文／中国湖南省の大法弟子

　【明慧日本2025年6月5日】私は1997年に大法と出会い、修煉を始めて間もなく、胆石によるお腹の痛み、手のひらや足の裏に灼熱感があり、リュウマチ性の痛み、産後に患った病など、長年の持病がすべて自然に治りました。心は非常に晴れやかで、歩くと体が軽やかに感じられ、心身ともに浄化されたのです。人がこの世に生まれてきた目的は、本来の自分に立ち返ることだと理解しました。その後、夫と娘も相次いで大法の修煉を始め、家族全員が法輪大法の光に包まれていました。

　しかし、1999年7月に中国共産党が法輪功を迫害し始めた後、嵐のような迫害の中で夫は信仰を捨て、娘もまた放棄しました。私は信念を貫いたため、中国共産党から何度も嫌がらせを受け連行され、さらには不当に労働教養所へ送られましたが、信念が揺るぐことはありませんでした。

　2009年、労働教養所から家に戻ったとき、夫と娘は邪悪な勢力への恐怖から、私に大法を放棄するよう強く求めてきましたが、私は断固として「真・善・忍」への信念を守り続けました。ただし、私の悟性が悪く、法に対する理解が表面的であったこと、また性格が弱く情に流されやすく、夫や娘に対する恐れの気持ちがあり、ただ耐えることだけに専念し家庭環境を正すことができませんでした。そのため、学法・発正念・真相を伝えることに、しっかり努力していませんでした。

　2024年10月、私は体重が130斤（約65kg）から90斤台（約45kg）に激減し、家族に強制的に病院へ連れて行かれました。診断結果は膵臓がんの末期で、地元の病院では治療を断られました。家族は私を上海のこの病に特化した病院に移しました。私の血液型は1万分の1の確率とされるパンダ血（Rhマイナスの血液型）で、非常に珍しい型です。上海の病院では9時間にもおよぶ大手術を受けました。十二指腸と胆のうの全摘出、膵臓と胃の半分を切除、大腸の3分の1を切除、さらにこれらの臓器周辺の管やリンパもすべて切除されたのです。これらの詳細は、医師と夫、娘との会話の録音から知ったもので、姉（同修）があとになって私に教えてくれました。当時、家族皆は私と姉（同修）を孤立させようとしていたのです。

　その後、食べたものがすぐに排泄物になってしまうようになりました。お腹はまるで沸騰したお湯のようにグツグツと煮えたぎる感覚があり、一日に20回以上も大便を排泄しました。1カ月後、家族に再び地元の病院に連れて行かれ、化学療法が始まりました。髪の毛はすべて抜け落ち、新しく生えた髪はすべて白髪になりました。身体は骨と皮ばかりにやせ細り、歯肉が痩せて歯がむき出しになり、顔は皺だらけ、全身に激しい痛みが走り、骨の髄まで痛みが届くようで、非常に苦しい状態でした。

　法から私は、「真に修煉している弟子には病はない」と理解しています。今回の「病業のような見せかけ」は、私が日頃うまく修められなかった部分、気づかなかったり真に修めていなかった隙を旧勢力に突かれたものだと分かりました。旧勢力は、私の師父に対する正しい信念や修煉の意志を打ち砕き、肉体を滅ぼそうとしたのです。私はこれを決して認めません。強制的に病院に送られ、手術を受けた時も、私はずっと師父に加持を求めていました。邪悪な勢力の強制的な迫害は認めず、師父の按排のみを受け入れます。9時間に及ぶ手術の後、私は集中治療室に一晩だけ入りました。激しい痛みと骨にしみる寒さの中でも、私はひたすら「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と念じ、意識がはっきりしている時には法を暗唱していました。翌日には30分間ですが第五式功法を始め、起きている間は法を聞きました。手術後わずか5日で退院し、4日後の再検査の際には抜糸もしないうちに列車で帰宅しました。上海からの帰路の列車内では、警察の嫌がらせも受けました。旧勢力はなんとかして私の肉体を奪い、多くの衆生が私に託した無限の希望を台無しにしようとしていたのです。

