文/北米の大法弟子
【明慧日本2025年4月27日】毎年恒例の「4.25」記念日がやってきました。この時期になると、中国国内と一部の共産主義国を除いて、全世界の大法弟子が公の記念活動を行い、特にパレードを行います。今日は、パレードで使われる横断幕について、私が気づいた問題点を話したいと思います。
アメリカではパレードは一種の文化であり、市の許可と警察の協力を得たうえで市民が自発的に集まり、手にメッセージを書かれたプラカードなどを掲げ、祝祭日の喜びや様々な意見を表す活動です。そのため、パレードにはそれぞれテーマがあり、例えばクリスマスパレードはクリスマスの祝賀であり、セントパトリックパレードはアイルランドへキリスト教を伝えた聖パトリックを記念するためです。最近、お金で動かされた反対意見を示すパレードもあり、彼らはデマの情報を広めています。しかし、使われる横断幕や旗、表した主張は一貫して明確なものであり、通行人はパレードのテーマを理解するのに苦労することはありません。
つまり、パレードはとても目立つ公共のイベントであり、テーマもあり、参加者はそのテーマを示す横断幕や旗を持って行進します。横断幕、旗、参加者の衣裳などは同じテーマを分かりやすく示しています。これは一般的なやり方で、パレードの参加者の人数が少なくても、通行人とメディアはパレードの主催者が表したい主張を正しく捉えることができます。
その常識を理解さえすれば、私たち法輪功学習者のパレードを効果的に運営するのも難しくないはずです。まず、中国語と英語で書いた「法輪大法」、「真・善・忍」の横断幕が必要で、これはすべてのパレードで共通しています。これにより法輪大法の主旨は真・善・忍であることを人々に伝えています。他には、各テーマに応じた横断幕が必要です。例えば、「4.25」パレードには「4.25」の真実を語る横断幕が必要です。5月13日のパレードは、「世界法輪大法デー祝賀」、「世界は真・善・忍を必要とする」、「健康増進と道徳の向上」、「100カ国以上の人々が真・善・忍の恩恵を受けている」などと書かれた横断幕が必要で、さらに功法の展示、腰太鼓、リボン、風船を使った分かりやすい祝賀の方法があります。7月20日には、中国共産党による迫害を暴露し、迫害の停止を呼びかける横断幕が中心となります。
しかし、ニューヨークでの私たちのパレードはいつも多くのテーマを取り入れて、今年になってようやく焦点を絞り始めました。これは、間接的に証明されています。法輪功学習者はニューヨークで25、26年来、毎年何度も大規模なパレードを行い、多くのニューヨーク市民も我々のパレードを何回も目にしましたが、依然として「法輪大法とは何か」という基本的な疑問を持ち続けています。
具体的には、今回「4.25」のテーマを反映した横断幕には、「4月25日の平和的な陳情」、「1万人が(真・善・忍のために)平和陳情を行った」、「4月25日、道徳の記念碑を建てた」、「法輪大法 真・善・忍」、「世界は真・善・忍を必要とする」などがあります。これらの横断幕は、通行人が4月25日の事件を理解するために必要な情報(いつ、誰が、何をしたか)を提供しただけでなく、「4月25日は平和的な陳情であった(中国共産党が宣伝した『政府を包囲攻撃』ではない)」こと、そして「法輪大法」と「真・善・忍」との関係を明確に示しています。これにより、人々は「法輪大法とは何か」をより理解できるようになります。この部分は特に素晴らしいのです。
他の横断幕、例えば今年は「法輪大法は素晴らしい」という縦幕が出されました。正直に言うと、法輪功の真実を知らない人々にとって、「法輪大法は素晴らしい」というフレーズはあまりインパクトがなく、特に中国共産党がねつ造した嘘を耳にしたことのある通行人にとってなおさら反感を買うかもしれません。しかし「真・善・忍は素晴らしい」の横断幕だったら、良い効果を収めると思います。もちろん、中国語が分からない西洋人にとって、どれを使っても同じかもしれません。
「4.25」のパレードに「師父、お疲れさまです」、「法輪大法は世界100カ国に広まった」などのような横断幕も多く使用されました。良い内容ですが、「4.25」とは直接な関連がありません。また、「7.20」の反迫害記念日に関連する横断幕も出されました。
中国共産党に反対することといえば、中国共産党はいずれ崩壊しますが、それは法輪功修煉者が崩壊させたわけではなくて、中国共産党自身が宇宙の法則、神性、真・善・忍に反したために自滅した結果です。法輪功は敵を持たず、修煉者として行うべき活動を行っているだけで、もちろん、その活動には中国共産党による迫害を反対する内容も含まれています。
横断幕はすべて学習者が節約して自費で作ったものです。中国語と英語で「真・善・忍」「法輪大法」と書かれた横断幕は長年繰り返し使用していて、大きな役割も果たしました。一方、自分たちのプロジェクトを宣伝する横断幕もあり、これがパレードの情報を複雑にさせ、全体の効果を低くしています。
パレードに使用する横断幕の話題が公に討論されたことは今までなかったようです。私の理解では、真相を伝える願望と行動は重要ですが、私たちの財力と時間が限られている今、実際の効果を見ないといけません。そのため、善意的な注意喚起としてこの文章を書きました。
【後記】ニューヨークでの「4.25」記念パレードが終わってから、学習者たちがマンハッタンで「4.25」キャンドル追悼会を行ったと聞きました。「4.25」の主旨は「平和的に迫害を反対する」ことで、1999年に起きた「4.25」事件は無事に終わり、暴力や迫害による死者は出ませんでした。「4.25キャンドル追悼」という行為は、見る人を困惑させるのではないかと思います。
夜に活動を行う場合、もしテーマが「4.25」平和陳情を記念するものであれば、「追悼」は誤解を招く可能性があります。中国共産党の迫害を暴露して亡くなった同修を悼みたいのであれば、「4.25」をテーマに入れるのは適切ではありません。大法弟子が真相を伝える活動を行うのは衆生を救い済度するためであり、自己の感情を表現するためではありません。