　【明慧日本2025年5月31日】貴州第一女子刑務所四監区は、法輪功学習者（以下、学習者）を拘禁する黒い巣窟である。中共が法輪功を迫害してきた20年以上の間、この監区では学習者に対し、さまざまな迫害の手段が行われてきた。ここでは学習者への扱いが他の受刑者より非常に厳しく、独房に一人の学習者が拘禁され、他の受刑者に監視させ、さらに「教育担当」と呼ばれる者が数人つけられる。学習者は生活面でも徹底的に管理されている。この監区は「刑務所の中の刑務所」とも呼ばれる。

　そこで、不当に拘禁されている学習者は、最も短い場合でも3～5年の判決を受け、長い場合は8～10年、さらには10年以上の刑期が科される。学習者は生活必需品を手に入れるのは極めて困難である。食べ物を買うことは許されず、わずかな量のトイレットペーパーと洗剤しか支給されない。学習用品は自分で購入しなければならない。中にはトイレットペーパーがなくなり、用を足した後、水で洗うしかない者もいる。「教育担当」となる者は一定の教育レベルが求められ、家族から金銭的支援を受けられる者である。まず彼らに、邪党が法輪功を妖魔化する宣伝資料を学ばせ、法輪功を憎むように仕向ける。警官らは一方的な話しか聞かず、真実を知ることなく、上司の監督を受け、また監視もされている。

　学習者たちは毎日、強制的にいわゆる「学習」をさせられている。小さなプラスチックの椅子に座り、ひとつの独房で向かい合わせに2列に並んで座る。教育担当が批判的な文章を読んだり、ビデオを見せたりし、さらに自分の感想を書くように求める。感想を書かなかったり、罪を認めなかったり、転向しなかったりした学習者には、教育担当が「生きているのが地獄のようにさせてやる」と言うこともある。悪人らがよく使う手段は、いわゆる「学習」を強化すること。昼間も誰かが監視して学習させ、居眠りをさせない。夜は、11時か12時まで学習させられ、その後でようやく眠ることが許される。わずかな休息時間に、教育担当がトイレに行く時に立ち上がると、必ず大きな音で皆を起こしている。目的は、学習者たちに順調に休憩時間を取らせなくすることである。また、日曜日や年末年始も学習（残酷な洗脳）しなければならない。

　生活面では、トイレに行く際には「教育担当」に連れて行ってもらわなければならない。ひとりで動くことができず、教育担当はわざと難癖をつけることがある。中には、法輪功を悪口で罵ることを要求し、そうしなければトイレに連れて行かない者もいる。協力しない多くの学習者は、虐待を受けることになる。中には、トイレに行かせてもらえず、「お前を死なせてやる」と言われることもある。例えば、張輝さんはトイレに行けず、断食を強いられ、身体的・精神的な傷害を受けたが、刑務所の警官は教育担当に対して何の責任も問わなかった。

　長期間にわたり罪を認めず、「転向」しない学習者には、入浴を許さず、洗面もほとんど許さない。悪人らは「身体が臭くなるまで放っておく」と言い放つ。中には1年にわずか2、3回しか入浴できない者もいる。また、しばしば極めて少量の食事（いわゆる「幼児の食事」）しか与えられず、一度の食事でほんの少しのご飯だけが配られる。これが数日続けば、体力を失い、めまいを感じる者が続出する。長期間にわたるいわゆる「学習」の強制は、特に夏になるとさらに過酷になる。薄いズボンを穿いて小さなプラスチックの椅子に座り続けるのは非常につらく、中には臀部がただれてしまう者もいる。毎日薬を塗りガーゼ交換しなければならない人もいる。それは拷問ではないが、拷問よりもひどいものである。

