【慶祝5.13】グリッド管理員が『轉法輪』を読み、心に大きな変化

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2025年5月22日】法輪大法が世界に広まって33周年を迎えた「5.13 世界法輪大法デー」に寄せて、私の身近で起きた実話をご紹介します。これは、師父の慈悲深い救いに対する感謝の気持ちでもあります。

 ある日、孫を学校へ送る途中、安くて腕のいい理髪店を見つけたので、そこで孫の髪を切ってもらうようになりました。評判が良かったため、後に娘婿もその店を利用するようになりました。しかし、不思議なことに、その店はよく閉まっており、ドアに書かれた電話番号にもなかなか出ませんでした。開いているときに運よく行ける、という感じでした。

 理容師は若い女性で、施術中もほとんど話さず、笑顔も見せませんでした。最初は少し変わった人だと感じましたが、何度か通ううちに、彼女は「グリッド管理員」(注)という仕事を本業とし、理髪は副業であることが分かりました。

 ある日、娘婿が髪を切りに行った際、理容師の女性が鏡越しに独り言のように話し始めました。「若いっていいわね。私はもう40を過ぎて、これからの人生どうしたらいいか分からないの。続けるべきか、それとも諦めるべきか……」と。それを聞いた娘婿が、「お姉さん、まだ若いですよ。おいくつなんですか?」と尋ねると、娘婿より1歳年上だと分かりました。娘婿は、「人生って、誰にとっても大変ですよね。みんなそれぞれ悩みを抱えてます。僕も結婚後、妻がうつ病を患って大変でしたが、今は乗り越えました。前向きに考えれば、どんなことも乗り越えられますよ」と言いました。

 彼の話を聞いた彼女は驚いた様子で、「一見幸せそうでも、どの家庭にも悩みがあるのですね」としみじみと言い、やがて自分の苦しみを打ち明け始めました。

 「私はもともと夫と同じ大手の国有企業に勤めていたのですが、家庭と子どものために退職しました。夫はその後、昇進して同じ部署の女性部下と関係を持つようになったと聞きました。子育ては私一人で担いながら、夫の行動にも注意を払わなきゃいけないと思い、離婚も考えましたが、これまでの犠牲を思うと踏み出せず、恨みだけが積もっていくんです。夫や相手の女性のことを思い出すと怒りがこみ上げて、何も手につかなくなり、寝込むこともあります。そのため、そんな日は店を開ける気にもなりません」

 それを聞いた娘婿はこう言いました。「あなたがグリッド管理員だと聞きましたが、少しだけ話を聞いてもらえますか?  実は、僕の母と義母は法輪功の修煉者なんです。煉功を始めてから、心身ともに大きく変わったんですよ。僕が知っているだけでも、法輪功を通じて、離婚寸前だった家庭が再び穏やかになった例が何件もあります」

 彼女は目を丸くして驚きながら、「えっ、法輪功をやってるなんて、本当は私に言っちゃいけないのよ。上から、そういう人を調査して報告するように指示されてるんだから!」と言いました。

 しかし、彼女はすぐにこう言いました。「でも、安心してください。私はそんなこと、正直どうでもいいと思っていますし、絶対に口外しませんから。でも、本当にそんなに効果があるんですか? 政府は、煉功して『焼身自殺』する人もいるって言ってますよね?」

 娘婿は落ち着いて、「それはすべて中共による捏造です。法輪功を悪者に仕立て上げるためのプロパガンダですよ。たとえば『天安門焼身自殺事件』ですが、全身が燃えていたはずの人の髪の毛が全く燃えていなかったんです。さらに、喉を切開されたとされる女性が、テレビで平然と歌を歌っていたんですよ。そんなこと、あり得ますか?  映像もプロのカメラマンが指摘していましたが、突発的な事件のはずなのに、近距離・中距離・遠距離のカメラアングルが全部揃っていて、まるで最初から演出された映画のようでした。全部、国民を洗脳するための策略なんです」と答えました。

 それを聞いて彼女は、さらに疑問をぶつけてきました。「でも、法輪功にのめり込みすぎて『走火入魔』になった人とか、本当にいないんですか?  あなた自身は修煉してるんですか?  おかしくなったことはなかったんですか?」

 娘婿は笑いながら答えました。「僕は11歳のときに母と一緒に法輪大法の修煉を始めました。その後、大学、大学院に進学して、今は社会人として働いています。僕、精神的におかしく見えますか?  大法の師父は、正直で善良である人になること、仕事に真面目に取り組み、家庭や家族を大切にすることなど、あらゆる面で良い人間になるよう教えてくださっています」

