　【明慧日本2025年6月5日】雲南省昆明市在住の法輪功学習者・韓震昆さん（60歳男性）は、法輪功を実践していたとして5月12日に仕事からの帰宅途中、当局により不当に連行された。現在、韓さんは官渡区拘置所に不当に拘禁されている。法輪功（ファールンゴン）は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

　法輪功の恩恵を受けた韓さん一家

　韓さんは雲南省の元テニス選手で、1991年に引退して昆明錦華ホテルに就職した。韓さんは両親と共に法輪功を学び始めた。韓さんの母親である朱琴華さんは末期の大腸がんなどの病気から回復し、父親の韓国龍さんも健康を取り戻した。

　繰り返し嫌がらせされた韓さんの両親が相次いで亡くなる

　韓さんの80歳過ぎの父親は昆明市電信会社の職員だった。2000年4月17日、父親は自宅で盤龍公安分局の警官に連行され、「社会秩序を乱した」という理由で27日間拘留された。

　韓さん一家は法輪功を学んでから仲が良くなり、明るくて穏やかな家庭となった。しかし、1999年7.20、江沢民が法輪功の迫害を引き起こし、韓さん一家はひどい迫害を受けた。韓さんの両親も610弁公室、国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）、派出所の警官らや社区の人員に、絶えず嫌がらせを受けたため、極度のプレッシャーのもと2017年に相次いで亡くなった。韓さん一家の幸せな家庭は崩壊した。

　しかし、韓さんはこのような仕打ちを受けても、いつも「真・善・忍」の理念を堅持し、法輪功が迫害されている事実を人々に伝え続けた。

　過去に受けた迫害

　韓さんはこれまでに3度の懲役刑に服しており、そのうち7年の刑期は2004年4月から2011年4月まで、4年の刑期は2013年9月から2017年9月、2019年9月から2023年9月までとなっている。

　2003年、韓さんは法輪功を学び続けているという理由で辞職を強いられた。

　2004年4月23日、韓さんと妻・郭娟さんは法輪功の資料を作ったため、白馬小区の自宅で昆明市五華公安分局の警官らに連行された。同年7月に、夫婦は昆明市検察庁に起訴された。8月24日、韓さんは昆明市裁判所に懲役7年、妻の郭さんは懲役3年の実刑を宣告された。2011年4月22日、韓さんは出所して帰宅した。

　2012年5月29日午前9時、昆明市官渡公安分局と太和派出所の警官ら7人は私服のままで、韓さんの自宅に不当に侵入した。家には韓さんの両親もいた。警官らは「韓震昆、お前はこれから法輪功のモノを作るのをやめろ。今、家にある法輪功のモノを全部持っていくぞ」と言いながら、写真を撮ったり、家にある引き出し、たんす、紙の箱など、鍵がかかっているたんすと引き出しもこじあけ、全部ひっくり返して探し回った。警官らは法輪功の創始者の写真2枚、法輪功関連の書籍十数冊、真相紙幣（法輪功の文言が書かれた紙幣）1万5000元（およそ30万円）、パソコン1台、MP3を3個などの私物を押収したが、その場で韓さんに押収リストを渡さなかった。家宅捜索をされた後、韓さんは連行され、太和派出所で警官に押収リストにサインを強要された。しかし、韓さんの両親は警官らが家から立ち去って、4万元（およそ80万円）の定期預金証書が無くなっているのに気づいた。

　2013年9月16日午後1時半、韓さん一家は家に訪ねて来た法輪功学習者たちと一緒に法輪功の書籍を読んでいたところ、西山区国保の警官と昆明市公安局の5人の私服警官らが突然、家に侵入して来た。警官らはすぐに家宅捜索を始めた。そして、法輪功の書籍20数冊、真相紙幣を1万8000元（およそ36万円）、法輪功の文言が書かれた飾りを数個、パソコン1台、携帯電話1台、MP3を3個、これら全てを警官らに押収された。

　2014年11月7日、韓さんの両親は韓さんの案件は西山区裁判所にあると知って、また裁判所へ行き、韓さんのことを聞いたが、息子はすでに秘密裏に懲役4年の判決を下された、と告げられた。

　2019年9月、韓さんは雲南省のシーサンパンナ・タイ族自治州景洪市へ出張したとき、監視カメラに韓さんが法輪功の資料を配っている姿が撮られているという理由で当地の国保の警官に連行され、景洪市拘置所に入れられた。その後、韓さんの案件は景洪市検察庁に移された。韓さんは弁護士に依頼したが、懲役4年の不当判決と4万元（およそ80万円）の罰金を言い渡された。