　【明慧日本2025年3月14日】山東省濰坊市の諸城市に住む法輪功学習者・盧桂娟さんは、中国共産党当局に繰り返し迫害され、過去25年間で7回も連行された。3回にわたって計30日間洗脳班に入れられ、3年の労働教養を受け、6年6カ月の実刑を言い渡された。そして、数回罰金を科され、家宅捜索を受けた時、現金20万2284元を押収された。何度も家宅捜索を受けた盧さんは、合計約9万1000元ほどの所持品を押収された。警官から尾行、監視、脅迫、嫌がらせを繰り返され、肉体的にも精神的にもダメージを受けた盧さんは、2025年2月25日に73歳でこの世を去った。

　法輪功を学ぶ前、盧さんは体が弱く、深刻な高血圧症に悩まされていた。夫の林術華さんは重い心臓病を患い、力仕事ができなかった。しかし、法輪功を学んだ後、夫婦ともに健康になり、家庭は円満になった。

　1999年7月、中国共産党の江沢民グループは法輪功に対する迫害を開始した。林さんは強い圧力を受け、修煉を断念した。盧さんは法輪功から恩恵を受けており、法輪功が正しい功法だと知っているので、学び続け、決して放棄しなかった。そのため、2001年の初め、留置場に連行された。その後、王村労働教養所に送られ、3年間拘禁された。

　労働教養所から帰った後も、盧さんは法輪功を学び続け、善良な人であった。夫の林さんが法輪功をやめた後、昔の病気が再発したため、再び法輪功を学び始め、徐々に健康状態が良くなった。

　盧さんの家庭生活が落ち着いた直後の2009年3月30日、諸城市の鄒慶忠のトップとしての「610 弁公室」は、同市公安局の国内安全保衛部門に法輪功学習者を逮捕するように指示した。盧さん夫婦はともに連行され、家にあるパソコン、プリンターなどの設備、10万元以上の現金などを押収された。

拷問の再現：吊し上げる

　当時、赤い恐怖が諸城市全体を包んでいて、数十人の法輪功学習者は、学校を改造した洗脳班に入れられた。洗脳班で、女性法輪功学習者は両手を窓に手錠で繋がれ、つま先で床に着地できないようにし、何日も吊るしあげられた。学習者たちの足腰は腫れ上がり、靴も履けないほど腫れていた。盧さんと馬洪英さんはこのように手錠をかけられた。林さんと何人かの男性法輪功学習者は、肉体的、精神的な迫害を受けた。ゴムの棒で殴られ、睡眠も許されなかった。4日後、林さんは心臓発作を起こし、病院に送られた。その後、「保釈」された。盧さんと他の学習者はそこで半月間迫害された後、諸城留置場に移送された。

　多大な肉体的・精神的プレッシャーの結果、2009年9月、盧さんの高血圧は230mmHgまで上昇し続け、衰弱してしまった。しかし、中国共産党が支配する「610弁公室」は盧さんの釈放を許可しなかった。

　夫の林さんは療養のため、保釈中だったが、2009年12月28日、諸城市の裁判所に呼び出された。その場で、国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官は林さんを裁判所から留置場に送った。

　留置場で1年以上拘禁された後、2010年4月9日、盧さんは諸城市裁判所から裁判にかけられ、不当に懲役6年6カ月の判決を言い渡された。林さんは同日、懲役3年6カ月の判決を宣告された。

　盧さん夫婦はともに判決を不服として控訴したが、控訴は却下され、済南刑務所に送られた。親族が刑務所へ行き、盧さんと面会したところ、盧さんは非常に衰弱しており、血圧が230mmHgもあったため、とても心配した。林さんは諸城の裁判所から留置場に移送された後、再び心臓発作を起こした。諸城の「610弁公室」と国保は、刑務所に林さんを受け入れないことを恐れ、済南刑務所に移送される間、林さんに服薬を強要した。

　盧さんは、中国共産党の長期にわたる迫害により、2025年2月25日に永眠した。

　明慧ネットの統計によると、2018年から2019年にかけて、山東省濰坊市で459人の法輪功学習者が連行され、20人が不当判決を受け、1人が亡くなった。また、2017年に9人の法輪功学習者が判決を受けたが、2018年になってやっと判明した。2018年3月27日、濰坊市政法委員会書記の孫起生は、濰坊市でのテレビ会議で、公に法輪功を中傷し、名誉を毀損し、憎悪を煽った。その後、濰坊市当局は法輪功学習者に大規模な嫌がらせと連行を行い、5月には合計150人以上の法輪功学習者が連行された。2020年、濰坊市で少なくとも134人の法輪功学習者が連行され、そのうち、1人が迫害で亡くなり、7人が判決を受けた。高密市では、一日に56人の学習者が連行され、その中には、修煉していない法輪功学習者の家族や子供（5歳と1歳半）も含まれていた。濰坊市では、2021年に少なくとも98人の法輪功学習者が警官に連行され、4人が判決を受け、2人が迫害され死亡したという。