 すると理容師は興味津々で尋ねました。「私も修煉を始めたら、どれくらいで効果が出るんですか?」

 娘婿はにこやかに答えました。「じゃあ、法輪功の本を一冊お貸しします。読んでみてください。きっと何か感じるものがあるはずです。僕たちは大法を学ぶことで、人生の苦しみや人間関係の問題には因縁があることを理解できるようになりました。誰かを責める前にまず自分を正して、相手を思いやることで、恨みや苦しみも自然と和らいでいくんです。もちろん、修煉を通じて家庭が円満になるなどの良い変化があることも多いですが、それが目的ではありません。僕もすべてをうまく説明できるわけじゃないけど、とにかく本を読んでみてください。先入観を持たずに、落ち着いて読めば、きっと何かの助けになると思います」

 理髪が終わったあと、娘婿はいったん家に戻り、自転車で『轉法輪』を持って行きました。そして本を手渡し、自分の電話番号も伝えました。彼女は丁寧にカバーされた本を手に取り、こう言いました。「本は店に置いて、空いた時間に読みます。家に持って帰って夫に見つかったら、本当に離婚になっちゃうから…」

 数日後、娘婿のもとに理容師の彼女から電話がありました。「本を読み終わりました。お手数ですが、お時間のあるときに取りに来てください。それと、修煉についてもっと知りたいです」と言いました。娘婿は「電話では詳しく話せないので、またお店に行ったときにゆっくりお話ししますね」と答えました。

 しかし、娘婿は仕事が忙しく、なかなか時間が取れなかったため、代わりに私が孫を迎えに行く途中で理髪店に立ち寄り、「本をお貸しした者の家族です」と伝えました。

 久しぶりに会った彼女は、顔色が明るく、元気にあふれており、ピンクの上着を着てとても若々しく見えました。「前とはまるで別人のようですね。本を読む前とは全然違いますよ」と声をかけると、彼女は目を大きくして驚き、「本当ですか? あの本、そんなに効果があるんですね」と嬉しそうに言いました。

 さらに彼女は笑顔でこう続けました。「本を読んでよく分かりました。書かれているのは、全部『良い人になるため』の教えなんですね。今は夫のことが頭に浮かぶと、本の中にあった『真・善・忍』の三文字を思い出すようにしています。そうすると、不思議と気持ちが落ち着くんです」

 そして、これまでの思いを打ち明けてくれました。「以前は夫の裏切りが本当に許せなくて、時には毒を飲ませたいとか、首を絞めてやりたいとか、本気で殺意すら抱いていました。怒りにまかせて何度も大騒ぎして、夫が警察を呼ぶことも何度もあったんです。近所の人にも迷惑をかけてしまって……。夫を見張るために職場の前に張り込んだり、乗り込んで怒鳴ったり、上司に訴えたりもしました。浮気相手の家に押しかけて、大暴れしたこともあります。実はこの理髪店も、その女性の住む団地の近くに構えたんです。監視のためです。みんな、私のことを『気のふれた女』だと思っていたと思います。今思うと、本当に恥ずかしくて後悔しかありません。夫の行動をチェックするために、毎日ビデオ通話してたのに、もう4日も連絡していませんね」と話しました。

 そう言ってから、彼女は嬉しそうに続けました。「今朝、夫と一緒にランニングに行ったんです。夫が私の顔を見て、『どうしたの? なんか変わったね』って、不思議そうにしてました」

 私は笑いながら言いました。「それが大法の力なんですよ。これからもぜひ読み続けてくださいね」。その後、私は彼女に法輪大法の素晴らしさと迫害の実態についても伝え、『三退』(共産党関連組織からの脱退)を勧めました。話の内容を理解した彼女は、かつて本名で加入していた少先隊(中共の少年組織)から脱退することを表明し、大法のお守りも喜んで受け取ってくれました。私はさらに、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」という「心からの九文字」を日常的に心の中で唱えるよう勧めました。

 すると彼女は、自身の仕事について、「私が今しているグリッド管理員の仕事のひとつに、法輪功学習者が配った資料を住民のポストから回収するというものがあるんです」。私はすぐに、「それらの資料は、真実を伝え、人々を救うための大切なものです。今後はどうか回収しないでください。もし、今まで集めたものがあれば、私に渡してもらえませんか」とお願いしました。

 最後に彼女は、「みんな私に、『財産を分けて離婚したほうがいい』って言ってきました。でも、あなたと娘婿さんだけが『まず自分を正し、夫を感化するように』と教えてくれました。あなたたちは、本当の『良い人』なんですね」としみじみと言いました。

 後日、再び孫を連れて理髪に店を訪れた際、彼女はうれしそうに話してくれました。「最近は夫婦関係がどんどん良くなってきています。夫も、私の変化を見て、少しずつ自分を改めるようになったんです!」

 この文章を読んでくださった皆さんにも、法輪大法の素晴らしさと、今なお続く迫害の実態を知っていただければと思います。なぜなら、「真・善・忍」は、確かに人々に幸せと希望をもたらす力があるからです。

 注:グリッド管理員とは、中国政府に雇用された臨時職員で、地域を小さな単位(グリッド)に分けて担当し、住民の監視や公共施設・サービス・治安に関する情報の収集・管理を補助する役割を担っています。

 (明慧ネット 2025年 世界法輪大法デー 入選文章)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/5/16/494061.html