　【明慧日本2025年6月4日】吉林省吉林市在住の法輪功学習者・姚燕さん（女性）は、法輪功を実践したとして3月頃、当局に懲役1年6カ月の不当判決を宣告された。この記事の執筆時点で起訴、裁判、判決の詳細は明らかになっていない。姚さんは現在、吉林省長春女子刑務所に拘禁されいる。法輪功（ファールンゴン）は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

　事件の経緯

　姚さんは2023年4月25日、住宅街で法輪功迫害の事実に関する資料を配布していたとして通報を受け、連行された。長春路派出所の警官らは姚さんを致和派出所に引き渡し、致和派出所は翌日、姚さんの自宅を家宅捜索し、身分証明書、ペンダント数個、15元（およそ300円）真相が書かれた紙幣、そしてコピー用紙一箱を押収した。その日の午後、警察は姚さんに保釈書への署名を命じた。姚さんは署名を拒否したが、それでも保釈された。

　4月29日、姚さんが身分証明書の返還を求めて致和派出所を訪れたところ、警察は姚さんの身分証明書を返却した。

　5月18日、長春路派出所の警官2人が姚さんを船営区検察庁に連行した。姚さんは午後5時頃に帰宅させられた。さらなる迫害を避けるため、姚さんは身を潜めた。

　7月に警察は姚さんが指名手配リストに載せられたことを姚さんの家族に通知した。

　2024年4月17日午後7時過ぎ、船営区警察の警官3人が姚さんの自宅を訪れた。夫と息子はドアを開けようとしなかった。約30分後、警察は鍵屋を呼び、押し入ろうとした。3人目の警官は私服を着ていた。１人の警官は警察手帳を提示したが、他の2人は提示しなかった。彼らは姚さんの居場所を尋ねた。姚さんの夫は、姚さんは1カ月も家に帰っていないと答えた。警官は姚さんの息子の個人用携帯電話を調べ、さらに仕事用の携帯電話も見せろと要求した。姚さんの息子は、仕事用の携帯電話は店にあると言った。

　3人の警官はベッドの下や靴棚など、家の隅々まで捜索した。警官は、姚さんの息子が居場所を明かさなければ刑務所送りにすると脅した。警官は姚さんの息子に、オンラインの指名手配リストに掲載されている姚さんの情報を示し、どこで逮捕されてもおかしくないと告げた。

　姚さんの夫は、法を遵守する市民への嫌がらせとして警察を非難した。その後まもなく、警官は上司から30分後に撤退できるという通知を受けたと述べた。警官らは立ち去る前に、彼らは姚さんの夫に、鍵屋が家のドアの鍵を交換したと伝えた。新しい鍵のコピーを保管しているかどうかは明かさなかった。

　9月8日の朝、姚さんは昌邑区警察の警官によって再び拘束され、翌日には吉林市拘置所に移送された。姚さんの家族はつい最近になって姚さんが懲役1年6カ月の不当判決を受けたことを知った。姚さんに関する詳しい状況はまだ調査中である。