　多くの学習者は、「天安門焼身事件」の映像が改ざんされたと指摘している。当時、中央テレビが全世界に放送した際、劉思影が気管切開後に女性記者のインタビューを受け、記者の質問に対して力強く答え、さらには大声で歌を歌う様子が映されていた。しかし、現在この映像はカットされ、劉思影が話す際に看護師が手で気管を支えているシーンに差し替えられている（医療の専門家によれば、こうしないと話すことは不可能だという）。刑務所の警官は繰り返し、学習に使用しているすべての資料は国家が発行したものであり、信じるべきだと強調している。

　さらに長期間転向しない学習者は、照りつける太陽の下で隊列訓練をさせられる。これは直射日光の下での晒し上げと同じ意味を持つ。例えば、学習者の賀関傑さんは、顔の皮膚が一層剥がれるほど日焼けして、張輝さんは2カ月間も隊列訓練を強制された。教育担当も同じく日焼けし、法輪功に対する憎悪をさらに強め、学習者への嫌がらせを悪化させた。なぜなら、訓練時には教育担当も付き添い、一緒に走ったり歩いたりするためである。張輝さんは、指示に従わなかったため、数人の教育担当に引きずられて歩かされ、衣服が破れるまで引きずられた。その後、狭い部屋に閉じ込められ、強制的に洗脳を受けさせられた。

　第四監区には奇妙な現象がある。例えば、どの独房で学習者が指示に従わず抵抗した場合、警官や教育担当がその者を『片付ける』ために出向く。この際、叫び声が聞こえるため、すべての独房の扉をしっかりと閉め、テレビをつけて音量を大きくすることが義務付けられる。こうして、外で何が起こっているのかを聞いたり見たりすることはできなくなる。また、刑務所内で『法輪大法は素晴らしい』と一言発するだけで、悪人らには反逆的なスローガンと見なされる。例えば、張輝さんは、『法輪大法は素晴らしい』と叫んだことで教育担当に殴られ、さらに雑巾や靴下を口に押し込まれる虐待を受けた。

　新たに拘禁された際には、頻繁にサインを求められる。サインを拒否すると、教育担当が力ずくで押さえつけ、強制的にサインさせる。張輝さんは長期間転向を拒否したため、数人の教育担当に押さえつけられ、『批判書』を書くよう強要された。

　刑務所では繰り返し、『ここで転向しなければ帰宅は許されない。釈放日にはそのまま司法当局に引き渡され、法制教育班に送られる。さらに、毎月数十元の費用を自己負担しなければならない』と脅される。また、教育担当は師父の名前を小さな椅子に書き、学習者にそれに座ることを強要する。拒否すれば、師父を侮辱し、大声で学習者を罵倒する。座らされる際には、手を足の上に置いて動かず、目は前方を向くように命じられる。さらに、果物が配られる際、学習者は自分が罪人であると認めなければ果物を与えないという差別的な対応が取られる。

　学習者の馬永菊さん（60代）は転向を拒否し続けたため、毎日深夜12時に就寝しても1時間ごとに起こされる虐待を受け、それがいわゆる『転向』まで続けられた。また、拘禁された際には行動規範を暗記するよう強要されたが、拒否した場合、昼間に他の者が休む時間に立たされる罰を受ける。

　学習者の劉小月さん（70代）は威寧出身で、二度の収監を経験した。2024年5月に帰宅したが、拘禁中は「汚い」と教育担当に罵られた。熱湯を使う際、各自一つずつのコップが与えられるが、彼女のコップが他の者と一緒に置かれるのを禁じられ、教育担当が彼女に水を飲むことを拒否するため、彼女は涙を流していたという。

　胡錦芬さんも教育担当に日々虐待され、罵られ、いじめられていた。彼女は最低生活保障を受けながら、廃品拾いをして生計を立てていた。誰も彼女を訪ねて来なかった。警備員たちは胡さんをしばしば立たせたまま、動くことを禁じるなどの嫌がらせを行っていたという。彼女は今、家に帰っているが、常に監視役にいじめられている状況だった。