　【明慧日本2025年5月19日】湖南省衡陽市では、2024年3月末から4月初めにかけて、11人の法輪功学習者が連行され、でっち上げられた罪で拘束された。同年7月5日に警官によって不当に衡阳市蒸湘区検察院に起訴され、今年4月15日に蒸湘区裁判所で不当な裁判が行われた。詳細は調査中である。

　2024年3月末から4月初めにかけて、衡阳市公安局国保支隊、各公安支局、派出所が共同で悪事を働き、11名の法輪功学習者（周子閑さん、鄧坤河さん、蒋珍さん、尹超群さん、符穗蘭さん、唐衡艷さん、胡暁雲さん、周俊慧さん、李玉文さん、曹晨輝さん、王元秀さん）を連行し、不当に拘束した。王元秀さんと曹晨輝さんはそれぞれ4月20日と3月30日に連行されたが、その他の9名は3月31日に連行された。周子閑さん、鄧坤河さん、曹晨輝さん、李玉文さんは衡東県の留置場に拘禁された。尹超群さん、符穗蘭さん、胡暁雲さんは衡陽市女子留置場に拘禁された。周俊慧さんは「裁判待ち」という形で一時解放された。蒋珍さんは「居住監視」とされ、王元秀さんは病院で監視下に置かれている。

　11名の法輪功学習者の状況は、以下の通りである。

　1.周子閑さん（男性）は1956年4月生まれ、大学卒業の学歴で、衡陽市石油公司を定年退職したもので、衡陽市蒸湘区聯合街道岳屏新村社区蒸湘南路に住んでいる。1999年11月、法輪功の正当性を訴えるために北京に行ったことにより、衡陽市公安局により不当に1年6カ月の労働教養を科された。2003年11月10日、法輪功の真相を伝えたことを理由に、衡陽県裁判所により不当に6年の懲役刑を言い渡された。2024年3月31日の午前9時頃、周子閑さんは自宅前で待ち伏せていた警官に連行された。

　2.鄧坤河さん（男性）は1973年11月生まれ、衡陽市蒸湘区蒸湘街道金河湾小区に住んでいる。湖北省咸宁医学院を卒業した後、山東省枣荘第四医院で勤務していたが、法輪功を修煉していたとして公職を解雇された。法輪功の真相を伝えたため、2003年に浙江省桐郷市公安局により不当に3年間の労働教養を科された。連行される前は衡陽市で鼻炎館を経営していた。2024年3月31日、蒸湘区公安支局の警官により連行された。

　3.尹超群さん（女性）は1966年10月生まれ、大学卒業の学歴で、衡陽市蒸湘区住建局を定年退職したので、衡陽市蒸湘区蒸湘雅郡に住んでいる。2024年3月31日午後3時頃、尹さんは自宅で蒸湘区蒸湘北路派出所の警官により連行された。

　4.符穗蘭さん（女性）は1967年6月に甘粛省蘭州市で生まれ、大学の学歴を持つ。元衡陽市雁峰区工業商業連合会副会長、副課級を退職した幹部で、衡陽市雁峰区左家台に住んでいる。法輪功を修煉していたため、2012年10月24日に衡陽市雁峰支局により不当に行政拘留された。真相を伝えるためにメッセージを送ったことが原因で、2016年11月9日に浙江省麗水市蓮都区裁判所により不当に懲役4年の刑を言い渡された。列車で携帯電話を強制的に検査され、2023年5月25日に衡陽市公安局雁峰支局により不当に5日間拘留された。2024年3月31日、符さんは雁峰区環城南路派出所の警官らにより待ち伏せされ、強制的に連行された。

　5.曹晨輝さん（男性）は1984年1月生まれ、2007年に天津科技大学を卒業後、写真業に従事し、衡陽市高新区天酬尚都小区に住んでいる。2024年3月30日、曹さんは貴州省貴陽市の龍洞堡国際空港のロビーで、衡陽市公安局高新支局の警官らにより強制的に連行された。

　6.李玉文さん（男性）は1966年9月生まれ、家電修理の仕事をしており、衡陽市蒸湘区俊景花園小区に住んでいる。法輪功の資料を作成し、真相資料を配布したり、新唐人テレビの衛星受信アンテナを設置したため、2010年7月9日に衡陽鉄道公安局国保支隊によって不当な労働教養を1年間科された。2024年3月31日、李さんは高新区公安支局の警官らにより待ち伏せされ、強制的に連行された。

