　【明慧日本2025年5月31日】重慶市永川区に住む73歳の法輪功学習者（以下、学習者）の代先明さんは、中国共産党（以下、中共）の長期にわたる残酷な迫害を受け、今年4月19日に無念の死を遂げた。代先明さんは生前、中共によって何度も連行され、拘束され、4度にわたり不当に労働教養と刑罰を科され、合計で8年2カ月に及んだ。

　代先明さんは1952年3月7日に生まれた。以前は喫煙や飲酒に加え、長年にわたりギャンブルにふけり、気性が荒く、しばしば離婚騒ぎを起こしては家庭内で絶えず喧嘩が絶えなかった。また、複数の病気に悩まされ、気管支炎やリウマチの痛み、痙攣するほどの苦痛が頻発し、ひと月に何度も再発して、生きているのがつらいほどの状態だった。

　1997年9月、代さんは法輪功の修煉を始めた。わずか1カ月も経たないうちに、全身が軽く感じられるようになり、気管支炎も消え、リウマチも治り、痛みや痙攣もなくなり、体の病気はすべて跡形もなく消えた。それ以来、代さんはまるで別人のように変わり、真・善・忍の基準に従って自分を律するようになり、以前のすべての悪習を完全に断った。家庭は和やかになり、親に対しても孝行するようになり、家族全員が彼の変化を心から喜んだ。

　1999年7月20日に法輪功が迫害され始めて以降も、代さんは修煉を続けた。このため、永川の「610弁公室」や西大街派出所による長期的な迫害を受けた。2000年から2003年にかけて4回連行され、逃亡生活を余儀なくされた。2005年3月13日には、栄昌で借りていた住居で栄昌の「610弁公室」の警官に連行され、栄昌の留置場に監禁され、さまざまな名目で拷問を受けたうえ、不当に懲役4年6カ月の判決を下され、永川刑務所でさらに拷問を受けた。

　その後も、代さんは何度も連行され迫害を受けた。2011年4月には父親が亡くなった際、葬儀場で連行され、労働教養を科された。

　中共が法輪功への迫害を始めた後、代先明さんは何度も中共の関係者による嫌がらせや連行を受け、留置場や洗脳班、労働教養所に繰り返し拘禁された。

　代先明さんが中共から受けた迫害の概要

　1999年7月20日に中共が法輪功への迫害を開始した後、代さんは法輪大法の修煉を続けたため、何度も中共の関係者に連行・拘束された。これまでに1年間の不当な労働教養、さらに3回にわたる不当な判決で合計8年2カ月の刑罰を科された。

　2000年から2003年にかけて、代さんは4回にわたって警官に連行され拘束された。その後、迫害を避けるため逃亡生活を余儀なくされた。2000年初頭のある日、代さんは西大街派出所の警官に連行され、薬物依存治療施設に1カ月以上にわたり不当に拘束され、拷問を受けた。

　2000年10月、代さんは親戚の家で食事をしている最中に、突然押し入ってきた西大街派出所の警官らに連行された。その後、洗脳班に連行され、1カ月以上にわたり迫害を受けた。

　2001年10月、代さんは再び西大街派出所の警官により永紅工場の洗脳班に連行され、1カ月以上にわたり迫害を受けた。

　2002年1月20日、代さんが家族と一緒に食卓を囲み食事を取ろうとしていた際、西大街派出所の警官らが再び押し入り、代さんを連行した。その後も何度も自宅に押し入り、写真や証明書を要求した。代さんは5日間不当に拘束された後に解放された。その後、代さんはやむを得ず家を離れ、逃亡生活を余儀なくされた。

　2005年3月13日、代さんは栄昌県の賃貸住居で「610弁公室」の警官らに連行された。その後、栄昌県の留置場や重慶市沙坪垻区の井口洗脳班に不当に拘束され、期間中さまざまな拷問と洗脳の迫害を受けた。代さんの手足は腫れ上がり、腕は脚のように太くなり、全身が変形するほどの苦しみを受けた。その後、栄昌県裁判所によって4年6カ月の不当な判決を下され、2006年1月26日に永川刑務所へ移送され、さらなる迫害を受けた。

　2011年4月9日、代さんは火葬場で父親の葬儀の支払いに真相を伝える紙幣を使用したため、誰かに密告され、警官に連行されて家宅捜索を受けた。その後、1年間の違法な労働教養を科された。2012年9月7日の午前中、代さんは永川動物園で神韻のDVDを配布していた際、再び密告され、衛星湖派出所に連行された。その夜、永川留置場に送致され、15日間の不当に拘束された。

　2012年11月5日、代さんは萱花派出所の警官や張家坡居委会の関係者によって自宅に押し入られ、永川黄瓜山梨花寨農家楽の洗脳班に連行された。25日間にわたり迫害を受けた後、同年11月30日に自宅に戻った。2016年7月2日の昼、代さんは永川区興隆湖の交差点で真相を伝えるステッカーを貼っていたところ、警備員に尾行され、警官に連行された。永川区の留置場に拘束された後、同年10月11日に永川区裁判所で不当な裁判を受け、1年2カ月の違法な判決を下された。2017年1月、代さんは永川刑務所に送致され、さらなる迫害を受けた。

　2020年9月、永川区社会保障局は代さんの退職金を不当に差し押さえ始めた。毎月700元が差し引かれ、生活費として500元しか残されなかった。2021年には75元が調整され、合計で575元となったが、2022年には永川区社会保障事務センターが代先明さんのわずかな年金570元をも完全に剥奪した。2022年1月5日の夜9時過ぎ、代さんは萱花派出所の警官に騙されて派出所に連れて行かれた後、永川区の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の警官に連行された。彼は永川区留置場に拘束され、その後秘密裏に裁判所で不当な裁判を受け、2年6カ月の判決を下された。2023年4月27日、代さんは永川区陳食鎮に新設された刑務所の第10監区（厳重管理区域）に送致され、さらなる迫害を受けた。

　代さんは刑務所に送致されてわずか10日ほどで命の危険に晒され、病院に搬送され緊急治療を受けた。妻の許克勤さんは9回にわたって面会を求めたが、すべて当局に拒否された。許克勤さんによれば、代さんは連行される前は健康で薬を必要とすることもなかった。しかし、迫害の結果、重度の糖尿病を患い、病院に入院させられ、毎日2回の注射を強制された。

　代さんは不当な刑罰を終えたとき、身体は深刻なダメージを受けた。そして不幸にも、今年4月19日、重慶市第二病院で冤罪を抱えたままこの世を去り、享年73歳だった。

　上記は、代さんが中共による迫害を受けた事実の一部にすぎない。この長い年月の間、代先明さんと妻の許克勤さん一家は、中共の関係者による自宅への嫌がらせ、家宅捜索、連行を何度も受け、その回数は数え切れないほどであった。