　【明慧日本2025年5月28日】（明慧記者＝夏昀）アメリカの神韻グローバル芸術団（以下、神韻）は5月1日から10日まで、韓国の大邱（テグ）、春川（チュンチョン）、果川（クァチョン）の3都市で計8公演を開催し、いずれも満員の観客が鑑賞に訪れた。特に果川市では、半月前にチケットが完売した。5月10日午後、果川市での最後の公演が成功裏に終了し、神韻（シェンユン）芸術団によるアジア太平洋地域の5カ国で5カ月間にわたる巡回公演が閉幕した。

　韓国政財界の著名人や各界のエリートは、神韻を鑑賞後、「芸術の極致の表現」、「深い哲学的メッセージが込められた公演で、余韻がいつまでも残る」と絶賛した。同時に神韻は「人々の内なる安らぎと善良さを呼び覚まし、真の安らぎをもたらしてくれる」との声も寄せられた。大邱市寿城区議会議長は神韻公演を鑑賞後、神韻に感謝状を授与した。

5月1日、神韻は大邱市の寿城（スソン）アートセンターにて公演を行われた。当日のチケットは完売し、会場は終始盛大な拍手に包まれた

5月7日、神韻は江原道春川市のベクリョンアートセンターにて2公演を実施、いずれも満席。写真は同日午後公演のカーテンコールの様子

5月9日夜、神韻は京畿道果川市の果川市民会館にて初演を行い、チケットは半月前に完売した

　国会議員「神韻は中国の最も輝かしい繁栄している時代を映し出している」

5月10日午後、果川市で神韻神韻公演を鑑賞した、韓国国会議員の崔修珍氏（写真：新唐人テレビ）

　「まるで中国の歴史上、最も輝かしい時代を目の当たりにしたかのようで、美しく東洋の風情がありながらも華麗な演出でした」と、韓国与党「国民の力」所属の国会議員であり、院内副代表を務める崔修珍（チェ・スジュン）氏は称賛した。同議員は「舞台は華やかで色彩も鮮やかです。音楽は中国の伝統音楽を主体としながらも、西洋音楽の要素を融合しており、音楽、舞台、そして踊りの動きに創意工夫があって、不思議で楽しい気持ちになります。この公演をとても堪能しました」と語った。

　崔議員は続けてこう述べた。「この公演を通して、私たちは改めて中国を見つめ直すことができました。中国と言えば、多くの人が共産党を思い浮かべがちですが、かつて東洋の世界には輝かしい時代があり、文化や芸術がとても栄えていたのです」

　「この公演は、かつての中国を私たちに思い起こさせ、その輝きを再び灯してくれました。これこそが中国の最も純粋で美しい姿です。心から、こうした伝統文化が復興されることを願っています」

　神韻を表彰した区議会議長「感動と希望を届けてくれる舞台である」

5月1日夜、大邱市で神韻公演を鑑賞した寿城区議会議長・曺奎化氏が、翌日劇場に訪れ神韻に感謝状を贈呈した。写真は、神韻のアーティストと記念撮影する曺奎化議長（写真：大紀元）

　「今日の公演を通じて、私の精神も、身体も、そして心までもが深く癒されました」と、大邱市寿城区議会議長・曺奎化（チョ・ギュファ）氏はは感嘆して語った。同議長は「公演には『忍耐』と『信念を貫く』精神が込められており、胸が痛む場面もありましたが、それ以上に深い敬意が湧いてきました。これから私たちも、今日の舞台で示されたように忍耐し、努力して学んでいけば、必ずや素晴らしい成果を得られると信じています」と述べた。

　曺議長は続けて「神韻芸術団と同じ空間にいられることを大変光栄に思い、心より感謝申し上げます。神韻と共に過ごすこのひとときは、私にとってとても意義深いものです。公演の最中、何度も感じたのは、まるで仙人が天から舞い降り、天女が地上に現れたかのようで、その美しさに心が酔いしれました」と話した。

　曺議長は翌日、再び劇場を訪れ、神韻に感謝状を贈呈した。感謝状にはこう記されている。「世界的に名高いアメリカ・神韻芸術団が、文化芸術の都である大邱寿城（スソン）アートセンターにおいて、最高レベルの芸術公演を通じて、大邱市民に失われつつある伝統文化の貴重な価値を深く認識させてくださったことに、心より感謝申し上げます」

