　【明慧日本2025年5月26日】重慶市江北区に在住の法輪功学習者・楊麗さん（72歳）は、今年5月13日午後1時頃、自宅を出たまま帰らなかった。翌日、家族は地元の派出所から電話を受け、楊さんがその派出所の警官に連行されたことを告げられた。5月15日、家族はまた警官から電話を受け、楊さんは重慶市女子刑務所に送られたことを通知された。

　2024年9月30日、楊さんは江北区裁判所から懲役1年6カ月と4000元（約8万円）の罰金の判決を言い渡された。

　定年退職した楊さんは、1953年6月生まれで、重慶市北碚区遼寧路56号に住んでいたが、現在は重慶市江北区珠江太陽城C区に住んでいる。1996年6月に法輪功を学び始め、心身ともに恩恵を受けた。1999年7.20、中国共産党（以下、中共）が法輪功迫害を開始した後、楊さんは真、善、忍の信仰を堅持していたため、中共当局から迫害を受け、拘留所、留置場、洗脳班に何度も拘禁された。2013年11月13日、懲役4年の判決を受けた楊さんは、重慶女子刑務所に送られ拘禁された。2017年1月10日、楊さんは出所したが、帰宅後、長い間中共当局の人員から嫌がらせを受け続けた。

　2024年2月の初め、楊さんは重慶市観音橋市場付近で法輪功の真実を人々に伝えていたが、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じている人に通報された。2月8日午前、大興村派出所の警官は楊さんの夫に電話をし、楊さんに午後2時に大興村派出所に来るようにと言った。午後2時、楊さんは派出所に行き、法輪功の真実を知るようにと、持っている1枚の法輪功の資料を警官たちに見せた。しかし、警官らはそれを見ず、その資料をビニール袋に入れ、楊さんに濡れ衣を着せるいわゆる「証拠」とした。警官はまた、楊さんのカバンから法輪功の真実が書かれた紙幣と法輪功の文言が書かれたカード4枚を押収し、楊さんを江北区公安支局で一晩監禁した。

　翌日の午後、警官は楊さんを留置場に入れようとし、身体検査をさせたが、不合格だった。しかし、警官は諦めず、楊さんを留置場に連れて行き、楊さんの血圧を再度測った。やはり高かったので、夜になって楊さんを帰らせた。楊さんは家に帰って、警官に家を家宅捜索され、法輪功の関連書籍、10数枚の資料と三退リストの一部を持ち去ったことを知った。

　その後、大興村派出所は江北区検察院の検察官と共謀して、楊さんを江北区裁判所に起訴した。江北区裁判所は2024年8月14日に楊さんに対する裁判を行い、楊さんを居住監視下に置くことを決定した。

　2024年9月30日、江北区裁判所は楊さんに対し、江北区検察院が提案した懲役1年3カ月より3カ月多い、懲役1年6カ月の判決を下した。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）