　帰宅後、私は5つの功法を一通り毎日欠かさず行い、どんなに苦しくても、痛くても、トイレに何度行くことになっても、必ず修煉をやりきりました。時には1日に2回行うこともありました。法の学習もより厳粛に行い、記憶力が非常に悪くなっても、繰り返し学び、暗唱し、書き写しました。法に照らして内に向かって自分を探し、不正なものをすぐに正し、正念正行で追いついて、損失を取り戻し、大法の素晴らしさを証明したいと心から願いました。

　私は法に対しては非常に堅い信念を持ち、苦しみにも耐えられるのですが、悟性がとても低いのです。のちに法の学びと暗唱、内に向かって探すことで、以下のような執着を見つけました。

　まず、私は大法を修煉する前、「人がこの世に生きるのには何の意味があるのか？　生老病死の繰り返しで、苦しくてどうしようもない」と考えていました。大法に出会ってからは、「大法なら輪廻の問題を解決できる、一生で成就できるなんて素晴らしい、こんな良い法はどこにもない」と感じ、「この道を最後まで修め、師父と共に家に帰る」と心に誓いました。しかしこの考えは、私利私欲を基点としたものであり、個人的な解脱のための修煉であって、法を正す修煉の基準とは合致していませんでした。法を正す修煉の基点は、「他者のためにあること」、つまり「無私無我の正覚を得ること」であり、これは根本的な執着でした。

　次に、映画やテレビドラマへの執着です。時には法を学んでも心に入ってこず、法の深い意味が見えないことに苦しむことがありました。そういうときはテレビドラマを見たくなり、そんな時に限ってちょうど娘が「一緒に見よう」と誘うのです。最初の頃は自分を抑えたり、断ったり、少しだけ見るなどしていましたが、執着心が大きくなるにつれて、ついには中毒のようになり、数十話もの連続ドラマを一気に見てしまうようになりました。テレビドラマを見た後は、坐禅や煉功、発正念、学法中に、頭の中にそのドラマのシーンが次々と思い浮かび、妄想が渦巻いて、頭が鉛のように重くなり、さらに法も頭に入ってこなくなり、眠くなってしまいました。そのたびに自分を責め、「なんて情けない、なぜ精進できないんだ」と後悔し、修煉の妨げになっていることを悔やみました。そして強制的にテレビを見ないようにするのですが、しばらく経つとまた見たくなり、分かっていながら再び見てしまう——そんなことを2～3年も繰り返していたのです。

　私は夫に対する情（執着心）もとても強く、時々彼と一緒に山や水辺へ遊びに出かけたりするのが好きでした。夫の職業はドライバーで、運転して出かけるのが大好きで、誰かと一緒に行動するのを好みます。彼は「夫唱婦随」（夫の言うことに妻が従順に従うこと）を望み、常人の幸福な生活を強く求めていました。最初のうちは私も断っていましたが、時間が経つにつれ、彼を失望させることが怖くなり、また自分にも楽しい生活への憧れがあり、少しはリラックスしたい、楽になりたいという思いがあって、しぶしぶ付き合って出かけるようになりました。修煉の状態が良いときはこれを後悔し、このような状態を繰り返していました。

　利益への執着も強くありました。仕事を解雇された後、自宅の物置を改装して小さな店を始め、毎日十数時間そこに居続けました。確かに真相を伝えたり、真相を印刷した紙幣を使ったりすることもしていましたし、人に優しく接し、相手の立場を思いやり、助けることもよくしていました。自分の言動を通して人々に大法の素晴らしさを理解してもらいたいと思っていました。しかし、精進している同修のように三つのことをしっかり行うことができていませんでした。自分の利益をやはり重視していたのです。