　「神韻芸術団が今後も伝統文化の公演を通じて、現代の人々に感動と希望のメッセージを伝え続けてくださることを心より願っております。ここに、神韻芸術団の限りないご発展と、末永く続く栄光をお祈り申し上げます」

　著名作家「神韻は心を浄化してくれる真の芸術の傑作である」

5月10日午後、果川市で神韻公演を鑑賞した作家で時事評論家・社会運動家の李英姫さん

　「舞踊は身体で表現する芸術ですが、今日は魂が浄化されるような感覚を味わいました」と、著名な作家であり、時事評論家・社会運動家でもある李英姫（イ・ヨンヒ）さんは、初めて神韻を鑑賞した後、このように語った。李さんは「公演では中国の伝統文化や古典舞踊、そしてさまざまな歴史的時代の姿が描かれており、舞踊の動きはまるで雲の上を漂っているかのようで、うっとりと心を奪われました」と話した。

　彼女は感嘆して「音楽は本当に完璧で、まるでCDを聴いているかのように澄んでいて正確でした。あまりに美しくて、本当に生演奏しているのかどうかを思わずずっと見てしまったほどです。音楽と舞台の演出が完全に一体となっていて、まったく隙がありませんでした。これほど優れた交響楽団と卓越した舞踊、そして素晴らしい演目が融合し、まさに総合芸術の舞台が創り上げられていました。私は声を大にして言いたいです、本物の芸術作品を鑑賞しました」と述べた。

　「今日は神韻の韓国での最後の公演で、私にとって特別に深い意味がありました」と話す李さんは、「ここ数カ月の韓国の政治的な雰囲気に疲れてしまい、私自身もかなり疲労していました。しかし今日の公演で心が浄化されたように感じました。一緒に来た友人も、この公演は素晴らしかったと言ってくれて、私が紹介したことに感謝していました」と話した。彼女は来年の新しい公演内容を楽しみにしているという。

　法律事務所代表「神韻は共産主義以前の伝統文化を復興しており、極めて貴重である」

５月９日夜、果川市で神韻を鑑賞した黄金法律事務所の代表弁護士・朴柱玹氏（写真：新唐人テレビ）

　「神韻芸術団は中国の伝統文化の復興に努めており、私たちの心の奥底にある久しく忘れていた渇望を呼び覚ましてくれます。それに深く感動しました」と話す法律事務所代表の朴柱玹（パク・ジュヒョン）氏は、「私はずっと中国を、とくにその文化と歴史をとても愛してきました。しかし近年、現代の中国では伝統文化が共産党によって深刻に破壊されていることに気づき始めています」と話した。

　朴氏は「共産党は文化大革命などの運動を通じて、中国の歴史や深層意識を抹殺してしまいました。神韻の公演は、共産主義以前の中国の伝統文化を復興させるものであり、とても貴重です」「このような公演が韓国だけでなく、世界中に広く伝わり、私が愛してやまない中国文化の姿を人々が再び目にし、心の奥底にある共鳴を呼び覚ますことを願っています」と語った。

　朴氏は、韓国保守主義連盟KCPACの代表、韓国国税庁国税公務員教育院の教授、韓国国会副議長の法律秘書なども務めており、彼のSNSチャンネルにはおよそ14万人のフォロワーがいるという。

　牧師「神韻は思想と心を平静にしてくれる」

５月９日、果川市で神韻を鑑賞した韓国ソウル市教会総連合会運営委員会事務局長で、牧師の朴源泳氏（写真：大紀元）

　「（神韻が）伝える内包は、人の思想と心を平静にし、とても深みと芸術性にあふれた素晴らしい公演です」と考える牧師の朴源泳（パク・ウォニョン）氏は、「神韻は世界を驚かせる文化と芸術の祭典であり、８つの芸術団が世界各地で巡回公演を行い、数え切れないほどの観客を感動させています」と述べた。

　「本当に圧倒されました」と話す朴氏は、「音楽であれ衣装であれ、他の公演では見ることのできないものです。色彩の使い方、生伴奏の交響楽団、音楽の旋律、ひとつひとつの細部がこれまでにない感動と和やかさを感じさせてくれます。もし日常生活でもこんな音楽を頻繁に聴けたら、どんなに素晴らしいだろうと思わずにはいられませんでした」と述べた。

