文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年6月2日】私は2009年に大法の修煉を始めました。当時の私は十数年前に左脳を負傷し、ずっと廃人のように正常に働くことができませんでした。娘が嫁いだ後、彼女の姑が法輪大法を修煉していたことで、法との縁がつながりました。私は師父に対して、心の底から、何よりも深い感謝の気持ちを伝えたいのですが、学歴が低く文字ではうまく表現できません。そのため、口頭でお話しして、それを同修の方に文章にまとめてもらいました。

　突然の災難で、廃人になった

　私は農民で、若い頃は大型トラックの運転で生計を立てていました。結婚適齢期になり、妻を迎え、ささやかな家庭を持ちました。最初のころ、私たち夫婦は温かく幸せな日々を過ごしていました。ところが娘が生まれた後、妻の性格は一変し、怒りっぽくなって私への態度も以前のように優しくなくなり、毎日ふさぎ込むようになりました。病院で診てもらったところ、産後うつと診断されました。

　妻の病気は根本的に治らず、十数年もの間ずるずる続き、良くなるどころかどんどん悪化していき、まるで精神病のようになってしまいました。私は毎日外で運送の仕事をしていて、すでに疲れ切っていました。そんな中、妻は私が浮気をしているのではないかと疑い始めました。一生懸命に説明しましたが、彼女はまったく聞く耳を持たず、どうせ一時的なことだと思い、あまり深刻に受け止めていませんでした。

　1993年の秋のある晩、私は眠っている最中に激しい痛みで目を覚ましました。目を開けると、反射的に頭を手で押さえました。すると、自分の頭や顔が血まみれになっているのに気づいたのです。私は枕カバーを頭に当て、出血を抑えました。すると、妻が手に斧を持ち立っているのが目に入りました。斧の刃には血がべっとりとついて、床にも血が広がっていました。

　私は呆然としました。妻は私を斧で襲ったあと、自分でも恐ろしくなったのか、すぐに外へ飛び出して人を呼びに行きました。家族が駆けつけ、私はすぐに県の病院へ運ばれ、緊急手術を受けました。同時に警察にも通報され、妻は連行されて拘留所に入れられました。

　頭の左側がひどく斧で切られ、頭蓋骨まで露出していました。傷口は大きくて深く、縫合するのも困難でした。最終的に医師は一部の神経を処置し死なせることで、なんとか縫い合わせることができました。こうして、ようやくの思いで手術を終え、1カ月以上たってから退院することができました。

　医師たちの懸命な救命処置のおかげで命は助かりましたが、重い後遺症が残ってしまいました。右手と右足がうまく動かず、まるで半身不随のような状態になってしまったのです。もうトラックの運転はできず、草取りで鎌を持つことさえできません。食事のときも箸が握れず、毎日薬を飲み注射を打つ生活で、症状は悪化する一方でした。まだ40歳にもならない私は、すでに完全に廃人のような状態になっていたのです。

　退院後、私は妻を拘留所に迎えに行きました。彼女はもともと感情を表に出すタイプではありませんが、その様子から、私に深く申し訳なく思っていることが伝わってきました。私も彼女に対し情がありますし、娘はまだ10代で、母親なしではやっていけません。しかし、腹立たしかったのは、妻の実家がこの件に対し何の反応も示さなかったことです。そもそも、妻の母親が彼女の前で私の浮気を疑うようなことを何度もつぶやいていなければ、こんなことは起こらなかったかもしれません。

　こうして、私たちは何とか一緒に暮らし続け、1年ほど過ぎました。しかし、心の中にできた深い傷は消えることなく、以前のようには生活を続けられませんでした。自分自身と娘の安全を考え、私たちは最終的に別れる決断をしました。

　私は半身不自由で働くこともできず、毎日の生活はとても苦しく、困難の連続でした。娘を母に預け、自分は川に入って魚やエビを捕り、生計を立てていました。その後はカエルを飼ったり、商人の店番をしたり、山に登り高麗人参の番をするなどして、ようやく家族が食べていけるようになりました。娘を育て上げるまでには、本当に数えきれないほどの苦労がありました。その大変さは、自分しか分からないのです。

　幸いにも大法と出会い、健康を取り戻した

　娘は結婚し、良い義母に恵まれました。義母は法輪大法の修煉者でした。娘は便秘や静脈瘤に悩まされていました。義母は娘に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と念じるよう教えました。娘がその通りに念じてみたところ、便秘も静脈瘤もすっかり治ってしまいました。まもなく、娘も法輪大法の修煉を始めるようになりました。

　娘とその義母は、毎週学法グループに通い、法を学んでいました。私は冬の農閑期になると娘の家に滞在し、孫を連れて一緒に学法に同行しました。私の役目は、そばで子守りをすることでした。学法を終えると共に帰宅するのです。それは2009年のある日のことでした。いつものように私たちは学法グループに行きました。すると、ある大法弟子が私に「あなたは毎日そばで聞いているだけでなく、ご自分でも学んでみたらどうですか？」と言ったのです。私も確かにそうだと思い、学法を始めることにしました。私は学があまりなく、本には読めない字がたくさんありましたが、同修たちは根気強く、一文字一文字ていねいに教えてくれました。