　さらに、色欲心、美しさへの執着、安逸心も取り除けておらず、主意識が弱い状態でした。「太っているから座禅がつらい」という理由をつけて、「痩せれば座禅も楽になるし、服も綺麗に着こなせる」と思っていました。今回の病業のような魔難の目に見える表面的な原因は、まさにこれらの執着心によるものであり、実質的には「人心により鬼を招いてきてしまうこと」（『精進要旨三』「すぐに目覚めよ」）なのです。

　2024年8月、娘が「職場の同僚が1〜2カ月で10kgも痩せたよ」と言って、私にも一緒にダイエットしようと誘ってきました。娘のこの提案は、まさに私のこれらの執着にピッタリとはまってしまいました。毎朝、娘は私のために朝食を準備してくれて、ゆで卵1個かトウモロコシ1本だけを食べ、準備できないときは普通の食事を取り、夜はご飯を抜いて牛乳や果物を少しだけ。10月までに体重は30斤（約15kg）以上減り、時には1日で1〜2斤も痩せることがありました。このときになってようやく私は我に返り、姉（同修）の家に行って、真剣に反省し、自分を正し、修煉を再調整しようとしました。しかし、もう手遅れでした。別の空間では、邪悪な存在がすでに本気で私を狙っていたのです。血糖値は30以上※まで上がり、翌日には親族6人が姉の家に集まってきて、私に病院へ行くようにと説得しました。夫と娘は涙ながらに懇願してきました。私はまだ気楽に「検査の結果が正常なら、みんな諦めるだろう」と考えていました。まさにその一念の違いによって、「不治の病」と診断され、地元の病院にまで「余命は限られていて、どれほども生きられない」と言われ治療を拒否される結果となり、ついに急いで手術のため上海に行くという、起こるはずのなかった展開を招いてしまいました。

　※訳注：日本での540mg/dlに値する。中国では血糖値の単位はmmol/l（ミリモル・パー・リットル）を使用しているため、 mmol/lを18倍すると日本で用いるmg/dlでの数値に換算できる。

　今回の見せかけの病業という迫害を通して、私は修煉の厳粛さを深く感じました。私が旧勢力に肉体を奪われそうになった原因は、修煉に対して真剣に向き合っていなかったことにあります。何千年、何万年に一度の修煉の機縁を大切にせず、個人修煉と法を正す修煉の基点を正しく置かず、師父と法に対する100％の信念を持てなかった――それが今の結果を招いたのです。私は深く自責の念に駆られ、後悔し、師父の慈悲深い救いに応えられなかったことを心から悔やみ、多くの衆生の大きな期待を裏切ってしまったことを深く恥じています。私は大法弟子という神聖な称号を裏切ってしまったのです。

　今回の魔難を通して、私は自分の多くの人心、人間的な考え、情に気づくことができました。これらはすべて旧勢力の按排と妨害の起点であり、私はそれらを正念で強力に取り除き、解体していかなければなりません。思考の上で明晰かつ理性的であるだけでなく、行動においても堅固で、真の修煉をしなければなりません。これからは師父の教えに従い、もう一度しっかりやり直し、これからの道を正しくしっかりと歩み、決して自分を甘やかさず、放任せず、師父が与えてくださったこの再生の機会を大切にしてまいります。

　私のこの体験を書き記すのは、同修の皆さんに私の教訓を生かしていただきたいからです。どうか最後の道のりを正しく歩み、遠回りをせず、一つ一つの思いや念の中で自分を修め、大法の基準に厳格に照らし合わせて、基準に達した修煉者となり、私たちがやるべき「三つのこと」をしっかり行いましょう。師父の慈悲なる救いを無駄にせず、無数の衆生の熱い期待に応えましょう！

　私はこの生死をさまよった試練から得た教訓を必ず心に刻み、もっと法を学び、もっと正念を発し、もっと人を救い、不正なものをすべて正し、三つのことをしっかり行い、誓いを果たし、師父とともに天国のふるさとへ帰ります。

　もし法に沿っていないところがあれば、同修の皆さん、どうか慈悲をもってご指摘ください。