文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年5月21日】第26回「世界法輪大法デー」を迎えるにあたり、法輪大法の修煉者として、私が大法から恩恵を受けた真実の体験を皆さんと共有します。

　私は2005年に法輪大法を修煉し始めた若い女性の大法弟子です。当時、私は高校生で、両親も大法弟子でした。修煉を始めてから私は大法の要求に従い、周囲の人や物事に対して善意で接しました。大学から就職まで順調で、身体は健康で家庭は幸せで、何の心配もない生活を送っていました。

　2016年、子供を出産してから1年後に再び仕事に復帰しました。当時は私たちの業界が急速に発展している時期で、同僚たちの収入が急増し、皆が車や家を購入していました。私もこの物欲に満ちた環境に流され、金銭への強い執着を抱くようになりました。

　すべてのエネルギーを仕事と稼ぐことに注ぎ込み、自分が修煉者であることを忘れていました。その頃、よくエレベーターが落下する夢を見ましたが、これらの夢が迷いの中の私を目覚めさせることはありませんでした。

　その数年間、私は確かに多くのお金を稼ぎました。しかし、私が必死に稼いでいる間に、夫はオンラインギャンブルで多額の金を失い、私が努力して得たものは一瞬で消え、借金まみれになりました。職場でも、さまざまなトラブルや欺瞞に悩まされ、心は崩壊寸前でした。

　耐え難い苦しみの中で、ある夜ベッドで絶望に泣きながら、これからの人生をどう生きればいいのか分からず、命を終わらせたいとさえ思いました。しかし、師父が「ですから自殺は罪なのです」（『シドニー法会での説法』）と説かれたことを思い出し、絶望の道に進むことはできませんでした。この時、私の唯一の道は大法の修煉に立ち返り、自分を正すことだと気づきました。その日の深夜、師父の『轉法輪』を再び手に取ると、その瞬間、私の心は驚くほど穏やかになりました。大法こそが私の人生の唯一であり、財産はすべて身体の外のものだと悟りました。私はこれらを放下し、師父とともに本当の家に帰ることを決意しました。

　この出来事はまるで黄粱の夢のようでしたが、私にとっては重いハンマーで叩かれたような目覚めでした。

　この数年、名声や利益を追い求めていましたが、これで、私は大法弟子と言えるでしょうか？　苦しみの日々の中で絶えず学法し、恨みや執着、人間的な心を放下しました。師父はこう説かれました。「修難しからず　心去り難し　幾多の執着は何時に断つ　皆も知る苦海　総て岸無しを　意志堅からざれば　関は山に似て　如何に凡を出づるか」（『洪吟二』「断元曲」）師父の法を読み、人間界の名利情から抜け出し、善と慈悲をもってすべてに接することで、夫への恨みを手放し、自分自身の苦しみも軽減されました。

　夫を救うため、私は彼に一緒に学法することを勧め、悪い依存症を断ち、家庭を再び立て直したいと願いました。私の包容力に夫は深く感動し、大きな過ちを犯した自分に対して私が恨みを捨て、引き上げようとしていることに驚きました。大法の法理がなければ、こんな広い心を持つことはできなかったでしょう。この出来事以来、夫は法輪大法の素晴らしさを真に理解し、私と一緒に師父の『轉法輪』を学び、『洪吟』を暗誦し、『共産党についての九つの論評』をすべて読みました。

　夫が学法を始めてから、まるで別人のように生まれ変わり、ギャンブルの依存症を断ち切り、真・善・忍の基準に従って行動するようになりました。その後、縁あって私と夫は世界トップ500のデザイン会社に入社しました。仕事や生活のあらゆる場面で大法の基準に従い、他者のために考えることを優先しました。同僚たちは私たち夫婦を正直で善良、仕事に真剣で責任感があると評価しました。年末の優秀社員選考では、2人のデザイナーが名誉を争って激しく対立しましたが、争いを収めるため、私は会社が私に与えた枠を彼らに譲りました。後で「その枠はあなたが受けるべきだった」と言われましたが、私の心は穏やかでした。私と夫の仕事はますます順調になり、生活や収入も安定し、夫は会社の部門責任者に昇進しました。

　今、私たちは名利を追わず、一念一念を法に基づいて人として行動し、何をすべきか、何をすべきでないかを、真・善・忍の基準で厳格に守っています。

　パンデミック後、各業界は徐々に衰退し、多くの企業が人員削減や給与カットを始めました。私たちの会社も資金回収が困難になり、まず人員削減を行い、残った社員の給与は繰り返し下げられ、それでも給与が支払えない状況でした。会社の上層部は私と夫の仕事態度と能力を高く評価していたため、私たちは一度も削減対象になりませんでした。会社は深刻な赤字でしたが、私たちの部門は唯一の黒字部門で、給与が得られなくても不満を持たず、平和な心で仕事に取り組みました。

　その後、会社の上層部の紹介で、夫は社外のプロジェクトに携わる機会を得ました。上層部は、社内のプロジェクトをこなしながら、個人のプロジェクトも受ければ給与未払いの苦境を緩和できると提案しました。会社に認められた私たちは、社内のプロジェクトをしっかりこなしつつ、個人のプロジェクトにも取り組むようになりました。忙しくて大変でしたが、社内も個人も同じように心を込めて取り組み、経済的な困難も軽減されました。

　2024年初頭、会社は半年間給与を支払えず、新規プロジェクトもなく、多くの同僚は会社が倒産して補償金を得るのを待つばかりでした。私と夫は熟慮の末、自主的に辞職することを決めました。理由は、会社コストの削減に貢献することと、個人プロジェクトで生活が維持できることでした。会社の上層部はこの決断に感動し、私たちの離職を惜しみました。私たちが真剣に仕事に取り組み、責任感を持って支えてきた時期に、会社は私たちのような社員を必要としていましたが、私たちを困らせるのを恐れ、辞職を認めました。この時期、多くの人が自分の利益を追求し、会社倒産後の高額補償を待っていましたが、私たち夫婦は勤続年数が長く、かなりの補償金を得られる立場でした。それでも自主退職を選び、上層部は私たちを「大局を見据えた人」と称賛しました。

　周囲の多くの人は、経済大不況の時期に辞職するのは賢明でないと考えました。しかし実際には、辞職後、私たちはさらに忙しくなり、収入は減るどころか以前より増えました。私たちのプロジェクトは完成度が高く、品質が優れていると多方面から評価され、受注も増えました。協力者は私たちの能力と人柄を高く評価し、責任感あるデザイナーとして、現在の社会では稀有だと称賛しました。そのため、何らかのプロジェクトがあれば必ず私たちと組みたがり、私たちが受けなければプロジェクト自体を取りやめるほどでした。

　同業者たちは、経済不況と業界の低迷で仕事がない中、なぜ私たちが忙しく活躍しているのかと不思議がりました。これは、私と夫が法輪大法の法理に従い、正々堂々と善人として生き、真・善・忍の基準で常に自分を律しているからに他なりません。

　師父と大法に感謝いたします。私が迷った時に目覚めさせ、家族とともに正しい道に戻らせてくださいました。人間の得失への執着を放下させ、無欲にして自ずと得る境地に至らせてくださいました。

　今日、私の体験を共有し、師父への無限の感謝を表します！　宇宙の真理である真・善・忍に基づいて自分を高め続けることこそ、真の幸福を得る秘訣です！

　（明慧ネット2025年世界法輪大法デーの入選文章）