　【明慧日本2025年6月4日】遼寧省朝陽市在住の法輪功学習者（以下、学習者）・王立英さん（女性）は、法輪功を実践したとして5月9日、凌源市で不当に連行された（拘禁場所は不明）。法輪功（ファールンゴン）は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

　事件の経緯

　2023年3月6日に、王さんは夫の心臓手術に付き添い、北京へ向かっていた。王さんは夫と共に建平県高速鉄道駅のセキュリティチェックを通過した際に、不当に連行された。王さんの夫は突然の連行に恐怖を感じ、心臓病が再発した。王さんの夫は病院に緊急搬送された。警官は王さんを朝陽市拘置所に連行した。そして、王さんは2023年3月17日にようやく保釈された。

　建平県検察庁は2024年4月17日、王さんをいわゆる「カルト組織を利用して法執行を弱体化させた」として起訴した。

　地元には法輪功を弁護する勇気のある弁護士がいなかったため、王さんは弁護士ではない友人を弁護人に任命した。友人は2024年6月17日、建平県裁判所に弁護願を提出した。しかし、裁判官・張傑は、願書に数語の欠落があるという理由で受理を拒否した。王さんの友人は翌日、すべての手続きをやり直し、資料を再提出した。

　審理は6月20日に予定されていたため、友人はできるだけ早く事件記録を確認したいと要請した。しかし張は、王さんの友人が王さんの弁護人になれるかどうか話し合う時間が必要だと主張した。友人はその後も張に何度も電話をかけたが、誰も電話に出なかった。張は6月19日午後6時に電話をかけ、申請が却下されたと伝えた。

　そのため、2024年6月20日の審理では、王さんは弁護人なしだった。王さんは自ら弁護し、中国には法輪功を犯罪とする法律は存在しないことを強調した。張は同日、判決を言い渡さず、王さんの保釈を命じた。

　懲役刑を避けるため、王さんは夫が介護を必要としていたにもかかわらず、身を隠すという難しい決断を下した。

　2025年5月9日、凌源市で程さん（氏名不明、学習者）を訪問していた王さんは、程さんの他、梁金玲さん、宋樹芝さん、張洪梅さん、王秀玉さんを含む4人の学習者と共に連行された。彼らは三十家子派出所に連行され、警察は彼らの自宅にも家宅捜索を行った。王さんの家族は王さんの拘禁場所や詳細について知らされていない。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）