【明慧日本2025年2月26日】北京市の法輪功学習者・趙顔華さんは、2023年10月12日午後、ある住宅地で法輪功迫害の実態が書かれた資料を配布していた際、監視カメラに写り、北京市朝陽区呼家楼派出所に連行され、不当に家宅捜索をされた。それ以降、趙さんの消息が分からなくなっていた。最近になり、趙さんが北京市順義区裁判所で懲役3年を宣告され、北京女子刑務所に送られたことが判明した。趙さんは留置場に約1年近く拘禁されていた。
趙顔華さんが、不当判決を受けるのは今回2度目である。趙さんは2020年9月に北京市順義区裁判所で懲役3年を宣告され、罰金3000元(約6万円)を強要されていた。趙さんは大学卒業後、北京首安消防公司に配属された。彼女は仕事に真面目に取り組み、責任感を持って業務に臨み、その結果エンジニアに昇進した。職場では設計業務を担当しており、非常に忙しく、毎日2~3時間しか眠れないことも多かった。趙さんは1996年に法輪功を学び始めてから「真・善・忍」の教えに従って自分を律し、道徳水準を絶えず向上させていた。その結果、身体は健康で、性格は楽観的かつ積極的になり、家庭はさらに和やかになった。趙さんは家庭では立派な妻であり、家族や親しい友人たちの間でも公認の「良い人」だった。
2019年11月15日、順義区李橋派出所の警察が出動し、職場の多くの人の前で、信仰の問題を理由に趙さんに無理やり手錠をかけて連行した。趙さんの職場の同僚たちは趙さんに非常に好意的であり、そのうちの1人が趙さんの家族に連絡しようとして電話をかけたが、警察に怒鳴りつけられた。「誰に電話をしているんだ? こんな厳粛な時に何の電話だ!」と。その後、警官らは趙さんのコンピューターと2台の携帯電話を奪い、さらに趙さんに鍵を出させて家宅捜索を行おうとした。趙さんが拒否すると、警官は「大学に行って息子から鍵をもらうぞ」と脅したため、趙さんはやむを得ず警察を家に連れて行った。
11月16日午後、趙さんの夫が李橋派出所に呼び出され、約2時間拘束されたという。その間、警察は「お前も法輪功を修煉しているのだろう」と威嚇した。趙さんの夫が繰り返し説明した後、ようやく警察は追及をやめた。警察は嘘をつき、趙さんが持っていた資料はある男性から渡されたものだと言い、さらに彼女が資料を配布しているところが監視カメラに記録されていたとも主張した。趙さんの夫は「私の妻は最高で、最も善良な妻です。私の母や家族全員にとても親切で優しいのです……」と言った。趙顔華さんは10カ月間拘禁され、その後、2020年9月16日に北京市順義区裁判所で懲役3年を宣告され、罰金3000元を強要された。判決書には「本裁判所は法に基づき合議庭を構成し、本件を公開審理した」と記載されていたが、家族や親族の傍聴は許されなかった。
明慧ネットによる一部の統計によれば、2025年1月の新年期間中にさらに、97人の法輪功学習者が中共によって不当判決を受け、そのうち55人が懲役3年以上の重刑を宣告された。これらの不当判決は、中国本土の22の省、自治区、直轄市に分布している。迫害が最も深刻な地域は以下の通りである。吉林省が20人、遼寧省が15人、黒竜江省が8人、山東省が8人、北京市が6人、甘粛省が5人、湖南省が5人。これらの中には、市検察院の事務官、市体育委員会の職員、市放送テレビ局の幹部、市工商局の幹部、蘭州交通大学の教師、軍医大学の大学院生、退職教師、病院の幹部、銀行職員、会計士など、社会の各分野で活躍するエリートたちも含まれている。