　【明慧日本2025年5月26日】（明慧記者・李静菲　総合報道）神韻新世紀芸術団は5月11日午後、アメリカテネシー州首府ナッシュビルで行った最終公演が満席で幕を閉じた。これにより、神韻（シェンユン）の8つの芸術団は2025ツアーのグローバル巡回公演を無事に終えた。過去約5か月間にわたり、神韻のアーティストたちは世界5大陸、26か国、199都市で799回の公演を行い、観客動員数は100万人を超えた。

　神韻は最も美しい芸術形式を通じて、中国共産党（以下、中共）によって破壊された中国伝統文化と美徳を復興させ、また現代の中共による信仰への迫害などの真実を明らかにし、世界中の観客に新鮮な驚きと絶賛をもたらした。情熱的なラテンアメリカ人や真面目で慎重なヨーロッパの観客、政界の要人、ビジネスマン、名門貴族に至るまで、彼らは神韻を観賞した後、最高の言葉で敬意と感嘆を表した。

　一方で、中共は神韻が「共産主義以前の中国」を表すことを恐れ、今年の神韻への妨害と破壊行為を一層強化した。アメリカ、英国、フランス、イタリア、ポーランド、台湾などの複数の都市で神韻の公演劇場が爆弾脅迫を受け、地元警察が警備を強化し、公演が無事に実施された。韓国の春川市では、江原大学が中共の圧力により神韻の会場使用許可を取り消したが、公演開始1週間前に春川地方裁判所が許可取消は違法との判決を下し、最終的に韓国3都市で公演が成功裏に開催された。

ファンが空港で神韻芸術団のニューヨーク凱旋を歓迎し、アーティストたちの努力に感謝

空港でインタビューを受ける左からリードダンサーのデービッド・シャオさん、フルート奏者の黄子蓉さん、リードダンサーのベラ・ファンさん

　神韻が訪れる場所で熱狂を巻き起こし、観客が感動の涙

　神韻芸術団のリードダンサー、デービッド・シャオ（肖大衛）さんは、観客の熱意と喜びに感動したという。「これは神韻公演が技術的な側面だけでなく、伝統的な価値観、例えば敬虔さ、忠誠心、そして全体としての伝統的美徳を描いているからだと思います。これが観客の反応をより深く、精神的に豊かにし、多くの人が涙を浮かべて劇場を後にします」とシャオさんは述べ、さらに「現代のような混乱の世界で、私たちは神を信じ、優しさ、正直さ、共感、寛容を保つ必要があることに人々が気づいたのだと思います。今年、彼らはそれを強く感じたと思います」と語った。

　シャオさんはまた、巡回公演の経験が彼を大いに鼓舞したと語った。「観客が私たちからこれほど深い感動を得ているのを見ると、非常に強い動機になります。公演は確かに疲れますが、演じるほどさらに多くの公演を捧げ、もっと多くの人を鼓舞したいという意欲が湧きます」

　神韻芸術団のフルート奏者で楽団メンバーの黄子蓉さんによると、彼女が所属する芸術団は今年、3大陸7か国27都市を訪問し、アメリカのアトランタ、ヨーロッパの英国、フランス、ドイツ、スペイン、南米のブラジルとアルゼンチンで合計109公演を行い、観客は数十万人に達した。どこでも「満席」「売り切れ」「チケット入手困難」という熱狂を巻き起こしたという。

　黄子蓉さんが最も印象に残ったのはブラジルの観客だった。昨年は洪水で大部分の公演がキャンセルされ、地元の観客が今年の再来を待ち望んでいた。「幸運にも今年は公演でき、観客の反応と雰囲気に非常に感動しました」と言い、「私たちの公演が彼らに希望をもたらし、私に深い印象を残しました」と語った。

　芸術の向上は終わりがなく、さらに良くなり、さらに高くなるべきであり、毎回最高の状態を保つ必要があります。そのためにリードダンサーのベラ・ファン（範徽怡）さんは、「良い状態を保つために必要なのは、4文字で表せば『持之以恒』（継続的な努力）です」と語った。

　また、ファンさんは「この仕事の初期の目的を忘れないようにすることが、さらなる向上の原動力にもなります」と付け加えた。

　フランスで88公演が満席、約21万人が観賞　

5月11日午後、アメリカ神韻ニューヨーク芸術団がフランス・パリの国際会議センターで2025ツアーの最終公演は、満席で幕を閉じた

　神韻は今年1月にフランス巡回公演を開始し、約4カ月半にわたり12都市で88公演を実施。全公演満席で、約21万人を動員し、フランスでの神韻公演史上空前の記録を打ち立てた。観客は神韻ダンサーの卓越した技術と美しさに驚嘆し、精神的な力に感動した。

　さらに現在、2026年フランス15都市でのチケット販売が開始され、約25万枚のうちすでに約1万5千枚が販売されている。公演都市と公演数はさらに増える見込みだ。

5月7日夜、フランス・パリで神韻を観賞したエルメス・メディア・マーケティング社の社長ブルーノ・シャンブリヨン氏

　エルメス・メディア・マーケティング社の社長ブルーノ・シャンブリヨン氏は「素晴らしかった！　極めて正確で、ダンスは美しく、完璧な中国を表現しています」称賛した。

　「素晴らしく、忘れられない素晴らしい時間でした。心から感謝します。舞台とバックスクリーン映像が絶えず繋がっているようで、芸術水準が非常に高く、人を天界や神の世界に導きます」

　シャンブリヨン氏は神韻公演が非常に重要だと考える。「このような公演は多くの人の心を開き、中国を再認識させ、中国古典芸術を新しい視点で楽しむ機会を提供します。知られざる一面です」

2025年5月11日午後、パリで神韻を観賞した中国人留学生・秦さん

　フランス在住中国留学生「神韻は暗闇を払い、光明をもたらす」

　何度も神韻を観たフランス在住の中国人留学生・秦さんは、今年も再び観賞した。「（最初に）観た後、特別に啓発されました。精神的、かつ魂の深い啓発を感じ、内側から外側まで浄化され、体が軽く、快適で、とても好きになりました。それ以来、毎回観るようになりました」

　「実は今回来る前は内心不安でした。最近状況が良くなく、病気にも罹り、気分が沈み、仕事も順調ではなかったのです。しかし、公演を観た後、内心のストレスがすべて消えました。毎回この軽くなる感覚があり、驚くほどです」

　秦さんはさらに、「舞台はとても明るく、光が溢れる感じで、人々に光明をもたらします。今は暗い時代で、内心も表面も陰鬱ですが、神韻はその暗闇を払い、内心と表面に光明をもたらします」と述べた。

　（続く）