文／栄億人（米国）

　【明慧日本2025年5月27日】中共による米国メディアを使った法輪功迫害は、26年前に始まりました。1999年7月、中共党首の江沢民は法輪功迫害運動を発動し、まもなく迫害を中国から海外へ、特に米国にまで拡大させようとしました。現在の中共党首も、中共の命運を再び賭け、米国において米国メディアと米国の法律を利用して、法輪功迫害の新たな波を引き起こそうとしています。

　当初、迫害を海外に拡大するため、江沢民は率先して法輪功を中傷・誹謗しました。

　1999年9月、ニュージーランドで開催されたAPEC会議において、当時の中共国家主席である江沢民は、その地位にふさわしくない行動に出ました。150ページにも及ぶ英語版の反法輪功宣伝資料を、自ら米国大統領クリントンに手渡したのです。その資料には恐ろしい画像が満載されており、法輪功を貶めて汚そうとするもので、出席した各国首脳を大いに驚かせました。

　1999年10月、江沢民はフランス訪問の際、現地メディア『フィガロ』のインタビューを受け、公然と法輪功を邪教と中傷しました。2000年9月、江は米国CBSテレビの60分番組の司会者ウォレスとの独占インタビューで、でたらめを言い、法輪功を極力中傷し、得意になっていました。

　しかしながら、江沢民が自ら先頭に立って法輪功に対する捏造・誹謗を行い、中共を利用して迫害を海外、米国にまで拡大させたにもかかわらず、当時の中共中央政治局常務委員たちは江沢民の迫害決定に賛成票を投じませんでした。2022年10月の中共二十大期間、海外メディアの報道によると、中共最高指導部は秘密会議を開催し、海外での法輪功弾圧は失敗したことを認めながらも、執拗にも海外、特に米国において法輪功攻撃を強化することを決定しました。

　海外メディアの報道によると、中国のこの会議は法輪功攻撃の新戦略を制定しました。具体的行動の方案から「一つの中心、二つの基本方向」を定めました。いわゆる「一つの中心」とは、法輪功創始者の李洪志先生とそのご家族であり、「法輪功創始者を直接標的にする」というものです。「二つの基本方向」とは、世論戦と法律戦です。これ以降、中共は米国においてメディアと法律を同時に利用して法輪功を迫害する新たな一連の行動を開始しました。

　中共が長期にわたって米国に浸透し、スパイ情報網を構築し、機密情報を収集していることは、すでに公然の秘密と言えるでしょう。例えば、最近スタンフォード大学の独立メディアの調査により、校内に中共が設置した「クラウドソーシング式」情報システムが存在することが判明しました。このシステムは中国関連問題を研究する学生を標的とし、機密研究情報を収集しています。中共はすでに米国の多くの分野に浸透しています。

　それでは、中共が米国メディアを買収し、米国メディアを利用して嘘を拡散させ、米国メディアに法輪功の真実の情報を報道させず、中共による法輪功迫害の隠蔽を手助けさせることは、注意しなければ知らないかのようですが、観察してみれば実は非常に明白な重大事実なのです。これらの米国メディアには伝統的メディアも含まれれば、個人メディア、ソーシャルメディア、検索エンジンなども含まれます。

　その中でも、米国の著名メディア人タッカー・カールソン（Tucker Carlson）氏は、『ニューヨーク・タイムズ』が毎月中共から10万ドル以上の賄賂を受け取っていることを暴露しました。早くも2021年8月の番組において、タッカー・カールソンは同紙が毎月中共から10万ドル以上を受け取り、積極的に独裁政権の宣伝道具の役割を果たしていることを暴露しました。

　カールソン氏は、2020年夏の感染症拡大時期に、読者が同紙の過去10年間に発表された数百本の記事が突然消失したことを発見したと指摘しました。そしてこれらの記事は、すでに一部の賢明な読者によって、記事が最初に掲載された時に保存されていました。これらの記事の一つ一つが、中国共産党が提供した宣伝品をニュース報道に偽装したものでした。

　『ワシントン・フリー・ビーコン』の暴露によると、『ニューヨーク・タイムズ』はそのようなことをしている唯一のニュース機関ではなく、2016年以来、中共は『ロサンゼルス・タイムズ』、『シカゴ・トリビューン』、『ワシントン・ポスト』などのメディアに総額2000万ドルを支払っています。当時のツイッター（Twitter）も中共政府から数十万ドルの小切手を受け取っており、このような操作は何年も続いていました。

　2024年以来、『ニューヨーク・タイムズ』は法輪功と神韻を中傷する一連の記事を発表しており、これにより同紙が中共の対外宣伝の一部ではないことを自ら証明することがさらに困難になっています。

　歴史上、信仰に対する迫害が成功したことは一度もありません。法輪功の学習者による真・善・忍への信仰と実践は、烈火で錬成された純金のようです。江沢民が叫んだ「3か月で法輪功を消滅させる」は完全に失敗し、中共が中国国内のすべてのメディアを利用して、天地を覆うほど法輪功を汚そうとしたことも、結局は失敗に終わりました。現在、中共が米国において米国メディアと法律を利用して法輪功を迫害していることも、再び失敗に終わるだけです。なぜなら、人心には真・善・忍が必要であり、人類には真・善・忍が必要だからです。これは中共党員や党首たちの意志によって変えられるものではありません。逆に、執拗に法輪功を迫害することは、中共の滅亡を加速させるだけなのです。