　【明慧日本2025年6月19日】遼寧省錦州市管轄の県と市の公安局は、2025年6月2～3日、派出所の警官とともに、法輪功学習者（以下、学習者）を連行し、家宅捜索を行った。今回の連行行動は遼寧省公安局が主導し、地方公安局と派出所の協力を得て行われた。報道時点で、少なくとも36人の学習者が連行されたことが判明している。凌海市で14人、北鎮市で8人、義県で6人、黒山県で8人である。

　一、凌海市の14人の学習者が連行・家宅捜索をされた

　2025年6月2日午後4時40分ごろから6月3日にかけて、凌海市の傅文傑さんを含む14人の学習者が凌海市公安局と大凌河派出所の警官に自宅から連行され、家宅捜索された。警官は、法輪功の書籍、プリンター、パソコン、USBメモリ、ドアに貼ってある対聯まで押収した。

　14人の学習者は、傅文傑さん（66歳女性）、王慧さん（40歳前後女性）、于愛民さん（60歳女性）、梁錦君さん（60代女性）、梁さん（60前後男性）、姜楠さん（40代男性）、盧素平さん（姜楠さんの母親、60代）、董麗さん（50代女性）、戴雲珍さん（60代女性、戴家の姉妹の４女）、戴雲娟さん（60代女性、戴家の姉妹の5女）、戴雲琴さん（77歳女性、戴家の姉妹の次女）、胡傑さん（女性）、王艶傑さん（女性）、李玉傑さん（女性）である。

　14人の現状は以下である。

　◎于愛民さんは勤務先から連行された後、10日間行政拘留を受け、錦州拘置所に送られた。
　◎戴雲珍さん、戴雲娟さんはそれぞれ10日間の行政拘留を受け、錦州拘置所に送られた。
　◎姜楠さんは、凌海市留置場に拘禁されている。母親の盧素平さんも自宅から連行され、現在、錦州留置場に拘禁されている。
　◎王慧さん、15日間の行政拘留された。
　◎梁錦君さん、自宅から連行された後、行政拘留を受けたが、期間は不明である。
　◎梁さん（男性）、行政拘留を受けたが、期間は不明である。
　◎傅文傑、自宅から連行された後、刑事拘留された。
　◎胡傑さん、王燕傑さん、拘禁されているが、具体的な状況は不明である。
　◎董麗さん、李玉傑さん、戴雲娟さんは連行されたが、その日に帰宅した。

　情報筋によると、刑事拘留された学習者は濡れ衣を着せられ、凌海市公安局から凌海市検察庁に送検された。現在、検察庁が逮捕状の申請との関連で審査中であるという。

　この連行行動は以前から計画されていたもので、警官は磁気で位置測定するものを使って、車や電動スクーターを追跡するなど卑劣な手段で学習者を監視していた。4月末、梁錦君さんと傅文傑さんなどは、電動スクーターや自家用車に追跡装置が取り付けられていることを発見した。5月下旬、梁錦君さんの自宅近くには私服警官がウロウロしていた。

　二、北鎮市の8人の学習者が連行・拘禁され、1人が嫌がらせを受けた

　2025年6月3日朝6時ごろ、北鎮市閭陽鎮派出所の警官は、北鎮市国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の数人の警官とともに、学習者・韓艶傑さんと韓艶文さん姉妹、三家子村の張曼さん、頭台子村の田桂芬さん、苗さん、名前がわからない学習者1人、下肖村の李淑青さんとまた名前がわからない学習者1人を連行した。

　北鎮市頭台子村の田桂芬さんを含む3人の女性学習者は、自宅から北鎮市公安局に連行された。警官は3人の家を家宅捜索し、法輪功の書籍と携帯電話を押収した。

　この8人の学習者のうち、韓艶傑さんは帰宅し、張曼さんは15日間拘留処分を受けた。残りの学習者たちは刑事拘留され、田桂芬さんは現在、錦州女子留置場に拘留されているという。詳細は調査中である。

　連行事件の一日前の6月2日、北鎮市溝幇子鎮の警官は、同鎮に住む学習者・郭艶麗さんの家に行き、嫌がらせをし、携帯電話番号などの個人情報を聞き出した後、立ち去った。

　今回、学習者に対する迫害行為に関与したのは、閭陽鎮派出所、北鎮市公安局、錦州市からの警官だという。警官らは連行のリストを持っていた。彼らはこの件について秘密に会議をし、長い間計画していたそうだ。数日前、北鎮市の警官は、閭陽鎮の大きな市場に多くの監視カメラを設置し、その一部は学習者の家に向けられていた。

　三、義県の学習者6人が連行・拘禁された

　2025年6月3日、義県で学習者5人が連行された。団山子の呉世敏さん、地蔵寺の趙霞さん、小葉屯の鄭百成さん、頭道河の厳姓の学習者、および名前がわからない学習者1人である。詳しい情報は確認中である。

　さらに、もう1人の法輪功学習者・尹群さんは、同日朝5時すぎ、義県国保の警官に自宅から連行された。警官は家宅捜索し、尹さんの家にある法輪功の書籍を押収した。情報筋によると、尹群さんは連行された後、濡れ衣を着せられ、検察庁に送検された。

　四、黒山県の学習者8人が連行され、1人が嫌がらせを受けた

　2025年6月3日午前、黒山県の学習者・徐月さん、張艶霞さん、王海輝さん、高暁華さん、孫素蓮さん、牛トンさん、劉玉珍さん、劉素媛さん（88歳）が自宅から連行された。もう1人の学習者は嫌がらせを受けた。

　6月3日午前8時、徐さんは家を出ようとした時、外に立っていた黒山県公安分局の警官5人（男性3人、女性2人）が徐さんの家に押し入った。徐さんは連行され、ノートパソコンと携帯電話を押収された。

　6月3日午前9、10時、50代の黒山県黒山鎮の張艶霞さん（女性）は、黒山公安分局の警官に自宅から連行され、プリンターなどの私物を押収された。

　王海輝さん（50代男性）は、6月3日、同じ時間に、黒山鎮の賃貸住宅で、黒山県常興派出所の警官に連行され、家宅捜索された。警官は、ノートパソコン、プリンターと個人経営用のパソコン周辺機器を押収した。翌日、王海輝さんは釈放されたが、現在、放浪生活を余儀なく強いられている。

　高暁華さんは、黒山鎮の借家から黒山県半拉門派出所の警官に連行され、6月4日に帰宅した。

　その日、黒山県公安分局に連行された他の学習者は、孫素蓮さん、牛トンさん、劉玉珍さんの3人である。3人の家は家宅捜索を受けた。警官は法輪功創始者の写真、法輪功書籍を押収した。同日、3人は釈放され帰宅した。

　劉素媛さん（88歳女性）は家宅捜索され、法輪功創始者の写真を押収された。

　徐月さんと張艶霞さんは現在、錦州市女子留置場に拘禁されている。

　五、集団的迫害

　情報筋によると、2025年6月2日と3日の2日間にわたる連行行為は、遼寧省公安庁が主導し、地方公安局、派出所が実行した。警官は、位置測定機器を使用し、尾行、追跡などを行った。この迫害は錦州市周辺のすべての県と市に及んだ。少なくとも36人の学習者（最高齢は88歳）は、わずか1日余りの間に突然連行された。学習者のほとんどが自宅から連行されたという。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)