　7.唐衡艶さん（女性）は1964年10月生まれ、衡陽市紡績工場を退職した従業員で、衡陽市雁峰区環城南路に住んでいる。法輪功の真相を語ったため、2003年5月18日に衡陽県公安局によって不当に拘留され、20日間拘束された。2024年3月31日、唐さんは自宅付近で環城南路派出所の警官らによって、待ち伏せされ、強制的に連行された。

　8.胡暁雲さん（女性）は1965年8月生まれ、衡陽市制靴工場を退職した従業員で、衡陽市石鼓区建設新村に住んでいる。法輪功の真相を語ったため、2018年5月3日に広東省広州市鉄道運輸裁判所によって不当判決を受け、懲役1年の実刑を言い渡された。2024年3月31日、胡さんは衡陽市蒸湘区太平小区付近で、石鼓区公安支局合江派出所の警官らにより強制的に連行された。

　9.王元秀（女性）さんは1955年1月生まれ、衡陽市織物工場を退職した従業員で、衡陽市石鼓区湖景水岸小区に住んでいる。2024年4月20日、王さんは自宅で環城南路派出所の警官らにより、強制的に連行された。

　10.周俊慧さん（女性）は1970年5月生まれ、石鼓区十里江湾に住んでいる。修煉前、周さんは体調が悪く、高血糖、乾癬、メニエール病にかかっていたが、2022年3月から法輪功を修煉し、20日以上の修煉後、これらの症状はすべて消失した。法輪功に関する資料を入れたTFカードを符穗蘭さんに渡したため、2024年3月31日、周さんは自宅の駐車場で警官らにより強制的に連行された。4月3日、周さんは「裁判待ち」となり、帰宅した。

　11.蒋珍さん（女性）は1985年10月生まれ、学習者である鄧坤河さんの妻で、衡陽市蒸湘区立新路金河湾に住んでいる。2024年3月31日、長湖派出所の警官によって強制的に連行された。5月20日からは「居住監視」という形で不当に拘束されている。

　今回の冤罪事件は、2022年6月から学習者が正見ネットに動画や音声を投稿し、相互に協力の中でSignal、Telegram、Safechatなどのソーシャルメディアを使ってグループを作り、通信し、交流を行っていたことが中国当局に注意を引き、公安部防範局の指示により、湖南省公安庁国保総隊の監督の下、衡陽市公安局国保支隊が担当し、衡陽市各公安分局および派出所が具体的に実行したという、いわゆる大事件や重要案件として扱われている。

　2024年3月初、衡陽市公安局国保支隊は監視カメラの使用や待ち伏せなどの手段を用いて、学習者を密かに監視した。この監視の中で接触が確認された学習者は、動画や音声の制作に関与しているかどうかにかかわらず、家宅捜索をされ、家に法輪功の書籍や資料がある場合は、即座に連行され、不当に拘禁された。これは、中共が学習者を迫害する際に常用手段として用いるやり方であり、わずかな手がかりを見つけると直ちに自宅を捜索し、押収した法輪功の書籍や資料を「証拠」として学習者を迫害するというものである。

　2024年4月3日、周さんは「保釈」措置により帰宅した。他の10人の学習者は5月7日、蒸湘区検察院によって不当に逮捕された。7月5日、11人の学習者が衡陽市蒸湘区検察院に起訴された。しかし、8月5日には証拠不十分のため、蒸湘区検察院はこの案件を衡陽公安に差し戻した。その後、衡陽公安は9月5日に再度起訴を行い、虚偽の告訴を続けた。

　2024年9月30日、11人の学習者が衡陽市蒸湘区検察院によって蒸湘区裁判所に不当に起訴された。蒸湘区検察院は、周子閑さん、鄧坤河さん、尹超群さん、符穗蘭さん、曹晨輝さん、蒋珍さんに対し、正見ネットへの動画や音声の投稿を組織し、参加したとして不当に告発した。また、唐衡艶さん、胡暁雲さん、周俊慧さん、李玉文さん、王元秀さんについては、尹超群さんや符穗蘭さんとの直接または間接の接触が監視されたことを理由に家宅捜索と連行を受け、その後司法による虚偽の告訴をされた。

　今年4月15日、蒸湘区裁判所で11人の学習者に対する不当な裁判が行われた。この裁判では、傍聴は学習者1人につき2人の家族のみが許可され、他の人の入室は一切禁止された。また、一部の被告には、いわゆる（裁判所から指定された）「法律援助」の弁護士が手配されたという。詳細な開廷情報については、事情に詳しい方からの補足を求める。

（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）