　【明慧日本2025年3月18日】（豪州・メルボルン＝明慧記者）3月10日はオーストラリア・ビクトリア州の「勤労感謝の日」である。この日、ビクトリア州第3の都市であり、ゴールドラッシュの歴史を持つ古都バララットで、毎年恒例の「バララット・ベゴニア・フェスティバル」パレードが華やかに開催された。壮観な法輪功チームは、「真・善・忍」の素晴らしいメッセージと祝福を市民に届け、多くの観客や市議、花祭りの主催者から温かい歓迎と称賛を受けた。

　バララットは、メルボルン市中心部から113キロ離れたビクトリア州最大の内陸都市。約150年前のゴールドラッシュにより「新金山」の美名を得たこの街には、象徴的な19世紀の建築遺産が数多く残されている。現在では、芸術・文化・美食・ワイン・観光スポットが融合したオーストラリア有数の観光地の一つとなっている。

3月10日に開催された「バララット・ベゴニア・フェスティバル」パレードでパフォーマンスを披露する法輪功チーム

　「勤労感謝の日」の長い週末に開催される3日間の「バララット・ベゴニア・フェスティバル」は、このゴールドラッシュの古都にとって年間最大のイベントである。会場は、市郊外にあるウェンドゥリー湖沿いの植物園にある。

　このフェスティバルでは、さまざまなアトラクション、ステージパフォーマンス、マーケット、美食が楽しめる。また、植物園内にあるロバート・クラーク温室には、希少なベゴニアを含む約500種類のユニークな花々が展示され、色とりどりの華やかな景観が広がっている。毎年、多くの観光客が訪れる見どころの一つとなっている。

　最終日のパレードは、「バララット・ベゴニア・フェスティバル」のハイライトである。さまざまな民族コミュニティの団体が参加し、華やかな行進を繰り広げている。この盛大なイベントは、地元の人々だけでなく、メルボルンや周辺の町から多くの家族連れを惹きつけ、賑わいを見せている。

　午前11時、パレードは植物園内の大通りでスタートした。すでに沿道には、幅広い年齢層の観客が集まり、期待に満ちた雰囲気が漂っていた。今回、法輪功チームは初めての参加となり、華やかなパフォーマンスを披露した。法船（船の形したフロート車）、法輪功の功法実演、仙女隊、腰鼓隊、扇の舞、龍の舞、そして笠踊りなど、色鮮やかな衣装と迫力ある演出が目を引き、パレードの中でも際立つ存在となった。

　法輪功の隊列が進む先々で、沿道からは絶え間ない拍手と歓声が湧き上がった。バララット市長はパレードの解説を務める司会者の1人であり、法輪功チームの演技を紹介する際、その華やかさを称賛するとともに、「平和のエネルギーを感じる」と感嘆した。

　また、地元最大の新聞『クーリエ紙』は、パレードの様子を1面と2面で写真付きで大きく報道した。特に、1面には法輪功学習者（以下、学習者）による美しい扇の舞の写真が掲載された。

地元最大の新聞『クーリエ紙』の報道（写真はウェブサイトのスクリーンショット）

　学習者が「真・善・忍」の価値を伝え　ヨガ講師が称賛

メルボルンから訪れたヨガ講師のグレアム・ゲメルさんと、妻のキャサリン・ハワードさん

　30年間ヨガ講師を務めるグレアム・ゲメルさんと、医師である妻のキャサリン・ハワードさんは、メルボルン北部で多機能センターを共同経営している。そこでは、さまざまなレベルのヨガクラスや足病診療をしている。

　ゲメルさんは感嘆して、「法輪功の隊列は本当に素晴らしいです。素晴らしすぎます！　ドラゴンダンスのパフォーマンスやすべての編成がとても優れていて、全体の色使いも素晴らしいです。特に黄色が多いところが印象的でした。花船のビジュアル効果もとても良かったです」と語った。

　ヨガの講師として、彼はとても良いエネルギーを感じ、彼を喜ばせたという。彼は、「これについてとても素晴らしく感じ、本当にとても楽しいです」と言った。

　30年の教育と精神修行の経験を通じて、ゲメルさんは法輪功についても理解を深めた。現在の道徳が低下している社会の中で、彼は学習者が「真、善、忍」という普遍的な価値を伝えるために尽力していることに深く感銘を受けているという。彼は「残念ながら、世界は今のようになってしまい、私たちはこれらの価値観を多く失ってしまっています」と述べた。

