山東省蒙陰県の77歳の馬付民さんは刑務所に入れられる

 【明慧日本2025年4月18日】山東省蒙陰県の法輪功学習者である元教師の馬付民さん(77歳)は、2024年6月11日、同省沂南県裁判所で裁判にかけられ、不当に懲役2年の判決を言い渡された。今年3月26日に山東省刑務所に送られた。

 馬さんは山東省蒙陰県旧寨郷馬家良村在住で、蒙陰県旧寨郷小学校の元教師だった。40年以上仕事をしていた馬さんは、市の基幹教師であり、臨沂市から「模範教師」の称号を授与され、県からの表彰を数回受けていた。1997年夏から法輪功を学び始めた馬さんは、常に法輪功の教えの「真・善・忍」の基準に従い、より誠実に、より善良に、より寛容になり、健康な体を得ている。妻の王煥芬さんは以前、足腰の痛み、アレルギー性の喘息、深刻な十二指腸潰瘍など、多くの病気を抱えていた。1999年2月に法輪功を学んでから、王さんの病気は知らぬ間に消えた。

 2022年8月の初め、蒙陰県公安局の警官と旧寨郷派出所の警官は馬さんの自宅に押し入り、QRコードだけを見せて「法執行令状だ」と称し、召喚状や勾留令状を提示することなく、家宅捜索を行った。警官らは法輪功に関する書籍や『明慧週刊』などの私物を押収した。公安当局は法的手続きを行わず、いわゆる「捜索令状」には公安局の公印も公安局長の署名もなかった。

 捜索の過程で、警官は法執器具のボディカメラのスイッチを入れなかった。馬さんの妻・王さんは、警官が自分の部屋に入るのを見て、後を追おうとしたが、警官の1人が 「彼女を見張れ、中に入れるな 」と叫んだ。王さんは、警官らが床から巻いてある掲示物を拾い、その掲示物をタンスに入れ、また、タンスから取り出すのを見た。そして、警官はそれを馬さんの家から探し出した「証拠」のものとした。

 2022年9月、馬さんは保釈され、2万元を強要された。

 2024年6月11日、馬さんは裁判所で裁判にかけられ、6月27日に懲役2年の不当判決を受け、今年3月26日に刑務所に送られた。

 中国共産党が法輪功迫害を引き起こしている中、馬さんは法輪功を学び続けているため、さまざまな迫害を受けた。

 1999年7.20、中国共産党による法輪功への迫害が始まった。7月23日午後、馬さんと法輪功学習者・楊樹明さんは旧寨郷政府内に連行され、夜間に殴る蹴るの暴行を受け、足と腕をまっすぐにして地面に座らされ、ベンチで殴られ、24時間も拘束された。解放される前に2000元の「保釈金」を強要された。馬さんの学校の校長と教育委員会の主任(故人)もその場にいた。その後、郷政府の職員と派出所の警官は馬さんの家に頻繁に押し入り、法輪功の書籍や法輪功の資料などを押収したり、嫌がらせをした。

 2000年旧正月13日、郷の党委員会書記、郷長、郷の副書記、拷問器具を持った派出所の所長と警官、規律検査委員会の書記が率いた30人の警官などは、馬さんの家に押し入り、家宅捜索し、家具、家電、工具、綿花、飼料、一部の穀物、長毛のウサギなど、馬さんが数代にわたって蓄えてきた家財をすべて強奪した。そして約5、6万元の価値がある最高級の銘木をトラック3台に積み持ち去った。ベッド、調理器具、衣類だけが残された。

 2000年3月から6月まで、馬さん夫妻とその他の法輪功学習者は、同郷の「洗脳班」に3カ月間拘禁され、24時間監視された。男女は同じ部屋に入れられ、トイレも男女分けずにされた。中国共産党の悪徳幹部らは、恐喝金を使って法輪功学習者に暴力を加える人を酔わせ、数十人を列にして、学習者たちに地面に座らせて腕と足を伸ばした姿勢やしゃがむ姿勢を強要し、交代で後ろから蹴りを入れた。特に、郷政府の公職者・張波は、さらに悪質で、残酷で、卑劣で、数々の手口で学習者たちを殴打した。

 2001年2月、馬さんは、県党委員会書記、県長、関連部門の宛てに陳情書を送り、その内容は「個人的な事情を反映したもの」に過ぎず、給料の支給停止をやめるよう求めたが、同年10月24日、県の「610弁公室」の人員に王村労働教養所に連行された。その後、「山東省法制研修センター 」(洗脳班)に入れられ、1カ月間強制洗脳を行われ、1500元の「生活費」も強要された。

 2008年3月24日、県の「610弁公室」の警官は馬さんの家に押し入り、法輪功書籍と真相資料を押収した。押収したものを理由に、馬さんを留置場に連行し、30日間拘禁した。その間、馬さんは刑事警察大隊で50時間以上の取り調べを受けた。両手に手錠をかけられ、鉄の椅子に座らされ、眠ることも許されなかった。その後、2年間の労働教養を科された。留置場にいた間、馬さんは自白を強要されるために手錠をかけられ、本で叩きつけられるなどの拷問を受けた。馬さんは毎日奴隷労働を強要され、計り知れない苦難を与えられた。

 以下、馬さんが受けた経済的な迫害事実である。

 1999年7.20直後、2000元を強要された。

 2000年3〜6月、郷政府に洗脳班に入れられた馬さん夫婦は合計7300元を恐喝された。

 2000年3〜6月、4カ月間給料を差し止められ、2976元だった。

 2000年7月~2001年10月、8500元の給料を差し押さえられた。

 2008年8月~2010年2月7カ月間、約1万2600元の給料を差し押さえられた。

 2001年10月~11月、洗脳班に連行され、1500元の生活費を恐喝された。

 住宅積立金から約5000元を天引きされた。

 2009年3月〜2012年12月、約3万元の住宅手当を差し引かれた。

 合計、69876元であった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/10/492485.html