文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年5月19日】私は大法を修煉してすでに30年以上になります。恥ずかしい話ですが、30年以上修煉してきたとはいえ、真に内に向けて探し、真に自分を修めるようになったのは、ここ数年のことにすぎません。私は修煉の道から遅れをとった学習者だと言えるでしょう。

　実修を始めた当初、私は心を込めて学法し、法に基き、自分を律し、内に向け非を探すようになりました。自分の潜在意識の中にある根本的な執着を見つけました。それは、「大法を修煉してから身体が良くなり、大法には病を取り除き健康をもたらす不思議な効果があります。大法は心身を同時に修めるものであり、修煉すれば若返ることができます。大法を修めれば、ひとりが煉功することで家族全体が恩恵を受けます。また、大法を修めることで、師父の法身の守護があり、心身ともに安心して過ごせます」という考え方でした。今になってようやく、私は大法を「保護傘」（守り神）として扱っていたのだと気づきました。これは大法を利用していたことであり、自分のため、私利私欲のための心でした。この心を取り除かなければなりません。大法を修める者は、何も求めず、自然に得るものなのです。

　さらに内に向け探すと、自分には多くの執着心があることに気づきました。恐れる心、恨む心、嫉妬心、利益を求める心、見返りを求める心、面子心、色欲心、安逸心、歓喜心、顕示心、そしてトラブルを恐れる心など、さまざまな執着があります。中でも最もひどかったのは、「恐れる心」と「恨む心」でした。それは中共による拉致や迫害への恐れ、家庭における夫の無責任な姿勢への恨みでした。

　内に向け非を探し、真に自分を修めるこの数年、いくつかの執着心は取り除くことができました。しかし、恐れる心と恨む心は特に修めにくく、なかなか取り除けない執着でした。ずっと重点的に修煉してきましたが、時々それがなくなったように感じることもあります。しかし、迫害に関するニュースを聞くと、やはり怖くなります。夫の言動が私を怒らせるたびに、彼の家族への傷害を思い出してしまいます。この後、いつも後悔し、非常に悩むことになります。

　法を多く学ぶことと同修の交流文章を読むにつれ、自分の心性も向上し、正念もより増していきました。事に直面した時も、次第に法を用いて悟るようになり、法理についても新たな理解を得ることができました。

　ある日突然、恐れる心や恨む心、これらの執着心は、本当の自分ではないということに気づきました。真の自分は宇宙の特性と同化しており、これらの不純なものは存在しません。それは後天的に形成された観念であり、偽りの自分であり、旧勢力が無理矢理に押しつけてきたものです。逆に、旧勢力はこれらのよくない人心があることを口実にし、私を迫害してきました。旧勢力は本当に悪い物です！　私はすぐに立掌し、強い正念を発しました。「私は大法弟子です。あなたたち旧勢力が私に強制したすべては受け入れません。私は師父が定めた修煉の道のみ歩み、師父の按排のみ従います」

　夜私は、はっきりとした夢を見ました。それは、あまり大きくない廃油池の中にいて、池の正面には斜面があり、その表面には黒くべたべたした廃油が覆っていました。私はその斜面を登ろうとし、半分ほど登ったところで滑り落ちてしまいました。斜面があまりにも滑りやすかったのです。それで、別の場所を探し再び登り始め、最終的にはやっと頂上まで登りきることができました。

　その後、場面が切り替わり、女性同修らは30年代や40年代の女性が着ていたような、淡い青緑色の服とズボンを着て、ある重要な活動に参加する準備をしていました。私は自分の服を見てみましたが、上着は同僚たちと同じでしたが、ズボンは作業用のズボンで、色は上着とほぼ同じでした。

　朝、正念を発した後、私はこの2つの夢を振り返り、そして悟りました。最初の夢は、私の悟りが正しかったことを師父が啓示してくださり、私は旧勢力の仕組んだ苦境から解放されたということでした。2番目の夢では、服装が合っていなくて、不調和を感じました。心性に問題があるのではないかと考えましたが、まだはっきりと理解できず、これは法に基づき、さらに悟る必要があると感じました。

　あるとき学法グループ交流の中で、「事に直面して心性を守れず、思想が不清浄なのは主意識が弱いからです。毎日『主意識を強くもつべし』（『轉法輪』）の一段落を暗記するべきです」と同修が言いました。私は非常に賛同し、この一節を暗記し始め、毎日最低でも10回は暗記するようにしました。

　ある日、暗記するとき、「しかし、常人の中で迷う人間が、名誉、利益、色欲、意地などのために生じた意識は、時間が経つにつれて、しだいにある種の強い思想業力となってしまいます。」（『轉法輪』）この法の中の「気」という言葉が突然、気になりました。過去の何年もの間、私はいつも怒っていました。どれほど多くの思想業力を自分で作ってきたのかと。正念を発しても入静することができず、正念を発せられないため、邪悪な要素を取り除くこともできません。自分の空間場には、どれほどの思想業力が積み重なっているのでしょう。

　長い間、頭が色々と思い巡らし落ち着かず、思想が清浄ではなく、そのために学法する際も集中できず、学法したにも関わらず、法を得ていません。動功を練っても、入静できず、静功を練ると眠ってしまい、体がうまく転化できないのです。入静して発正念ができず、邪悪な要素を取り除くこともできません。身体が長期間不正な状態にありました。耳鳴り、頭がすっきりしない、集団学法ではあくびの連発などがあります。これらは全て頭にある思想業力の塊が原因ではないでしょうか？　すべてそれが悪いことをしているのではないでしょうか？　私が師父の正法を手助けするのを妨害しているのはその人心なのです。

　これを思い立った私は、すぐに足を組んで立掌し、強い正念を発しました。「私の頭にある思想業力の塊を爆破し、それが私の空間場に存在することを許さない。私を迫害させない」その念を発した瞬間、頭の中で「ゴン」という大きな音が響きました。まるで大きなエンジンが突然始動したかのようでした。その後、瞬時に消え去り、その時、頭がぶるぶると震えました。

　この一念が頭にある業力の塊を打ち抜き、それを爆破し、散らしたのだと私は知っていました。今回の発正念の神奇な体験を通じて、発正念はまさに佛法の神通の現れであることを身をもって実感し、発正念がどれほど重要であるのかを深く感じました。発正念を重視しなければならないと思いました。自分の空間場に長期間積み重なった思想業力や邪悪要素を早急に消し去らなければなりません。空間場に邪悪要素が多いと、他の同修にも影響を与えてしまいます。自分の空間場が清浄であれば、発する正念で他の空間に存在する邪悪を取り除くことができ、そうして初めて師に手伝い法を正し、衆生を救うことができるのです。　　　　　　　　　　　　

　現時点の個人的な体験ですが、もし不適切なところがあれば、どうか慈悲をもってご指摘ください。