何度も迫害された済南市の程淑香さんと周冬東さん 再び不当判決を受ける

 【明慧日本2025年5月9日】山東省済南市に住む60代の法輪功学習者である女性、程淑香さんと周冬東さんは最近、地元の裁判所により不当な判決を受けた。程淑香さんは懲役5年、周冬東さんは懲役1年6カ月の不当判決を言い渡された。彼女たちは法輪功(ファールンゴン)を学ぶことを堅持したため、これまで何度も中国共産党(以下、中共)による連行、拘留、労働教養、判決などの迫害を受けてきた。

 程淑香さんが受けた迫害事実

 程淑香さんは現在63歳で、済南市宏済堂製薬有限公司の元品質管理部長。1997年に法輪功を修煉し始め、長年治らなかったアレルギー性鼻炎やその他の病気が完治した。彼女は謙虚で正直、善良な性格で、仕事に真剣に取り組み、会社の従業員から尊敬されされていた。しかし、中共が法輪功への迫害を開始して以降、程淑香さんは「真・善・忍」の信念を堅持し、市民に真実を伝えたため、繰り返し迫害を受けてきた。

 2000年7月2日、程淑香さんは法輪功迫害の停止を求めて北京へ陳情に行き、天安門公安局に連行された後、済南市公安「610弁公室」の北京駐在所に移され、職場から派遣された車で同市の黄台派出所に連れ戻された。その後、15日間の行政拘留を受け、職場では1年間の監察処分を受け、給料の3分の1の生活費しか支給されなかった。

 2000年10月、程淑香さんは職場で勤務中に黄台派出所の警官に連行され、済南市留置所に拘禁れされた。1週間後、「610」洗脳班に連行され、半月間迫害を受け、1500元を強いられる恐喝を受けた。

 2001年12月18日、程淑香さんは黄台派出所の警官に連行され、済南市劉長山路の洗脳班で迫害を受けた。法輪功を放棄することを拒否したため、3か月後に2年間の労働教養を言い渡され、2002年3月に同市の漿水泉女子労働教養所に連行された。労働教養所では非人道的な拷問を受け、38日間睡眠を許されない睡眠剥奪の拷問や、1日12時間以上の強制労働を強いられ、深夜1時や2時まで残業させられることもあった。この不当労働教養は2004年3月に終了した。

 2002年、不当労働教養期間中に、程淑香さんは公職を不当に解雇された。

 2007年4月25日、程淑香さんは市民に真実を伝えた際に悪意ある通報を受け、北園路派出所の警官に連行され、済南市留置所に不当拘留された。

 2007年9月28日、天橋区裁判所により懲役4年の不当判決を受け、山東省女子刑務所に連行された。

 2014年7月2日午後10時、程淑香さんと息子の趙程耀さんは、大橋鎮派出所の警官に自宅のドアをこじ開けられ連行された。程淑香さんは済南市市中区大澗溝の洗脳班に1か月以上拘束され、8月8日に帰宅できた。息子の趙程耀さんは後に懲役3年6カ月の判決を受けた。

 2014年8月14日、程淑香さんは長清区で横断幕を掲げたとして、長清区帰徳派出所の警官に連行され、済南市留置所に拘留された。2015年1月13日、長清区裁判所で裁判を受け、懲役1年の判決を言い渡された。2015年8月13日、留置所から帰宅した。

 2017年9月26日午後、程淑香さんは夫と共に、不当判決を受けた息子・趙程耀さんに会うため山東省刑務所へ面会に行った際、刑務所の面会室の外で済南市公安局槐蔭分局の警官に連行された。済南市留置所に1年9か月間不当拘留され、2019年6月11日、槐蔭区裁判所により懲役3年6カ月の不当判決を受け、山東省女子刑務所で迫害を受けた。2021年3月に3度目の不当監禁から解かれた。