　「この公演で最も衝撃的だったのは、人権侵害の問題です。例えば生体臓器収奪や、学習者が受けている弾圧です」と朴氏は話した。彼は「修煉によって健康を改善するのは、私たちが普段身体を鍛えるのと同じことです。しかし、修煉者はタバコも酒もやらないのに、迫害を受け、さらには生体から臓器を収奪されていると言われています。その数は非常に多いそうです。今や中国は世界の臓器提供の主要な供給源となっており、このような迫害と悲しい現状は本当に心が痛みます」と話した。

　研究所所長「神韻は神のみが創り出せる作品である」

5月7日午後、春川市で神韻公演を鑑賞した沈伯鋼氏（写真：大紀元）

　「これは現代中国以前の本当の中国を世界に示すことができる、唯一の作品です」と、韓国民族文化研究所所長、歴史学博士の沈伯鋼（シム・ベガン）氏は感嘆した。同氏は「神韻は、五千年にわたる東洋文化の精髄をわずか2時間で凝縮して見せてくれる、真に世界レベルの作品です。東洋文化と現代映像技術の絶妙な融合は、修行を積んだ人間、あるいは神でなければ創り出せないのです」と述べた。

　沈氏は「現代は物質文明が発達している一方で、人々が精神文化を体験する機会はほとんどなくなっています。たとえハイテクの時代に生きていて身体的には快適であっても、心の中は本当の意味で穏やかとは言えません。しかし、この作品を通して表現された東洋の精神文化の精髄に触れることで、その価値を感じ取ることができ、現代人の生活がより豊かになるのです」と語った。

　舞踊振付師「美の象徴、光明と希望を伝えている」と神韻を称賛

5月7日午後、春川市で神韻公演を鑑賞した韓国の舞踊振付師・全綿実さん（写真：大紀元）

　「神韻は光明と希望を伝えており、それ自体が美の象徴です」と神韻公演を鑑賞した舞踊振付師・全綿実（チョン・グムシル）さんは語った。彼女は「神韻は人々の想像力を刺激するだけでなく、未来への希望と前向きなメッセージを観客に与えてくれます」と述べた。

　全さんは「神韻のアーテストの実力は本当に素晴らしいです。技術的な面では、宙返りやジャンプなどの動作がまさに世界レベルの水準に達しており、ずっとこの公演を自分の目で見てみたいと思っていました。私は同じ分野で働く者として、この公演は単に物語性があるだけでなく、時事的な要素やメッセージ性も含まれていて、とても教育的な意味も持っていると感じました。アーテストの表現力や物語の展開、どれを取ってもとても完成度が高く、衣装や振付を含めた全体の構成にも深く感動しました」と話した。

　彼女は「心から願っています。私たち舞踊界の後輩たち、そしてすべての芸術に携わる人々に、ぜひ一度はこの公演を観てほしいです」と勧めた。

　有名ユーチューバー「中国の希望が見えた」

5月9日夜、果川市で神韻を鑑賞した28万人のフォロワーを持つ韓国の有名ユーチューバー金鉉深氏（写真：大紀元）

　「ご尽力くださったすべてのアーティストの皆さんに心から感謝します！　あなた方がいてくださるおかげで、私は希望を見ました。中国にはまだ希望があると感じました」と、有名ユーチューバー金鉉深（キム・ヒョンシム）氏は深く感動して語った。彼は「心の中は感謝の気持ちでいっぱいですが、同時に怒りも感じています」と話した。

　金氏は「これほど善良な中国の人々を見て、本当に感動しました。中国には今でも心優しく、尊敬に値する人たちがたくさんいるのだと感じました」と話す。彼は「私が本当に怒りを感じるのは、中国共産党がメディア界と宗教界を完全に汚染し、資金を投入して宗教界を利用し、こうした善良な中国人たちの宗教の自由を逆に弾圧していることです。他の宗教の名を使って、一部の人々を扇動し、これら自由で善良な中国人による公演を妨害させているのです」と語った。

　幸いなことに、神韻は今回も中共政府からの妨害を乗り越え、韓国での公演を無事に開催することができた。

　今年で神韻芸術団が韓国を訪れるのは17回目となる。しかし、在韓中国大使館は江原大学に圧力をかけ、同大学は2025年4月16日、神韻公演の主催者に対して正式に会場使用許可を取り消す通知を送った。これに対し、4月30日午後、韓国春川地裁は判決を下し、江原大学による神韻公演会場の取り消し行為は違法であると認定した。その結果、神韻の韓国公演は最終的に無事開催されることとなった。

　神韻の世界巡回公演の詳細についてはこちら https://shenyun.org