　文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年5月18日】数年前、私の息子の家の隣に、テレビの修理の仕事をしている劉さんという方が部屋を借りました。劉さんは私の息子と同じ歳で、すぐに息子と親しい友達になりました。

　その年の11月のある日の午前8時過ぎ、劉さんは息子に電話をよこし、「うちの子が市の病院に入院した」と言いました。劉さんの息子さんはきっとインフルエンザにかかったのだろうと、私も息子も思いました。しかし、劉さんの息子さんは正月になっても退院できませんでした。息子が病院に見舞いに行ってきて、「劉さんの息子さんは風邪ではなく、リンパ腫なの。腫瘍は心臓の近くにできていて、心臓に近すぎて手術ができないんだって」と言いました。

　劉さんの息子さんはその後も長く退院しなかったため、うちの息子は再び見舞いに行きました。見舞いから帰宅した息子は、「劉さんの息子さんは今、話すことも歩くことも食べることもできない状態だ。医師からもう治らないって言われてるって」と話してくれました。つまり劉さんの息子さんはもう助からないということでした。

　うちの娘は劉さんの息子さんのことを知って、「この前、劉さんはテレビを修理してくれたの。でも修理代を受け取らなかったのよ」と言って、劉さんの息子さんを見舞いに行くと言い出しました。しかし、娘は劉さんの息子さんがまだ入院しているのか、それともすでに退院したのかわかりません。私は劉さんの奥さんの叔母と知り合いなので、その叔母に劉さんの息子さんのことを尋ねに行きました。

　その叔母の夫は、「劉さんと息子は田舎に帰ったよ。劉さんの息子を県病院に連れて行って、生命維持の薬を注射させようと劉さんと相談したんだけれど、劉さんは、医者からどんな薬を注射しても効果がないと言われたんだ。海外から取り寄せた薬も既に数回使用した。1回の注射で3000元以上かかったけれど、なんの効果もなかったそうだ」と教えてくれました。劉さんは、息子の治療を諦め、農村の実家に帰ったそうです。

　翌日、娘は劉さんの息子さんを見舞いに行きました。娘は劉さんの家から泣きながら帰ってきて、昼ごはんを食べに家に帰ることもせず、職場で座ったまま泣いていたそうです。その翌日、娘は私のところにやって来て、「お母さん、劉さんの息子さんは本当に可哀想なのよ。その子の叔母は時々、その子の胸に耳を当てて心臓がまだ動いているかどうかを確認している。その子のお婆ちゃんは、もうこれ以上注射なんかはしないで、このまま静かに逝かせてあげてと言ったの。悲しいね」と話してくれました。

　このような状況下、私と同修は『轉法輪』を持って劉さんの家に伺い、中庭で劉さんに法輪大法について話しました。「法輪大法は正真正銘の佛法であり、病気治療と健康保持に奇跡的な効果があるのです。大法の本を息子さんに読み聞かせて、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』という心からの九文字（中国語では『法輪大法好、真善忍好』で9文字）を唱えてください」と伝えました。それから劉さんに、それができるかどうか尋ねました。劉さんは「はい、できます」と言いました。私は「とても簡単だし、一銭もかかりませんから」と言いました。そのとき劉さんは、「息子は7日間昏睡状態でした。治療費が1日で1万元かかりました」とも話していました。私はまた、劉さんに「三退」を勧めました。劉さんは、実名で共青団を脱退し、息子さんも少先隊を脱退することにしました。

　私が劉さんの家を訪ねてから20日ほど経ったころ、劉さんに息子さんのことを尋ねました。すると劉さんは「息子は蒸しパンを半分食べられるようになりました」と言いました。その日からまた20日経って、劉さんに息子さんのことを尋ねてみると、「息子はリビングからキッチンまで歩けるようになりました。今、息子はパソコンで遊んでいます」と言うのです。

　三度目、さらに20日が過ぎました。劉さんは「回復して、もう普通の子と同じようになりました。体重も2.5キロ増えました」と言いました。

　その後、劉さんは、北京病院に息子を連れて行き、全身CT検査を受けさせました。医師は「この子は全くの健康体です」と言いました。医師は劉さんに、前に市の病院で撮ったCT画像を持ってこさせ、現在のCT画像と比較しました。医師は驚いて、「今はこの腫瘍はもう見当たりません。しかし、将来再発するかどうかまではわかりません」と言いました。

　それから何年も経ちました。今までその息子さんは再発することもなく、すでに就職して働いています。