【明慧日本2025年2月25日】息子は幼い頃からやんちゃで、アイデアが豊富で、仲間の中でも影響力が強く、かつて道を踏み外した私の弟の少年時代に良く似ていたため、長年私は不安を抱えていました。幼稚園から小学校まで、彼は先生を困らせる子でした。彼は想像力が豊かで、しばしば子供たちを連れて危険な遊びをしていました。放課後、何人もの親が私に苦情を言いに来ることがよくありました。その頃、夫は遠く離れたところで学業に励んでおり、私は心身共に疲れ果て、どうすればよいのか分かりませんでした。息子自身も先生に叱られることが多く、たくさん辛い思いをしていました。
実は、息子は本来優しい性格であり、ただ精力が旺盛で、自制心が弱いだけです。そこで私は、児童心理学に関する本をいくつか読み、弟の教育において親や先生が犯した失敗を振り返りながら、息子に合った指導方法を模索することにしました。例えば、スポーツへの興味を育てたり、いろいろな物語を聞かせて読書の習慣を身に付けさせようと試みました。すると、ある程度の効果はありましたが、同時に新たな問題も生じました。彼は何でも見たものをすぐ真似するのです。例えば秦の始皇帝の物語を読んだ後は、クラス全員を引き連れて「六国統一ごっご」を始め、大騒ぎになりました。毎日、解決しきれない問題が起こり、私は我慢の限界に達し、彼に酷い言葉を言ったり、時には手を上げたりしていました。こうして、私たち母子の関係は一時期、非常に緊張していました。
その頃、私はよく取り留めのないことを考えていました。いっそ彼をモンゴル草原に送り、遊牧民の子として育ててもらった方がいいのではないか。そうすれば、この暴れ馬も広大な草原を駆け回り、持て余すエネルギーを発散できるだろう。そうすれば、私のところで「ならず者」にならずに済むかもしれないと。
私が頭を抱え、心身共に疲れ果てていた時、幸運にも法輪大法(法輪功)を修煉する機会を得ました。法理に当てはめて自分を振り返ってみると、私は息子への執着があまりにも強すぎたことに気づきました。彼の執着心に執着することで、結果的に逆効果になってしまいました。自分の問題点が分かり、息子と真剣に向き合い、心から謝りました。「これからは真・善・忍の基準で自分を律し、これまでの間違ったやり方を改める」と息子に伝え、息子に私を監督し、注意してくれるようお願いしました。
その頃私は、毎日家で師父の済南市での講法の録音を繰り返し聞いていました。知らず知らずのうちに、夫も息子も一緒に聞いていたようです。ある日、録音を聞いていると息子が「お母さん、テープを巻き戻して」と言うので、「どうして?」と尋ねると、息子は「先史文化の話が良く理解できていないから」と答えました。彼はちゃんと聞いていたのです。
息子は師父の法を深く信じており、障害を感じていません。中学一年生の時、息子はクラスの修煉者の子供たちを集めてこう言いました。「私たちは修煉者の子供であり、これからは他の人とは違う存在でいなければなりません」
中学三年生の息子は、ある日私に「お母さん、覚えている? お母さんが修煉する前、僕にどう接していたか」と聞かれました。私は「そうね、法輪功を修煉しなければ、私たち親子はとっくに仲たがいをしていたでしょうね」。私が修煉を始めてから、息子はずっと健康で、病院には一度もかかったことはなかったのですが、高校生の時、彼は高熱を出しました。身長180センチの息子が「お母さん、一緒に寝てもいい?」と言ってきました(彼は、大法を修煉する母にはエネルギーがあると信じていた)。すると、翌日にはすっかり回復していました。
中国共産党による法輪功への迫害が始まった後も、息子はこの法を一度も疑ったり、動揺することはありませんでした。私が大法の仕事をする際、彼の助けが必要な時は、いつも全力で支えてくれました。さらに、周りにいるクラスメートや友人に迫害の真実を伝え、三退を勧めていました。