 周冬東さんが受けた迫害事実

 周冬東さんは現在64歳で、山東省辺防総隊の元紀律検査主任。山大南路(武警宿舎)に住む彼女は、1996年初めに法輪功の修煉を始め、心身ともに恩恵を受けた。

 1999年7月、中共が法輪功への迫害を開始して以降、周冬東さんは「真・善・忍」の信念を堅持したため、繰り返し迫害を受けた。彼女は団級の地位から営級に降格され、復員させられた。2度の不当な家宅捜索と6度の拘留を受けた。

 2000年10月5日、周冬東さんは北京へ陳情に行き、天安門の警官に引きずられパトカーに投げ込まれた後、前門派出所に連行され、房山県公安局の留置所に拘留された。翌日、済南駐北京事務所によりホテルの地下室に拘束され、翌々日、職場から派遣された者に連れ戻され、総隊の後勤基地に15日間拘禁・迫害された。

 2001年1月、旧正月が近づく中、北京への陳情をしない保証書を書くよう職場から強要されたが、周冬東さんはこれを拒否した。旧暦12月26日に職場に拘禁され、7日間の絶食・絶水で迫害に抵抗した後、帰宅した。

 2001年12月26日、職場から10人以上が派遣され、周冬東さんは漿水泉女子労働教養所に連行され、強制「転向」を受け、翌年3月20日に解放された。

 2009年10月10日、周冬東さんは集団学法中に歴下区「610」と姚家派出所の警官に連行され、家宅捜索を受けた。済南市留置所に不当拘留され、迫害に抵抗するため30日間絶食・絶水を行った。警官は1日2回の野蛮な強制灌食を行い、不明な薬物を混入したため、彼女の身体は臓器不全に陥った。その後、保釈で解放された。

 2011年2月、周冬東さんら法輪功学習者が横断幕を掲げ、ステッカーを貼ったとして、公安部により「220大事件」に指定された。2011年4月28日夜、30人以上の警官により自宅を家宅捜索され、保釈とされた。

 2014年2月、周冬東さんは神韻のDVDを配布したとして悪意ある通報を受け、15日間の拘留を受けた。

 2015年1月13日、ステッカーを貼ったとして悪意ある通報を受け、10日間の拘留を受けた。 

 2017年4月1日午前、周冬東さんは法輪功の資料を配布中に悪意ある通報を受け、千仏山派出所の警官に連行された。歴下区公安分局と検察院によりでっち上げられ、歴下区裁判所に訴追され、2017年10月に懲役2年の不当判決を受けた。

 山東省女子刑務所では、看守による監視、罰則、殴打、小部屋での監禁を受けた。彼女は悪質な受刑者・呂迎春に小指を折られ、別の受刑者・付桂英に手首を机の縁に叩きつけられ、手首の骨を折られた。付桂英の叫び声は監房の外まで響いた。2019年3月31日に冤罪が終了した際、彼女は腰が曲がり、腕が不自由で、別人のようにやつれていた。

 程淑香さんと周冬東さんが再び不当判決を受ける

 2022年7月25日、程淑香さんとその息子、周冬東さん、そして高齢の法輪功学習者が、済南市歴下区和平路派出所付近で真実資料を配布中に警官に連行された。高齢の学習者と周冬東さんの息子は翌日解放されたが、周冬東さんは留置所に連行され、37日間の不当拘留後に保釈で帰宅した。程淑香さんは一貫して済南市留置所に監禁されていた。

 2025年2月13日朝、周冬東さんは自宅で歴下区姚家派出所の警官に強制的に連行された。その際、彼女はパジャマとスリッパしか身に着けていなかった。警官は「正月15日を過ぎるまで待ってやった」と語った。

 2月16日、周冬東さんは姚家派出所の警官により済南市留置所に連行され、監禁された。家族が留置所に面会に行った際、警官はビデオ通話でのみ面会を許可し、直接の面会は認めなかった。その時、周冬東さんは衰弱して横になっており、食事も会話もできない状態だった。また、彼女が不当に逮捕されたことが判明した。歴下区公安政治保衛大隊がこの事件を指示していた。

 最近の情報によると、程淑香さんと周冬東さんは歴下区裁判所で判決を受け、程淑香さんは懲役5年、周冬東さんは懲役1年6カ月の判決を言い渡された。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/24/492923.html