　修煉を始めたばかりの頃、私はすぐにタバコとお酒をきっぱりとやめました。それ以来、一錠の薬も飲むことはなかったのです。家の近くには同修がほとんどいなかったうえ、修煉を始めたばかりのため、心性や悟性も高まっておらず、修煉の中で直面する多くの分からないことを聞く相手もいませんでした。そのため、学法グループに参加することは私にとって非常に重要だったのです。私は、毎週一度、バイクに乗って娘の家の近くにある学法グループへ通い、法を学びました。往復で70キロ以上の道のりを、風雨に関係なく欠かさず通い続けました。

　学法の過程で体に不調が現れたとき、師父が私の身体を浄化してくださっているのだと分かっているため、心の中で病気だとはまったく思いませんでした。学法グループの同修と交流する時、私は難しい理論などは話せませんでしたが、はっきりしていたのはただ一つ、「師父の言われることを聞けばそれでいい。他のことは重要ではない」ということでした。1年も経たないうちに、私は自分で大法の書籍を読めるようになりました。

　法輪大法を修煉して約2年が経った頃、頭部のケガによる後遺症がすっかり治り、手足も自由に動くようになって、何をするにも支障がなくなりました。神奇な大法のおかげで、私の身体は元の健康な状態に戻りました。師父は私に健康な身体と新たな生命を与えてくださいました。私は大法から恩恵を受け、師父と大法を心から信じています。

　危機に直面したとき、師父が救ってくださった

　ある秋の夕方、学法グループで法の学習を終えた私は、バイクに乗って家へ向かっていました。あたりは暗く、街灯もほとんどなく、気づかないうちに道端の用水路に落ちてしまったのです。その溝はとても深く、水がいっぱいで、自力で這い上がるのはほとんど不可能な状態でした。でも、私は修煉者には常に師父のご加護があると分かっていたので、「師父！」と一声叫びました。すると、気がつけば人もバイクもそろって元の道路の上にしっかりと立っていたのです。どうやって上がったのか、私にはまったく分かりませんでした。

　あまりにも不思議で、私は感動のあまり涙があふれました。師父が助けてくださったのです。まさに師父が『轉法輪』の中でおっしゃっている通りのことが起きたのです。「本当に正道によって修煉すれば、誰もあなたを勝手に傷つけたりすることはできません。それにわたしの法身に守られているので、何の危険も起こらないのです」

　また別の年の秋、天気は乾燥して、風も強く、私は弟と弟の奥さん、それに村の住民である張さんと一緒にトウモロコシの収穫をしていました。みんなそれぞれの作業に忙しく取り組んでいました。少し離れたところの大きな下り坂で、村民の趙さんがトウモロコシの茎を燃やしていました。ところが、火が張さんのトウモロコシ畑に燃え移ってしまったのです。風にあおられて火はどんどん勢いを増し、今にも私たちの畑に燃え広がろうとしていました。

　このままでは広大なトウモロコシ畑がすべて焼けてしまい、今年一年の苦労が水の泡になってしまいます。彼らは急いで、トウモロコシの茎を使い、火を叩き消そうとしました。しかし、こんな大火をとても消せないと思い、とっさに大声で「法輪大法は素晴らしい！　法輪大法は素晴らしい！」と叫びました。ちょうどそのとき、風が突然ぴったりと止まり、火の勢いもなくなったかのように、燃え広がらなくなったのです。私たちはあっという間に火を消し止めることができました。私はすぐに分かりました。師父が私たちとトウモロコシ畑を守ってくださいました。

　村の人たちもみんな、大法の不思議さを目の当たりにし、法輪大法の素晴らしさを知っています。

　毎日が充実し、とても幸せ

　大法は私を救ってくださいました。この大法の素晴らしさを村の人たちにも伝えたいと思っています。農作業の暇な時には、出会った人に、自分自身の体験を通して、その素晴らしさと不思議を伝えているのです。村の人たちは、私が以前どんな状態だったかをよく知っています。そんな私が大法を修煉して健康を取り戻し、心も穏やかになった姿を見て、みんな「大法は本当に素晴らしい」と言ってくれ多くの人が、三退しました。

　時間があるときは、真相資料を配りに行きます。ある晩、資料を配る途中で、うっかり足をくじいてしまいました。かなりひどくて、数歩歩いただけで激しく痛みました。袋の中にある、多くて重い真相資料を見ながら、「どんな状況でも、最後まで配りきらなければ」と心に決めました。私は片足を引きずりながら痛みに耐え、「法輪大法は素晴らしい」と心の中で繰り返し念じつつ、一冊一冊の真相冊子を各家に配っていきました。一つの村を配り終えると、さらに次の村へと向かいました。夜明けまでずっと資料を配り続け、ついにすべての真相資料を配り終えました。五つの村すべてに行き渡らせることができたのです。私は嬉しくて家へ向かって歩き出しました。気がつけば足の痛みを忘れ、たしかにもう痛くないのです。

　私は、かつて脳の損傷で体の片側が不自由になり、働くこともできない「役立たず」な人間でした。そんな私が今、健康で穏やかに生きていられるのは、慈悲深く偉大な師父の恩恵のおかげです。師父が私に新たな命を授けてくださいました。今、私は毎日学法と煉功をし、返本帰真の道を歩んでいます。毎日が充実して幸せに満ちており、心の中は師父への感謝の気持ちでいっぱいです。