉者も舞台に立ち、この貴重で稀な機会を活かし、大衆の注目が集まる中で大法を証明すべきではないでしょうか? 私たちはこの機会を最大限に活用し、邪悪を暴き、さらに多くの衆生を救うべきです。
また、これは私たちにとって、内に向けて探し、最後の執着を取り除き、より精進し、最後の一歩をしっかり歩むための前例のない機会ではないでしょうか? 私は確信しています。そして、この時間を延ばしてくださった師父に心から感謝しています。おかげで私は速やかに、より精進しながら執着を取り除き、法を正す時期の大法弟子としての本分を真に果たすことができるようになります。
私たちは数十年にわたって成熟し、積み重ねてきました。それはまさにこの瞬間のためであり、この試練を揺るぎなく乗り越えるためなのです。
これはちょうど、私たちが深い海を渡り終えたようなものです。しかし、岸に近づけば近づくほど、水の流れが時に激しくなるように感じることがあります。だからこそ、この時間を活かして、より速く泳ぎ、さらに多くの衆生を救いましょう。
この期間、内に向けて探している中で気づいたことがあります。私は長年にわたり、法輪功のために公に発言してきました。迫害について話すことには慣れている一方で、修煉そのものについて語ることはあまり積極的ではなかったです。この数年、自分の心の中に、修煉やその恩恵について話すことに対するわずかな抵抗があることを感じていました。精神的な側面について話すことで、人々が距離を置くのではないかと懸念していたのです。この不正な要素は、気づかぬうちに自分の中で育っていました。
それはとても微細なものだったのですが、この期間を通じて、どんなに小さな不正な要素であっても、それは法の基準に合わないと悟りました。私はこれを突破しなければなりません。そうすることで、より効果的に衆生を救うことができます。
この心の奥には、「面子を保つこと」や「安逸を求めること」に関する恐れが潜んでいました。しかし、それは完全に間違った考え方です。修煉を通じてこれを乗り越えた時、私は今こそ信念を倍増させ、できる限り公に声を上げ、西洋にまで広がったこの迫害に立ち向かうべき時だと感じました。
そこで、私たちのプロジェクトの一環として、自らの経験を語る個人動画を制作しました。その動画では、虚偽の情報を暴き、修煉の素晴らしさを伝えることで、真相を明らかにしようとしました。たとえこの動画がたった一人にしか届かなかったとしても、それでも価値があると私は思います。
この動画を制作する過程で、私は改めて、この時期において本当に師父の法に従って行動することが必要だと強く感じました。
師父は「いかなる厳しい環境下でも、皆さんは心を落ち着かせるべきです。いかなる心も動じなければ、全ての変動を制することができます!」(『米国中部法会での説法』)とおっしゃいました。
私にとって、これは「自分の心の中に、メディアや中共との争いの要素が一切ない」ということを意味します。なぜなら、それらは争うに値しない存在だからです。私の心にあるのは、ただ衆生への慈悲のみ、彼らと本当に共鳴し、真に救い済度することだけを考えています。
また、私たちは人間社会における直接的な結果だけで、自分たちの努力を測るべきではないことにも気づきました。今回制作した動画は、多くの人に視聴されたという意味では良い結果を出しましたが、それ以上に、他の同修にも良い影響を与えました。彼らも私と同じような心のプロセスを経験していたのかもしれません。動画を公開した後、ある同修が「この動画は、まるで新鮮な空気のようだった」と言ってくれました。
このことから、私は改めて「今こそ、できる限り多くの人を救い済度するために全力を尽くすべき時なのだ」と強く感じました。そう、これまで私たちは長年にわたって大きな影響力を持つプロジェクトを築き上げ、何百万人もの人々に真相を伝えてきました。しかし、私たちが心の奥底からさらに努力すれば、他の空間においても計り知れない影響を及ぼすことができるでしょう。
今こそ、お互いを励まし合うべき時です。そして、今こそ、一つの強固な全体として団結し、邪悪を最大限に解体し、衆生を救う最も貴重な時期なのです。個人の角度においても、最後の執着を捨て、邪悪に隙を与えないようにしなければならないと思います。
師父に感謝いたします。そして、同修の皆さんに感謝します!