　【明慧日本2025年5月16日】（トロント＝明慧記者）カナダ・トロントの法輪功学習者（以下、学習者）たちは5月11日、市庁舎前のネイサン・フィリップス広場に集まり、法輪大法（ファールンダーファー）が世界に広まってから33周年を祝うイベントを開催した。

　早朝から、学習者たちは広場で煉功を始め、ゆったりとした動作と穏やかな煉功音楽が通行人の目を引き、足を止めて見たり、質問したり、写真を撮ったりしていた。煉功の後には、詩の朗読、舞踊、歌、楽器演奏など、色彩豊かなプログラムを披露した。その後、学習者たちは近くのグレンジ公園から出発し、市の中心部で1時間以上にわたるパレードを行い、市民に法輪大法を伝えた。

煉功、ステージ演出などの形で法輪大法デーを祝う

　観光ツアーの団体が活動の場所に立ち寄る

学習者の煉功を見たり写真を撮ったりする観光客

　煉功が始まって間もなく、ミズーリ州から来た観光ツアーの一団がちょうど市庁舎に到着した。ツアーガイドが、「今日はどんなイベントですか？」と学習者に話しかけてきた。学習者は「法輪大法が世界に広まってから33周年を祝うイベントです。そのため、トロントや周辺地域から多くの学習者が集まってきています」と答えた。それを聞いたガイドはツアーの全員を連れてきて、「こちらは法輪大法の学習者の皆さんです。今日はイベントをやっているので、彼らの説明を聞いてみましょう」と紹介した。

　学習者は、当日のイベント内容や法輪大法について説明した。「真・善・忍」という修煉の原則に話が及ぶと、観光客たちは皆うなずいて共感を示し、資料を受け取り読み始めた。そのとき、ガイドが「この団体は中国では迫害を受けていて、自由な環境のある海外でしか公に煉功することができないのです」と言うと、観光客たちは、残念そうな表情を浮かべた。

　団体の中の一人の女性は、「あなたたちの煉功の音楽がとても気に入りました。どこで購入できますか？」と尋ね、学習者は笑顔で「買わなくて大丈夫です。法輪大法の公式サイトから無料でダウンロードできます」と答えた。

　観光客たちはしばらくの間、煉功を行う学習者の前に立ち止まり、見したり写真を撮ったりしてから、市庁舎の建物を観覧し、最後にバスに乗った。

　観光客「真・善・忍の理念は、世界に平和をもたらす」

エレンさん

　イギリスからの観光客エレンさんは金融業界で働いており、休暇中にトロントとナイアガラの滝を訪れていた。この日は夫と一緒に市庁舎を観光していたところ、学習者の煉功を目にし、興味を持ってそばで見していた。

　エレンさんは、「この人たちはとても静かで、何か神聖な雰囲気を感じました。今日はどんな活動ですか？」と尋ねた。学習者は、今日は法輪大法が世界に広まって33周年を祝う記念イベントであり、功法の実演、ステージ、パレードなどがあると説明した。学習者が「真・善・忍」の原則に基づいて自身を修めることを重視していると紹介すると、エレンさんはこう語った。「とても素晴らしい理念だと思います。特に今の社会では、誠実さや静けさが本当に欠けていると感じます。真・善・忍の理念は、世界に平和をもたらすと思います」

　さらに学習者は、今では世界100以上の国と地域の人々が学んでおり、しかし中国本土では禁止されていると伝えた。これを聞いたエレンさんは大変驚き、「そんなに平和的で神聖なものが中国で禁止されているなんて、本当に残念です」と話した。そして、自分がここで見聞きしたことを、家族や友人たちにも伝えたいと言った。

　介護マネージャー「善は人が本来持って生まれるもの」

エイミーさん

　エイミーさんもイギリスからの観光客で、子ども向け介護の業界でマネージャーとして働いている。今回カナダを訪れたのは、夫の親戚を訪ねるためであった。「今朝、あなたたちを見かけました。本当に静かで平和な雰囲気です」とエイミーさんは話した。

　エイミーさんは、学習者から受け取った資料カードを通じて、法輪大法および中共による迫害について知ったと語った。「カードを読んで、『真・善・忍』って、私たちが守るべきものではないかと思いました。これは私たちが目指すべきことです。人として、他人に優しく接するべきだし、善というのは人間に生まれながらに備わっているものだと思います」と話した。

　迫害の実態を知った中国人が「三退」　

　学習者のステージを見た若い中国人カップルが、署名活動をしている学習者が通りかかったのを見て、詳しく尋ねた。そして、中共による法輪功への迫害を止めるための署名に協力してもらえないかと言うと、男性は署名をし、「中国本土に90歳になる身内がいて、以前法輪功を修煉していましたが、中共の迫害を受けてとても苦しみました。今日のようなイベントは中国国内では絶対に見られません。国内には自由がないです」と語った。

　学習者は「中共は人類を滅ぼそうとしているのです。あなたが90歳でも、100歳でも、それが気に入らなければ平気で弾圧します。中共の組織に入ったことがありますか？」と尋ねると、男性は「党には入っていませんが、共青団と少先隊には入ったことがあります」と答えた。

　そこで男性は実名で三退を表明し、彼の恋人も三退を声明した。