文／中国の大法弟子　　

【明慧日本2025年5月25日】私の県では県内の多くの共産党員が、長年にわたり党費を納めていないとして2023年6月、党費の納付状況に対する調査を行いました。そして、党費を納めていなかった者は過去にさかのぼって納めるように求められました。

　私は2005年に退職しましたが、退職前に学校の支部書記に対して「これからは党費を納めません。今後は私の給料から党費を天引きしないでください」と、はっきりと伝えました。それから18年間、私は一度も党費を納めていません（すでに共産党員からの脱退を表明しています）。

　2023年6月のある日、この件を担当している同僚から電話があり、今回の党費調査に関する事情を説明してくれました。要するに、この18年間分の党費を納めろということでした。さらに、上からの規定で、これまで未納だった分も全て納めなければならないと言いました。私は「もうこんなに何年も前のことなのに、どうやって納めるんですか？」と言いました。すると彼女は少し考えてから、「じゃあ、前の年まではもういいとして、去年1年分だけ納めて、これからは毎月ちゃんと納めてください」と言いました。私はそのときは同意せず、「また今度にしましょう」とだけ答えました。彼女もそれ以上何も言わず、電話を切りました。

　電話を切った後、私は不安になりました。学校の上層部や教師たちは私が法輪功を修煉していることを知っています。もし党費を納めなければ、邪党は私の給料を止めるのではないか？　あるいは、何か口実をつけて私を連行するのではないか？　私の夫も大法を修めていることで邪党（中国共産党）から公職を追われており、すでに給料はありません。もし私の給料まで止められたら、私たちはこれからどうやって生活していけばいいのか？　こうしたマイナス思考や思想業が一気に湧いてきて、その2日間、私はとても不安で正念を保てませんでした。

　私を救えるのは師父だけで、私を正してくれるのは大法だけだと私は知っています。私は毎日大量に法を学び、絶えず内に向けて探しました。自分の中のこうした悪い考えはすべて「恐れ」や「利益への執着」から来たもので、本当の私の思いではないと分かりました。

　私はすぐにこれらのものを取り除くために発正念をしました。師父は私の誠心を見て、悪い思考を取り除いてくださいました。私の心もだんだんと落ち着いてきました。「私は大法弟子であり、私の給料は大法の資源だ。それを邪党に渡して収入を増やさせるなんて、ありえないことだ。私のすべては師父だけが決められる。私は師父に従い、師父と法を信じ、正念正行をする」と思いました。

　師父は、「あなたに恐れ有らば　它は直に抓む　念を正にすれば　悪は直に崩れる」（『洪吟二』「恐れ無し」）と説かれました。

　私は再び正念を持つことができました。

　それから4、5日後、また電話がありました。今度は校長自らが私に電話をかけてきました。校長は「あなたでなければ、私がわざわざ直接電話することはなかった」と言いました。私は「ご心配ありがとうございます」と答えました。校長は「あなたは教育界のベテランの指導者で、ずっと仕事も優秀だったのに、なぜ党費を納めないのですか？」と言いました。私は「以前の仕事ぶりはあくまで過去のことで、今とは関係ありません。私はもう20年近く党費を納めていません。規定では、6カ月以上党費を納めなければ自動的に退党とみなされるはずです。私はその6カ月を何回も超えているので、もう党員ではありません」と言いました。すると校長は「今はそんな規定はもうなくなっています。よく考えてみてください」と言いました。私は「もう考えはまとまっています。共産党はあまりにも腐敗しています。未練はありません。私はすでにこの組織を脱退していますし、これから党費を納めることはありえません」と答えました。校長は「あなたの今の態度を見れば、私から言うことはもうありません。それではこのまま報告しておきます」と言いました。私は「どうぞ、報告してください。ありがとうございます」と答えました。電話を切ったその時、私は執着を手放した後の軽さを感じました。弟子は師父に感謝いたします！　その後、職場からは二度と電話はかかってきませんでした。

この出来事を通して、「どんなことに直面しても、大法に沿って行動し、いつでもどこでも正念正行できれば、師父は必ず弟子のために按排してくださる」と悟りました。