　【明慧日本2025年5月30日】広東省掲陽市（けいようし）在住の法輪功学習者・楊映鵬さん（男性）、温粉華さん（60代女性）は、法輪功を実践していたため2024年7月25日、当局に不当に連行された後、拘置所に不当拘禁された。当局は楊さん夫婦はそれぞれ不当判決を言い渡された。楊さんは懲役5年の不当判決と２万元（約40万円）の罰金を受け、温さんは懲役5年6カ月の不当判決と２万元の罰金を受けた。明慧ネットによってこの情報が確認された。この記事の執筆時点で起訴、裁判、判決の詳細は明らかではない。

　法輪功（ファールンゴン）は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。楊さん夫婦は1998年に法輪功を学び始め、すぐに健康を取り戻した。特に楊さんは、頭部外傷による頻繁な片頭痛に悩まされることがなくなった。鉄鋼業を営む楊さんと妻は、法輪功の真・善・忍の教えを実践することで、より良い人間になろうと努めた。かつて数千元もの過払い金を受け取ったことがあり、そのことに気付くとすぐに返還した。

　事件の経緯

　温さんは2024年7月25日午前1時過ぎ、棉湖鎮派出所の警官に連行された。同日の昼間、20人以上の警官が温さんの自宅を家宅捜索し、楊さんを連行するとともに、法輪功に関する資料2箱を押収した。関係者によると、今回の連行は、温さんが配達員に法輪功に関するメッセージを刻んだお守りを渡したと通報されたことがきっかけだった。

　その後、温さんは、掲東拘置所に拘禁されており、楊さんは掲西拘置所に拘禁されている。

　過去に受けた迫害

　信仰のため、楊さん夫妻は何度も不当連行された。2000年6月、温さんは2年間の強制労働を命じられた。拘禁中、温さんは残酷な拷問を受けた。

　2002年11月前後、温さんは県の拘置所に1カ月不当拘禁された。

　2004年6月24日、温さんは再び不当連行されたが、翌日釈放された。

　2005年5月30日の連行後、温さんは洗脳班に連行された。温さんは死に瀕するまで虐待され、2005年7月17日に自宅に送還された。楊さんは、温さんの目が閉じたままで動くことができないことに気づいた。温さんの手首と手の甲には注射針の跡があった。楊さんは、妻が拘留中に有毒薬物を注射されたのではないかと疑った。温さんの足には無数の傷があり、中には血が滲んでいるものもあった。楊さんは4人の幼い子供たちの世話に加え、温さんの世話を細心の注意を払った。約3カ月後、温さんは法輪功の五式の動作を練習し、李洪志先生の録音版の講義を聞くことで回復した。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）