　彼は「私たちは伝統を守るべきです。真・善・忍はとても大切で、希望をもたらしてくれます。しかし、その価値に人々が気づくのは確かに難しいです。唯一の方法は、絶えず努力し、このメッセージを広め続けることです」と話した。

　ハワードさんは、「私はもともとバララットの出身ですが、父方の家族はゴールドラッシュ時代に中国とアイルランドの血を受け継いでいます。そのため、私は中国文化とある程度のつながりがあります。私の祖母も一部中国の血縁を持っているので、私たちは神韻芸術団がとても好きです。パンデミック後に娘を連れて公演を観ることができたのは、本当に幸運でした」と述べた。

　彼女もまた、学習者が「真・善・忍」という普遍的価値を伝えることの重要性に共感している。「これは今の時代においてとても重要です。なぜなら、これらの理念が世界中で失われつつあり、とても悲しいことだからです。ニュースを見て、世の中で起こっていることを知ると、圧倒されてしまいます。でも、もし一人ひとりができる範囲で善い行いを続けていけば、それが大きな連鎖反応を生み出し、家族や地域社会に希望をもたらすことができると思います」と語った。

生後18カ月の娘を連れて当日のパレードを観覧、バララットに住む多国籍企業の技術マネージャのエイモン・デヴリンさんと妻のアリス・デヴリンさん

　エイモン・デヴリンさんと妻のアリス・デヴリンさんは、法輪功チームのパフォーマンスに深い感銘を受けたという。「ダンスも音楽も素晴らしく、とても楽しめました」とデヴリンさんは話した。

　妻のアリスさんは幼稚園の先生で、「皆さん本当に素晴らしかったです。とても魅力的で、色鮮やかで、すべてのパフォーマンスが素晴らしかったです」と共感を示した。

　若い父親として、法輪功の隊列に多くの子供や若者がいるのを見て、デヴリンさんは「子供たちがこうした活動に参加するのは本当に素晴らしいことです。彼らが楽しそうに参加している姿を見ると、とても嬉しくなります」と語った。

　夫妻はともに、「真・善・忍」の理念が現代社会において「極めて重要」だと話した。デヴリンさんは「私たち一人ひとりが真・善・忍の理念に従うことが大切です。これらの価値観は、人々に希望と平和をもたらしてくれます」と述べた。

　退職した警察署長：「法輪功団体は地域社会に溶け込み、コミュニティに利益をもたらしている」

　「人々が真・善・忍を遵守すれば、生活は大いに改善されます。これこそが私たちに必要なものであり、たとえ少しの善意と寛容であっても、私たちは平和に共存できるのです。この重要な普遍的価値は、オーストラリア全土、そして世界中で共鳴を得るべきです」

パレードの観賞に訪れたバララットの退職した警察署長のロス・ハンフリーさん

　ロス・ハンフリーさんは、学習者がオーストラリアで自由に修煉でき、地域社会に溶け込み、コミュニティに利益をもたらしていることに喜びを感じているという。彼は「私は、法輪功学習者がオーストラリアのコミュニティの一部となり、ここで自由に修煉できることを嬉しく思います。明らかに、コミュニティの一員として、彼らは真・善・忍という重要な価値観への理解を深めることに貢献しています」と述べた。

　ジヌ・マシューさんは、ボリウッドダンススタジオを経営し、ヨガのインストラクターとしても活動しており、バララットの中学校で心理カウンセラーとして勤務している。この日、彼女は自分のダンスクラスの生徒たちを連れてパレードに参加した。

「世界は真・善・忍を必要としています」と話す、バララット中学校で心理カウンセラーを務めるジヌ・マシューさん

　教師としてジヌ・マシューさんは、「真・善・忍」の価値観が若い世代にとって特に重要であると考えている。「私は、今、世界中で善良さを渇望していると感じます。なぜなら、人々の間にこの要素が欠けているため、私たちは幸福を失ってしまったからです。（法輪功学習者は無料で功法を教え、真・善・忍の素晴らしさを伝えています）。もしこれが若い世代に引き付けられるのであれば、これは良い計画だと思います。なぜなら、人々は本当に他者を気遣い、助け、支え、そして関心を持つ方法を忘れてしまったからです。この伝統的な価値観を理解し、実践することは、私たちがとても期待していることです」と語った。

　「法輪功学習者の努力は、とても、とても重要です」と彼女は付け加えた。