文／唐時筠

　【明慧日本2025年5月17日】インターネット上であれ、現実世界であれ、中国または中共への批判的な言論を耳にするや否や、反射的に批判者を「反党」や「非愛国者」と決めつける人がいる。このような人たちは、中国や中共に対するわずかな批判も受け入れられず、まるでそれが非常に深刻な問題であるかのように反応する。

　しかし、真心から国民に仕えようとしている政府であれば、批判の声に耳を傾ければ傾けるほど、サービスの改善につながるのではないだろうか？　なぜそこまで指摘に耐えられないのだろうか？　また、政府がよりよく国民に奉仕することを監督すべき立場にある一国民として、政府への批判を耳にするのはごく当たり前のことであり、なぜそこまで過敏に反応するのだろうか？

　中国人として、以下の問題について真剣に考えるべきだと思う。

常識その一、中国≠中共

　広大な中国の土地では王朝が何度も入れ替わり、悠久な歴史がある。統一された治世もあれば、戦争による分裂もあり、どの王朝も中国である。わずか数10年の歴史しかない中共が、どうして5000年の文明を有する中国と言えるだろうか？

　中華民族は数千年にも亙って天を敬い、神を信じ、儒教の「仁」、仏教の「善」、道教の「真」を信仰してきた。しかし、中共は無神論と外来のマルクス主義を信奉しており、中華民族の伝統的な理念と完全に相反している。それでは、中共がどうして中国と同等になれるのだろうか？

　はっきり言えば、中共は中国の土地を乗っ取り、中国の名前を盗んだよそ者に過ぎず、その元祖であるマルクスに「幽霊」と呼ばれている。マルクスは『共産党宣言』の冒頭で「ヨーロッパに幽霊が出る――共産主義という幽霊である」と言っている。彼の言う「幽霊」とはサタンや悪魔のことであり、「共産主義の邪霊」としても知られている。

　中共という「幽霊」は、中国の文化を破壊しに来たのだ。それも今中華の伝統文化を継承するという名目を掲げているが「天を敬い、神を信じる」という真髄に背くなら、もはや中国の伝統文化ではなくなるだろう。中共はそのような看板を掲げて詐欺を行っているに過ぎない。

　従って、真の中国人としてまず理解すべきことは、中共は中国ではなく、中国を代表することもできない。愛国は、党を愛することと同じではない。

　常識その二、「公僕」は「主人」の権利を奪ってはならない

　中共は自らを「民に奉仕する」、「民のしもべ」だと主張し「民が一家の主となって切り盛りすべきだ」と言っているが、実質上、中国の人々には自主的な権利はない。思想面では常に中共と一致しなければならず、言うことやすること、生計を立てる手段や行動でさえ、中共の許可を得なければならない。ひとたび中共と異なる考えや行動をとれば「異端者」として扱われ、通常の生活を送る権利、ひいては生存の権利までも奪われてしまう。

　主人に仕えると言いながら主人の権利を行使し、ひいては主人に対して生殺与奪（せいさつよだつ）の権を握ってしまうしもべや執事がいるだろうか？　その上、主人に対して「自分を愛し、擁護する」を求めるのは、なおさら荒唐無稽である。

　常識的に考えれば、執事が主人の意に沿わない場合、主人は執事を解雇することができる。しかし、中共という「執事」は言論を統制し、嘘で民を欺きながら、大小さまざまな運動を通して一部の人々を弾圧し、民を脅迫している。最終的に「主人たち」は「一致」を強いられ、次第に自分たちが「主人であること」を忘れてしまう。

　従って、中国人として理解すべきことは、中共が「嘘」と「暴力」を武器に政権を奪い、維持している。中共への恐怖がその傲慢さを助長し、中共の嘘を信じてしまえば、その邪悪さを助長してしまうのだ。

　常識その三、古人は私たちを騙していなかった

　中国の伝統文化は長い歴史を誇り、天を敬い、神を信じることを基盤とする多くの経典が後世に影響を与え、中には不思議な奇跡も少なくない。しかし、たった数10年の歴史しか持たない中共は、これらの伝統を「迷信」や「落伍」とし「無神論」をもって中国人を洗脳してきた。

　「天人感応」、「天から異象が現れ、吉凶を警告する」、「善悪には報いがある」などの言い伝えは中共によれば、すべては古人が人々を欺くために「でっち上げた」ものだという。

　しかし、世界の先進国にも神への信仰があり、有名な科学者の多くも神を信じている。

　中共党首の毛沢東を例にしてもそうだ。1976年の吉林での隕石雨の後、毛沢東は看護師・孟錦雲との会話の中で「大物が死ぬ時、天から大きな石が落ちてくる」という説を信じていると明言しており、「中国ではこれが『天人感応』と呼ばれている。つまり、地上に何か大きな変化が訪れるとき、自然界は予報を与えてくれる。吉には吉兆があり、凶には凶兆がある」と言った。孟錦雲が「私は信じません。それはすべて迷信で、古人が勝手に作り上げたものです」と言うと、毛沢東は「古人がなぜそんなでっち上げをするのか？」と答えた。無神論で他人を洗脳する者もまた「天人感応」を信じており、毛沢東も結局その「感応」を受けてその年に死んだ。

　従って、中国人として、決して無神論の嘘に騙されてはならない。無神論こそが最大の悪である！

　常識その四、誓いは果たさなければならない

　中国人は、まだ世間に深く関わっておらず、十分な認知もない子供の年頃に、いわゆる中共の少年先鋒隊に加入することを求められ、しかも「常に共産主義のために身を捧げる覚悟をしておく」と宣誓させられる。その後、中共の党や団の組織に加入する際も、再び同様の誓いを立てなければならない。中共がこうしたことを行う目的は、中国人の運命を中共と結びつけ、自らの力を強化するためである。そしてこのような誓いを立てた人々は、その誓いの通り、中共の「運命」を共に背負うことになる。中共が滅びれば、中共に従うと誓った人々も一緒に滅びる。なぜなら、そこには「人が行うことを天が見ている」、「誓いは必ず果たさなければならない」という天理があるからだ。

　結論

　今は混乱の時代である。災難が頻発し、地震、洪水、大火、突風などのいずれも珍しく、破壊力も前例がないほど強大である。異常な天象も頻繁に現れている。古典に記されていた血の月、七つの星が並ぶ現象、複数の日が並ぶ現象などが頻繁に現れている。なぜだろうか？　中国の伝統文化には「天人合一」、「天意に従う」、「人が治めなければ、天が治する」という教えがある。人間に悪があれば、天は警告を示し、それを正さなければ、天罰が下る。こうして見れば、天象が警告を発し、災難が頻発することは「今は選ぶと選ばれる時代であり、善悪の選択は命運と未来に関わる」というメッセージが人々に告げられている。

　尊い中国人の皆さん、どうか一日も早く賢明な選択をし、邪悪と共に歩まず、毒の誓いを破り、自分のために素晴らしい未来を選んでほしい！