湖南省の雷楊帆さんが3カ月間不当に拘禁され危篤

 【明慧日本2025年4月16日】湖南省長沙市の法輪功学習者(以下、学習者)・雷楊帆さんは(51歳男性)は2024年5月14日から自宅に戻っていなかった。雷さんの家族は2025年3月に、雷さんが湖南省の網嶺刑務所に拘禁され、1年の刑期を科されたことを知った。法輪功(ファールンゴン)は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。雷さんは、以前は中国銀行の湖南支店で人事マネージャーを務めていた。雷さんは法輪功を修煉してから、持病が完治した。心身ともに元気になった雷さんは、法輪功の原則に基づいて、善良な人になり、真面目に勤務した。

 現在の状況

 2025年3月23日午後8時頃、網嶺刑務所の警官が雷さんの家族に電話をかけたが、応答はなかった。雷さんの家族は午後9時頃、刑務所に電話をかけ直した。警官は「雷さんの肺と脳に水が溜まっていました。今日の午前9時から10時の間に醴陵市(れいりょうし)中医病院に搬送され、午後7時頃に集中治療室に移され、危篤通知が出されました」と述べた。警官は家族に対し、翌日に病院へ来るよう伝えた。

 24日午後、雷さんの家族は醴陵中医院第二入院科のICUに駆けつけた。雷さんは口にチューブを入れたまま、動かずに病院のベッドに横たわっていた。家族がいくら呼びかけても雷さんは応答しなかった。雷さんは意識を失っており、顔も判別不能だった。ベッドの周りには人々が輪になって集まっており、中には警察の制服を着た人もいれば、警備員の制服を着た人もいれば、私服を着た人もいた。雷さんと面会する前に、雷さんの家族は携帯電話を含め病室に何も持ち込まないように言われた。また、警官は雷さんの家族に雷さんに触れてはいけないと警告した。

 雷さんの家族はただ数分間だけ、雷さんの様子を見た後、警官らは家族に立ち去るように求め、家族の面会を許可するだけでも特別待遇だと言った。家族は医師に相談し、医師は「彼は以前よりもずっと良くなりました」と言った。

 雷さんの家族は雷さんを家に連れて帰ることを要求し、警察は家に帰って結果を待つように求めた。

 事件の詳細

 雷さんの妻・唐敏さん(学習者)は、2024年5月14日に夫と連絡が取れなくなったとき、夫が法輪功を学んでいたため再び不当連行されたに違いないとすぐに気づいた。唐さんはさまざまな政府機関に訴えたが、夫に何が起こったのか誰も教えてくれなかった。2024年6月下旬になってようやく、唐さんは文芸路派出所から、雷さんが定王台派出所の警官らに連行された後、長沙第一拘置所に不当拘禁されたことを知った。

 唐さんは2024年12月末、留置場に行ったところ、雷さんはもういないと告げられた。警備員は夫がどこに連れて行かれたのか明かすことを拒否した。

 その後、唐さんは、地元の事件処理センターに電話すると、雷さんが有罪判決を受けたと告げられた。詳細については雨花区裁判所に問い合わせるよう指示された。

 裁判所の裁判長は唐さんに、身分証明書と結婚許可証を持って雷さんの判決書を受け取るように指示した。その時初めて唐さんは判決書から、夫が2024年9月25日に懲役1年の刑を宣告されたことを知った。唐さんは2025年3月に刑務所管理局へ行き、夫が現在、網嶺刑務所で服役中であることを知った。

 雷さん夫婦は過去に受けた迫害

 唐さんは、夫が行方不明になってから10か月以上の間に何が起こったのかを解明しようとしたが、砂子塘派出所の警官から頻繁に嫌がらせを受けた。警官らは唐さんの自宅へ行き、録音や録画を行った。

 唐さんと夫の雷さんは2023年2月12日に連行された。唐さんは懲役刑を言い渡され、2025年初めに釈放された。雷さんは6か月間拘禁され、2023年8月18日に釈放された。それ以前に雷さんは2度、計4年間の強制労働刑に服し、残酷な拷問を受けた。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/29/492114.html